【映画】「レオン/LEON」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説
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1994年に公開され今尚名作として有名な映画「レオン/LEON」。リュック・ベッソン監督ハリウッド初監督作品にして代表作のひとつ。
フランス・アメリカ合作映画で、ジャン・レノとナタリー・ポートマンはこの作品をきっかけに大ブレイクを果たしています。
公開から25年も経過しているとは思えませんが、このような名作は若い方でも知ってる方も多いかと思いますので、「レオン/LEON」をまだ観たことがない方はこれを機会に是非おすすめしたい映画です。
今回は「レオン/LEON」の魅力、あらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど織り交ぜて徹底解説していきたいと思います。
※なるべくネタバレ回避していますが、あらすじや解説で少しだけ内容に触れている部分もあります。
「レオン/LEON」のあらすじ・キャストなど徹底解説
① 「レオン/LEON」のあらすじ
ニューヨークで孤独に生きるイタリア系移民のレオンは、プロの殺し屋として、レストランの店主という表の顔を持つイタリア系マフィアのボス、トニーを介した依頼を完璧に遂行する日々を送っていた。
ある日、「仕事」帰りのレオンはアパートの隣室に住む少女マチルダと、彼女の顔に父親からの暴力の痕があることをきっかけに知り合う。マチルダは実父であるジョセフだけではなく、異母姉のジョアンからも虐待を受けており、継母のマージからはまるで関心を向けられず、幼い弟マイケルにしか心を開けない、閉塞感に満ちた日常を送っていた。「大人になっても人生はつらいの?」と尋ねるマチルダに、レオンは「つらいさ」と答える。
② 「レオン/LEON」のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
レオン・モンタナ Léon Montana | ジャン・レノ Jean Reno |
マチルダ・ランドー Mathilda Lando | ナタリー・ポートマン Natalie Portman |
ノーマン・スタンスフィールド Norman Stansfield | ゲイリー・オールドマン Gary Oldman |
トニー Tony | ダニー・アイエロ Danny Aiello |
ジョセフ・ランドー(マチルダの父親) Mathilda's father | マイケル・バダルコ Michael Badalucco |
マージ・ランドー(マチルダの義母) Mathilda's stepmother | エレン・グリーン Ellen Greene |
ジョアン・ランドー(マチルダの異母姉) Mathilda's sister | エリザベス・リジェネ Elizabeth Regen |
マイケル・ランドー(マチルダの弟) Mathilda's Brother | カール・J・マトゥソヴィチ Carl J. Matusovich |
③ ジャン・レノとナタリー・ポートマン
主人公のレオンを演じるのは、一度見たら忘れられないあのトヨタのCMでドラえもんを演じたジャン・レノです。
この作品では表ではイタリアンレストランの経営者、裏では凄腕の殺し屋という渋くて残酷でありながら、マチルダと出会ったことで愛を知っていくというかっこいい役柄を演じています。
家やマチルダの前では子供っぽさやお茶目な一面も見せる彼のギャップも見所です。
彼はフランスを代表する名優で、1995年に「フレンチ・キス」でハリウッドデビューし、その後も「ミッション:インポッシブル」「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめ、国際的に活躍しています。
ジブリ作品「紅の豚」でもフランス語で主人公の吹き替えを担当しています。
そして当時わずか13歳ながら、高い演技力を見せつけたナタリー・ポートマン。
背伸びをしていて大人びた口調や仕草を見せる彼女に魅せられた人は多いのでは?
この作品はナタリー・ポートマンにとって女優としての原点であり、代表作とも言えます。
インタビューでは「私にとって100パーセントボジティブな経験だった」と語っている一方で、この映画のリメイクは、25年前と比べて児童搾取や性的虐待に敏感になっているという理由で、現代となってはできないと語っています。
自分の子どもにどう見せたらいいかわからないとも言っています。そのような内容に関しては割り切りつつ、いつの時代に見ても心を動かされる純愛物語となっています。
ジャン・レノ、ナタリー・ポートマンがメインの出演ですが、この2人のどちらかが好き、2人とも好き、という目線とゲイリー・オールドマンがかっこよすぎる、という視点からも観る事ができ、演者が少ないことで一人ひとりのキャラクターが非常に強く生きた作品でもあると思ってます。
④ 監督リュック・ベンソンの代表作
「ニキータ(1990)」や「グラン・ブルー(1988)」など数々の名作を生み出しているリュック・ベンソン監督。
最近では「ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017)」も話題になりました。そんな彼の代表作であり、ハリウッド初監督を果たしたのが「レオン/LEON」です。驚くべきことに、本作の脚本と台本はわずか30日ほどで書かれたようです。
年齢や固定概念の枠を超えたピュアな愛を、スタイリッシュに、そして感動的に描いており、見る人の心に一生残るような映画になっています。
⑤ アクションシーンも魅力
プロの殺し屋と、家族をマフィアに殺された少女が主人公なので、アクションシーンも盛りだくさんです。
マフィアに襲われるシーンなどではド派手な拳銃アクションを楽しめるのもこの映画の見所です。
ほっこりとした二人の共同生活の中にふと現れるドタバタアクションに興奮すること間違いなしです。
⑥ ゲイリー・オールドマンの怪演
こういった作品をひと際際立てるには、悪役の圧倒的な怪演が必要になります。
ゲイリー・オールドマンが魅せる狂気的な演技力は絶賛すべきものです。
作品中の出演時間がもう少し長ければ主役を食ってしまうほどの演技だったと思います。この辺り計算されて丁度よくバランスを保っているのもこの映画のいいところじゃないでしょうか。
⑦ リュック・ベッソンの作品は設定が引き継がれる
リュック・ベッソンの作品は設定などが継承されたものが多く、「レオン/LEON」でも「ニキータ」より「掃除屋」が継承されており、監督本人も「ニキータ」で描いたテーマを英語で描いた別バージョンだと位置づけています。
その後2011年には父親の復讐のために殺し屋となる女性を描いた映画「コロンビアーナ」を製作していますね。
⑧ 名作が名作になるための主題歌
「レオン/LEON」のラストシーン、マチルダが鉢植えの観葉植物を庭に植える姿を映しエンディングを迎えます。
そこでかかっているのが、スティングの名曲「Shape of My Heart」です。
映画と主題歌の相性の良さで言えばトップクラスのエンディングなのではないでしょうか。
⑨ 「レオン/LEON」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は61件のレビューに基づく72%もの前向きなレビューで6.7/10と高評価。
Metacriticでは12件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中64点と割と平均的。
基本的には古い作品なのでネット上での評価は言うまでもない、といった印象を受けます。それがレビュー数の少なさに出てるんでしょうね。
配給会社側はそれほど期待をしていなかったそうですが、想像以上の大ヒットとなりました。
ナタリー・ポートマンがヤング・スター賞の最優秀女優賞を受賞したほか、第19回日本アカデミー賞受賞や1996年のチェコ・ライオン映画賞でも外国語映画賞を受賞するなど、世界で評価されています。
⑩ 「レオン/LEON」日本での評価
Yahoo!映画での評価は4,117件のレビューで平均評価は4.5と非常に高めの評価に。
映画.comも同様で127件中4.3とこちらも高評価。
映画レビューサイトFilmarksでは16,635件のレビューで4.3と、高評価な上にレビューが1万件以上あり、この映画を観た人のほとんどが高い評価をつけているのではないでしょうか。
まとめ
「レオン/LEON」について色々まとめてみましたが、マチルダを演じたナタリー・ポートマンは当初続編があるならその後のマチルダを描いた作品に出演したいと希望していたものの、「現代の視点で見ると褒められない部分がたくさんある」として、リメイクできるとは思っていないという発言が話題となりました。この発言は2019年5月のこと。
この25年で映画業界の風潮や映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインの問題などもありますし、今続編を作って観る側がどういった視点となるかも難しいというのはあるかもしれません。
賛否もあるかもしれませんが、「レオン/LEON」そのものは非常におもしろい作品だと思います。
NetflixやAmazonプライムビデオではプライム会員なら観られる様なので、気になった方は是非観て頂きたいです。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。