ベスト・キッド3/最後の挑戦のあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビュー・トリビアなど徹底解説
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『ベスト・キッド3/最後の挑戦(原題:The Karate Kid Part III)』は1989年公開の格闘技ドラマ映画。1984年から始まった『ベスト・キッド』シリーズの3作目で、1作目で敗れたコブラ会の復讐を中心に描いた作品です。
目次
あらすじ(ネタバレ込み)
■Introduction
空手トーナメントでの優勝からしばらく経ち、ダニエルとミヤギは平穏な生活を送っていた。しかし、コブラ会の創設者ジョン・クリースが再び復讐を企む。クリースは戦友で実業家のテリー・シルバーに協力を依頼。シルバーはダニエルを精神的に追い詰める計画を立てる一方で、ミヤギの道場をも潰そうと画策する。シルバーは表向き親切に接しながらも、ダニエルを巧妙に罠に誘い込む。
■Development
シルバーはダニエルをコブラ会に引き込もうとし、攻撃的な指導法で彼を鍛える。一方、ミヤギは平和的な空手の哲学を守るため、ダニエルの参加を拒む。シルバーの影響を受けたダニエルはミヤギとの関係を一時的に疎遠にし、シルバーの過酷な訓練に従う。しかし、その過程で自身の身体的・精神的な限界に直面し、シルバーの本性にも気づき始める。
■Twist
ダニエルはシルバーの策略を知り、再びミヤギの元へ戻ることを決意。ミヤギはダニエルを受け入れ、再び彼を正しい空手の道へと導く。そんな中、クリースとシルバーは新たな挑戦者マイク・バーンズを送り込み、ダニエルをトーナメントで打ち負かす計画を立てる。トーナメントを前に、ダニエルは恐怖と自信喪失に苦しむが、ミヤギの支えで自分を取り戻す。
■Conclusion
トーナメントの決勝戦で、ダニエルはマイク・バーンズと激突。クリースやシルバーの卑劣な策略にも屈せず、ミヤギから教わった精神と技術で応戦する。激しい戦いの末、ダニエルは勝利を収め、再び正義と誇りを取り戻す。コブラ会の悪事も暴かれ、ダニエルとミヤギは師弟の絆を再確認しながら物語は幕を閉じる。
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』キャスト・作品情報
![『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のキャスト](https://filmpicks.net/wp-content/uploads/the-karate-kid3-quo01.jpg)
キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ダニエル・ラルーソー Daniel LaRusso | ラルフ・マッチオ Ralph Macchio |
宮城成義 Mr. Miyagi | ノリユキ・パット・モリタ Noriyuki "Pat" Morita |
ジェシカ・アンドリュース Jessica Andrews | ロビン・ライヴリー Robyn Lively |
ジョン・クリース John Kreese | マーティン・コーヴ Martin Kove |
テリー・シルバー Terry Silver | トーマス・イアン・グリフィス Thomas Ian Griffith |
マイク・バーンズ Mike Barnes | ショーン・キャナン Sean Kanan |
スネーク Snake | ジョナサン・アヴィルドセン Jonathan Avildsen |
ルシール・ラルーソー(ダニエルの母) Lucille LaRusso | ランディ・ヘラー Randee Heller |
作品情報
原題 Original Title | The Karate Kid Part III |
監督 Directed by | ジョン・G・アヴィルドセン John G. Avildsen |
脚本 Written by | ロバート・マーク・ケイメン Robert Mark Kamen |
音楽 Music | ビル・コンティ Bill Conti |
撮影 Cinematography | スティーブ・ヤコネリ Steve Yaconelli |
編集 Edited by | ジョン・G・アヴィルドセン John G. Avildsen ジョン・カーター John Carter |
製作 Produced by | ジェリー・ワイントローブ Jerry Weintraub |
製作会社 Production Company | Delphi II Productions Jerry Weintraub Productions |
配給 Distributed by | コロンビア ピクチャーズ |
公開 | 米:1989/6/30 日:1989/10/14 |
上映時間 | 111分 |
製作費 | 1,250万ドル |
興行収入(世界) | 3,890万ドル |
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』の見どころ
パート2の製作当初から決まっていた作品
![パート2の製作当初から決まっていた作品](https://filmpicks.net/wp-content/uploads/the-karate-kid3-quo02.jpg)
脚本家たちは「ベスト・キッド2」を製作するにあたり、そのストーリーについてミヤギの故郷での展開か、クリーズの復讐かで意見が分かれており、妥協案として、キャラクターにもっと焦点を与えるためにミヤギのストーリーで2作目を行い、クリースの復讐で3作目を行うことを決定したそうです。
脚本はかなり変更されていた
![脚本はかなり変更されていた](https://filmpicks.net/wp-content/uploads/the-karate-kid3-quo03.jpg)
ダニエルは18歳という設定でしたが、撮影時のラルフ・マッチオの年齢は27歳。そしてヒロインに起用されたジェシカ役のロビン・ライヴリーは当時16歳。
ダニエルの恋愛も当初描かれていましたが、ロビン・ライヴリーが未成年だったため、友情を育む方向に脚本が書き直されたそうです。
またコブラ会の復讐劇も当初はクリースを中心に描かれていましたが、クリース役のマーティン・コーヴは当時他の作品と同時進行で撮影していたためスケジュールが合わず、急遽テリー・シルバーと新キャラクターが用意されたそうです。
もしマーティン・コーヴのスケジュールが開いていて、ジェシカ役が成人していた女性がキャスティングされていたら全然違う内容になっていたかもしれませんね。
シリーズ中最大の亀裂
![シリーズ中最大の亀裂](https://filmpicks.net/wp-content/uploads/the-karate-kid3-quo04.jpg)
大会に出たがるダニエルと、それをひたすら拒否するミヤギさんとのあいだに徐々に亀裂が走ってしまいます。
ただミヤギさんは一貫してるのでダニエルが短気でお調子者な性格が全面に出ちゃっているだけなんですけどね。
大会で優勝したことで自信がつき過ぎてしまい、さらにテリーなどのコブラ会の面々が過剰に焚きつけてしまったが故に見事に策略にはまってしまいます。
ミヤギ道が「静」なのに対してコブラ会は圧倒的な「動」。
ダニエルも「動」へ傾きやすい性格なのが良く描かれている作品だと思います。
パート3のカギは「型」
![パート3のカギは「型」](https://filmpicks.net/wp-content/uploads/the-karate-kid3-quo05.jpg)
モデルとなってるのは征遠鎮と言う型。
あくまでモデルだと思うのでちょっと動きが違う気も。
結局「型」で集中したことで勝利してるので、冷静になれば試合ならダニエルは強いっていうことが証明されてるのかもしれません。
最後の挑戦
![最後の挑戦](https://filmpicks.net/wp-content/uploads/the-karate-kid3-quo06.jpg)
これは脚本上こうなってしまったのかもしれませんが、パート1は母親も彼女も応援に来ていたのに、今回の大会はダニエルとミヤギさんの2人だけで挑みます。
余計なものをすべてはぎ取って2人のストーリーが全て集約されてるようにも見え、勝利に対しての盛り上がり感の厚みに欠けるものの、内なる感動みたいなものを感じる最後ですね。
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は33件のレビューに基づく15%もの前向きなレビューで3.97/10とかなり悪い評価。
Metacriticでは12件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中36点こちらはほぼ平均。
パート1からパート3までストーリー上は1年しか経過しておらず、ダニエルの成長があまり見られないという意見もあり、コブラ会の暴力的な描写だけが強く残り、暖かさが足りないといった指摘も見られました。
日本での評価
映画.comは11件中2.7とこちらは良くない評価と言えます。
映画レビューサイトFilmarksでは403件のレビューで3.2と、こちらも悪いですね。
残念ながら、ダニエルをダメ人間に描き過ぎてる点がマイナス要因と言えるかもしれません。
ドラマであればそういった描写があってもいいと思いますが、映画と言う短い枠の中で描くには端的すぎて説明不足なのかもしれませんね。
ただ僕みたいにシリーズそのものが好きな方には面白い作品だと思います。
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のトリビア
![『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のトリビア](https://filmpicks.net/wp-content/uploads/the-karate-kid3-quo07.jpg)
・18歳のダニエルを演じたラルフ・マッチオと、明らかに年上のテリー・シルバー役を演じたトーマス・イアン・グリフィスは同じ歳。
・元の脚本では、ダニエルの母親は出演する予定はありませんでしたが、ラルフ・マッチオの提案でランディ・ヘラーはわずかなシーンで出演しています。
・マイク・バーンズとの試合でサドンデスに持ち込まれた際にダニエルを焚きつけるセリフはすべてショーン・キャナンによるアドリブだったそうです。
・テリー・シルバーの豪邸は1924年に建築家のフランク・ロイド・ライトが設計したエニスハウスで撮影されました。
・ミヤギさんの盆栽屋はカリフォルニア州ハイランドパークの古い建物で撮影され、現在は別の建物になっているそうです。
・脚本が何度も書き直されるため、ラルフ・マッチオは撮影時に台本が無くていい撮影ではなかったと後に述べています。
まとめ
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』について色々まとめてみました。
一度も観たことがないには是非観てほしい作品ですし、つまらないと感じている方にはC級映画を楽しむ感覚で観てもらいたい作品です。
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』は、Amazonプライムビデオで視聴可能なので、是非観て頂きたい作品です。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。