【DC海外ドラマ】おすすめ「ブラックライトニング」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
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DCコミックスのヒーローが主人公の海外ドラマ、日本ではNetflixで配信されている「ブラックライトニング」。
The CWで放送されていながら当初は独立した世界観としてシリーズが進み、シーズン3からはアローバース(Arrowverse)へ合流。主演のクレス・ウィリアムズは「クライシス・オン・インフィニット・アース」や「THE FLASH/フラッシュ」にも出演していますが、シーズン4をもって終了となりました。
今回はご存知の方も多いとは思いますが「ブラックライトニング」についてシーズン1から改めて、あらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
「ブラックライトニング」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「ブラックライトニング」のあらすじ
2人の娘の父親であるジェファーソン・ピアースは、犯罪組織に牛耳られた街フリーランドで若者の避難場所の役割を果たす高校の校長として、今でこそ“地元のヒーロー”だが、9年前までは、彼は別の意味でのヒーローだった。
生まれつき備わった電撃を自在に操れる能力を生かして、マスクをかぶった「ブラックライトニング」として街の安全を守っていたのだ。
しかし、何度も命を危険にさらされた上、もう1人の自分が家族を傷つけ悲しませていることを知ったジェファーソンは、スーパーヒーローとしての生活に別れを告げ、校長兼父親という役割に落ち着いた。スーパーパワーを使わずに街の役に立つことを選んだ彼は、妻のリンとは離婚してしまったものの、娘のアニッサとジェニファーが大人の女性へと成長していくのを見守ってきた。
しかし犯罪と堕落が野火のように街に広がり、彼の大切な人々が100(ワンハンドレッド)という犯罪組織に狙われていることを知り、家族とフリーランドの人々を守るためブラックライトニングはついに戻って来る。
② 「ブラックライトニング」のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ジェファーソン・ピアーズ (ブラックライトニング) Jefferson Pierce (Black Lightning) | クレス・ウィリアムズ Cress Williams |
ジェニファー・ピアーズ (ライトニング) Jennifer Pierce (Lightning) | チャイナ・アン・マクレーン China Anne McClain |
アニッサ・ピアーズ (サンダー/ブラックバード) Anissa Pierce (Thunder / Blackbird) | ナフェッサ・ウィリアムズ Nafessa Williams |
リン・スチュワート Lynn Stewart | クリスティーン・アダムス Christine Adams |
ピーター・ギャンビ Peter Gambi | ジェームズ・レマー James Remar |
トビアス・ホエール Tobias Whale | マーヴィン・“クロンドン”・ジョーンズ3世 Marvin 'Krondon' Jones III |
カリル・ペイン Khalil Payne | ジョーダン・キャロウェイ Jordan Calloway |
グレース・チョイ Grace Choi | シャンタル・トゥイ Chantal Thuy |
パーシー・オデル Agent Percy Odell | ビル・デューク Bill Duke |
ララ Lala | ウィリアム・キャトレット William Catlett |
ジェレミア・ホルト牧師 Reverend Jeremiah Holt | クリフトン・パウエル Clifton Powell |
ヘルガ・ジェイス博士 Dr. Helga Jace | ジェニファー・ライカー Jennifer Riker |
ブランドン Brandon | ジャーキング・ギロリー Jahking Guillory |
ビル・ヘンダーソン Bill Henderson | デイモン・ガプトン Damon Gupton |
レディ・イヴ Lady Eve | ジル・スコット Jill Scott |
③ 海外ドラマ好きなら一度は観たことある出演者ばかり
まずジェファーソン・ピアーズ役のクレス・ウィリアムズと言えば、大ヒットドラマ「プリズン・ブレイク」。
ほとんど喋らずに淡々とターゲットを狙うワイアット・マシューソン役が有名です。
その印象しかない方は、「ブラックライトニング」で見せる満面の笑みは非常に安心感があり、ドラマの内容が複雑かもしれないと思っても入り込める作品になっています。
クレス・ウィリアムズの人柄がシーズン1をある程度成功させている要因と言えるでしょう。
そしてジェニファー役のチャイナ・アン・マクレーンは、ディズニー・チャンネルのオリジナル・シリーズ「天才学級アント・ファーム」のチャイナ役として知られています。ディズニー・チャンネル好きな方はまずご存知でしょう。
リン・スチュワート役のクリスティーン・アダムスも言われてみればというシーンに出演しています。なんと同じDC作品である「バットマン ビギンズ」です。ブルース・ウェインがゴッサムシティに戻り、ウェイン社を訪れた際の受付にいるのがクリスティーン・アダムスです。ゴルフのスイングをブルースに教わっているシーンが印象的ですね。
ギャンビ役のジェームズ・レマーはもう言うまでもなく多くの作品に出演しています。例えば映画「48時間」、ドラマで言えば「ゴッサム」など。
オデル役のビル・デュークに至っては「プレデター」に出演していた超がつくほど有名な俳優です。
また声だけの話になると、トビアス・ホエール役のマーヴィン・“クロンドン”・ジョーンズ3世は映画「スパイダーマン: スパイダーバース」でトゥームストーンの声を演じていたり、歌手のジル・スコットが出演していたりと非常に豪華なメンバーです。
④ ブラックライトニングのストーリー軸
アメリカの放送局The CWでは、通称「アローバース」と呼ばれる、「ARROW/アロー」、「THE FLASH/フラッシュ」、「SUPERGIRL/スーパーガール」、「DC's Legends of Tomorrow/レジェンド・オブ・トゥモロー」、「Batwoman/バットウーマン」がありますが、これらと同じDCコミックスの作品でありながら、シーズン1がスタートした時点ではアローバースとは異なる独自の世界観で展開されていることが明らかになっていました。
その後シーズン2を経て、シーズン3が放送された2019年ついに「アローバース」と合流することに。
合流後の世界では「ゴッサム・シティ」の存在や、「スーパーマンが実在した」などのセリフからもあるような流れで話が進んでいきます。
アローバースへの合流ばかりが話題を集めていますが、「そもそもブラックライトニングはどんな話なの?」という点についてご紹介いたします。
ブラックライトニング初の実写化作品となった今作。シーズン1の時点で、その経緯は語られることなくジェファーソン・ピアースは既にブラックライトニングであるものの、既に引退したヒーローとして登場します。
ジェファーソン・ピアースはフリーランドにあるガーフィールド高校の校長で、長女のアニッサは教師、娘のジェニファーは生徒という設定。
フリーランドではブラックライトニングは知られた存在(正体は誰も知りませんが)で、ブラックライトニングがいなくなったことで勢力が拡大されつつある犯罪組織100(ワンハンドレッド)が悩みの種になっています。
ある日、誘拐されてしまったジェニファーを救うために9年ぶりにブラックライトニングになる決意をしたジェファーソンは、表向きは服の仕立て屋で、ブラックライトニングのスーツを作ったピーター・ギャンビの元へ行き、改善されたスーツを身にまとい復活します。
その裏で犯罪組織100(ワンハンドレッド)を牛耳ろうと動くヴィラン、トビアス・ホエールがブラックライトニングの復活を知ることに。
ほぼシーズン1のネタバレになってしまっていますが、簡単に言うとこのようなストーリー軸になっています。
ここで興味深いのが、バリー・アレンがフラッシュとなる前からブラックライトニングだったジェファーソンは自身をメタヒューマンと表現しています。メタヒューマンという言葉は「THE FLASH/フラッシュ」で初めて使用されましたが、メタヒューマンが誕生するきっかけとなった粒子加速器の爆発事故よりも前に誕生していたことになります。
⑤ 強敵トビアス・ホエール
トビアス・ホエールはシーズン1からシーズン4までで続けているバットマンでいうジョーカー、フラッシュでいうリバース・フラッシュのような代表的なヴィランです。
起用されたマーヴィン・“クロンドン”・ジョーンズ3世はアフリカ系アメリカ人でラッパー。
原作では既に100(ワンハンドレッド)を率いている存在ですが、ドラマでは少しストーリーが異なります。
⑥ A.S.A.って何?
「ブラックライトニング」のストーリーはトビアス・ホエールや100(ワンハンドレッド)との戦いだけではなく、「A.S.A.」という存在も重要になり、ストーリーに複雑に絡み合っています。
「A.S.A.」はAmerican Security Agencyの略で、アメリカ安全保障局のこと。スーパーエージェントの代表チームの設立を監督した米国政府機関で、ギャンビは元「A.S.A.」。
そのためギャンビはあらゆる知識や経験が豊富で、ピアース一家をサポートします。
シーズン2、そしてシーズン3と大きく関わってくるようになる組織でもあります。
⑦ シーズン4で打ち切り
シーズン4は途中、ジェニファー役がLaura Kariuki(ローラ・カリウキ)に入れ替わり、チャイナ・アン・マクレーンが降板するのではないかと騒がれました。
チャイナ・アン・マクレーンはこの間、ハリウッドでのキャリアから一歩離れて、ファンにも利益をもたらす個人的なプロジェクトに集中しました。親友の俳優であるCameron Boyce(キャメロン・ボイス)が2019年に急死。ショックを受けたチャイナ・アン・マクレーンは喪失に向き合いました。
ただこれらが出演回数が減った理由ではなく、シーズン4の出演契約は最初からフル出演ではなかったこともあかしており、去るつもりはないと断言。結果的には後半のエピソードから復帰し、最終エピソードにも出演しましたが、シーズン4で打ち切りが発表された直後に降板を発表しています。
最終的にジェファーソンはヒーローを引退し、ジェファーソンとリンはまた、お互いに再婚することをあかし、アニッサ、ジェニファーに引き継ぐ形をとりますが、「クライシス・オン・インフィニット・アース」でのこともあり、他のヒーローに何かある場合はブラックライトニングとなることは考えられます。実際のところシリーズ終了後、「THE FLASH/フラッシュ」に出演しています。
カリルはピアース家の記憶を消去され、今後スピンオフ「ペインキラー」として製作されることが発表されています。が!この話はなくなりました(笑)
⑧ 「ブラックライトニング」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は、
「シーズン1」は194件のレビューに基づく96%もの前向きなレビューで、8.35/10
「シーズン2」は86件のレビューに基づく91%もの前向きなレビューで、7.40/10
「シーズン3」は9件のレビューに基づく89%もの前向きなレビューで、7.3/10
「シーズン4」は1件のレビューがありますが数値は出ていませんでした。
と非常に高い評価なんですが、オーディエンスの評価は低めな印象。ただ最終シーズンは最も高い評価になっています。
「シーズン1」は2,389件のレビューに基づく53%もの前向きなレビューで、3.1/5
「シーズン2」は310件のレビューに基づく45%もの前向きなレビューで、2.8/5
「シーズン3」は171件のレビューに基づく45%もの前向きなレビューで、2.7/5
「シーズン4」は63件のレビューに基づく54%もの前向きなレビューで、3.2/5
Metacriticでは
「シーズン1」は27件のレビューに基づく平均スコアは100点中79点で、ユーザースコアは39件のレビューに基づき4.8/10
「シーズン2」はまだ集計されていませんが、ユーザースコアは32件のレビューに基づき6.5/10
「シーズン3」はまだ集計されていませんが、ユーザースコアは7件のレビューに基づき7.0/10
「シーズン2」はまだ集計されていませんが、ユーザースコアは4件のレビューに基づき7.0/10
こちらは割と平均的なように思います。
この数字を見る限りは、独自路線でスタートしたのがあまりいい数字を獲得できなかったからアローバースに合流せざるを得なかったと言えるかもしれません。結果合流してくれたのは個人的に大正解ですけどね。
⑨ 「ブラックライトニング」日本での評価
映画レビューサイトFilmarksでの評価は、
「シーズン1」の評価は36件のレビューで3.7/5
「シーズン2」の評価は17件のレビューで3.5/5
「シーズン3」の評価は11件のレビューで3.6/5
「シーズン4」の評価は7件のレビューで3.6/5
と割と平均より少し高い評価になっています。
まだまだ知られていないドラマだと思うので、この件数しかレビューされていませんが、一度観たら最後まで割と早い期間で観終わってしまうほど観だしたら止まらないドラマです。
⑩ 「ブラックライトニング」のトリビア
・元々はFox向けに開発されたものでしたが、ネットワークの幹部は「オプション」を行使しないことを決定し、シリーズを渡しました。
・当時47歳のクレス・ウィリアムズは、実写作品でスーパーヒーローとしてデビューした2番目に年齢の高い俳優です。最も高齢でデビューした俳優は「ヘルボーイ (2004)」で主役を54歳で演じたロン・パールマンです。
・ルッカーはドラマでは悪役に見えますが、実際には漫画のヒーローであり、元々はブラックライトニングと共にアウトサイダーズのメンバーでした。
・DCコミックでは、ピーター・ギャンビはポール・ガンビのギャンビであり、フラッシュのサポートキャラクターであり、友人/改革派の敵として描かれています。
・シーズン1第1話に元オハイオ州上院議員のニーナ・ターナーがカメオ出演しています。
まとめ
「ブラックライトニング」について色々まとめてみました。
通称「アローバース」と呼ばれる、「ARROW/アロー」、「THE FLASH/フラッシュ」、「SUPERGIRL/スーパーガール」、「DC's Legends of Tomorrow/レジェンド・オブ・トゥモロー」、「Batwoman/バットウーマン」はほとんどが一話完結に近い構成になっているため、単発でも見やすく、シーズンを通してヴィランと戦っていきます。
その点において「ブラックライトニング」はシーズンの中でも「〇〇の書」のような形で細分化され、さらに1話完結ではなくすべてがストーリーとして繋がっているため、アローバースのような感覚で見始めると非常に難しい構成になっています。
それをおもしろいととるか、つまらないととるかは人それぞれですが、少なくともエピソード毎にしっかりとした構成になっているので十分おもしろい作品だと言えます。
Netflixで観る事ができますので気になった方、もう一度観たい方は是非観て頂きたいです。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。