【映画】「スキャンダル」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
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2019年に公開されたアメリカのドラマ映画、「スキャンダル」。
アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた話題作で、FOXニュース創立者で元CEOのロジャー・エイルズのセクシャル・ハラスメントに対する告発を題材とした実在のスキャンダルを題材に、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華キャスティングが実現した作品です。
ご存知の方も多いとは思いますが今回は「スキャンダル」のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
目次
「スキャンダル」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「スキャンダル」のあらすじ
2016年、アメリカニュース放送局で視聴率NO.1を誇る「FOXニュース」のトークプログラム「フォックス・アンド・フレンド」のキャスティングから外されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、TV業界の帝王と崇められるCEOのロジャー・エイルズを告発。
騒然とする局内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリーは、自身の成功までの過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。
一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラは、ロジャーに直談判するための機会を得る。
② 「スキャンダル」のキャスト
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役名 | 俳優 |
---|---|
メーガン・ケリー Megyn Kelly | シャーリーズ・セロン Charlize Theron |
グレッチェン・カールソン Gretchen Carlson | ニコール・キッドマン Nicole Kidman |
ロジャー・エイルズ Roger Ailes | ジョン・リスゴー John Lithgow |
ジェス・カー Jess Carr | ケイト・マッキノン Kate McKinnon |
ベス・エイルズ Beth Ailes | コニー・ブリットン Connie Britton |
ルパート・マードック Rupert Murdoch | マルコム・マクダウェル Malcolm McDowell |
スーザン・エストリッチ Susan Estrich | アリソン・ジャネイ Allison Janney |
ケイラ・ポスピシル Kayla Pospisil | マーゴット・ロビー Margot Robbie |
ギル・ノーマン Gil Norman | ロブ・ディレイニー Rob Delaney |
ダグラス・ブラント Douglas Brunt | マーク・デュプラス Mark Duplass |
リリー Lily Balin | リヴ・ヒューソン Liv Hewson |
ジュリア・クラーク Julia Clarke | ブリジット・ランディ=パイン Brigette Lundy-Paine |
アリシア Alicia | ケイティ・アセルトン Katie Aselton |
ルディ・バフティアル Rudi Bakhtiar | ナザニン・ボニアディ Nazanin Boniadi |
ゲルソン・ツヴァイファツハ Gerson Zweifach | アンディ・バックリー Andy Buckley |
ブレット・バイアー Bret Baier | マイケル・バイー Michael Buie |
ニール・キャヴュート Neil Cavuto | P・J・バーン P. J. Byrne |
リベカ Rebekah | ダーシー・カーデン D'Arcy Carden |
キンバリー・ギルフォイル Kimberly Guilfoyle | ブリー・コンドン Bree Condon |
ビル・オライリー Bill O'Reilly | ケビン・ドーフ Kevin Dorff |
エインズリー・イアハート Ainsley Earhardt | アリス・イヴ Alice Eve |
ショーン・ハニティー Sean Hannity | スペンサー・ギャレット Spencer Garrett |
アビー・ハンツマン Abby Huntsman | アシュリー・グリーン Ashley Greene |
アリシン・キャメロタ Alisyn Camerota | トリシア・エルファー Tricia Helfer |
クリス・ウォーレス Chris Wallace | マーク・エヴァン・ジャクソン Marc Evan Jackson |
ブライアン・ウィルソン Brian Wilson | ブライアン・ダーシー・ジェームズ Brian d'Arcy James |
ルドルフ・ジュリアーニ Rudy Giuliani | リチャード・カインド Richard Kind |
ダイアン・ブランディ Dianne Brandi | エイミー・ランデッカー Amy Landecker |
ラックラン・マードック Lachlan Murdoch | ベン・ローソン Ben Lawson |
ジェームズ・マードック James Murdoch | ジョシュ・ローソン Josh Lawson |
ジュリエット・ハディ Juliet Huddy | ジェニファー・モリソン Jennifer Morrison |
ビル・シャイン Bill Shine | マーク・モーゼス Mark Moses |
ジュリー・ロジンスキー Julie Roginsky | アーナ・オライリー Ahna O'Reilly |
ジェラルド・リベラ Geraldo Rivera | トニー・プラナ Tony Plana |
ハリス・フォークナー Harris Faulkner | リサ・カンニング Lisa Canning |
マーサ・マッカラム Martha MacCallum | エリザベス・ローム Elisabeth Röhm |
ニール・ミューレン Neil Mullen | スティーヴン・ルート Stephen Root |
マーティン・ハイマン Martin Hyman | ジョン・ロスマン John Rothman |
イレーナ・ブリガンテ Irena Briganti | ブルック・スミス Brooke Smith |
フェイ Faye | ホランド・テイラー Holland Taylor |
ジェニー・ピロ Jeanine Pirro | アラナ・ユーバック Alanna Ubach |
ナンシー・スミス Nancy Smith | ロビン・ワイガート Robin Weigert |
エディ Edie | マデリーン・ジーマ Madeline Zima |
グレタ・ヴァン・サステレン Greta Van Susteren | アン・ラムゼイ Anne Ramsay |
ベスの従業員 Beth’s Employee | レノン・パラム Lennon Parham |
サウンドマン Sound Man | ジョン・ガブラス Jon Gabrus |
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③ オスカー女優の豪華すぎる共演
オスカー女優シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、そして若手トップクラスの実力派女優マーゴット・ロビーの豪華すぎる共演です。
3人が一堂に会するエレベーターでのシーンは、張り詰めた雰囲気が最高潮に達します。
映画の予告としてテレビCMでも放送されていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
④ やりたい放題のロジャー・エイルズ
セクハラをするFOXニュースのCEOのお爺さんに、とにかく腹が立ちます。
CEOの立場を利用してのやりたい放題。
経験の浅いケイラが、セクハラおじさんと知らずにCEOの部屋の単身売り込みに行くシーンは、ハラハラしますが、案の定…の展開でした。
「またか…」という感じで部屋のドアを閉める秘書の表情も印象的です。
実話を基にしたフィクションなので、ケイラは架空のキャラクターなんですけどね。
⑤ 「#MeToo」運動の原点とは
いまではよく知られるようになった「#MeToo」運動。
「スキャンダル」の原題は「Bombshell(爆弾、突発事件)」ですが、まさにこの作品自体が、Bombshellで、女性はセクハラにがまんする必要はないと全世界に知らしめてくれたのではないでしょうか。
少なくとも「#MeToo」運動については2017年、ハーヴェイ・ワインスタインへの告発がきっかけになっており、ワインスタイン効果という言葉もできましたが、今作でも描かれているグレッチェン・カールソンの行動が少なくともアメリカでは大きな影響を及ぼし、さらに映画化されたことで世界中に広まったと言えるかもしれません。
製作が始まった時はすでに「#MeToo」だけではなく「Time's Up」運動もムーブメントになっていました。
⑥ ドナルド・トランプ VS メーガン・ケリー
映画の中には、当時はまだ大統領候補であったドナルド・トランプもニュース映像として登場しています。
彼に鋭く質問するメーガン・ケリーへセクハラな内容の中傷攻撃をします。
大統領になっても変わっていませんが、日本の首相がこんなことをやったら大変ですよね。
2人の対立のきっかけは2016年の米大統領選。
FOX主催の討論会で、討論会の司会をしていたメーガン・ケリーとドナルド・トランプが衝突し、トランプは討論会からケリー氏を外すよう求めて威圧しようとしているとしてFOXから非難されました。
⑦ シャーリーズ・セロン脅威の再現度
キャスターのメーガン・ケリーを演じた主演のシャーリーズ・セロン。
彼女は特殊メイクの他言動を研究することによる脅威の再現度で全米を驚愕させましたが、役柄によって変幻自在に姿を変える女版ロバート・デニーロです。
アカデミー主演女優賞、第54回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した「モンスター」でも、美人女優とは思えない酷い役柄を熱演しています。
⑧ 「スキャンダル」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は318件のレビューに基づく69%もの前向きなレビューで6.68/10とまずまずの評価。
ウェブサイトの批判的なコンセンサスは、「爆弾は素晴らしいキャストと価値のある主題から恩恵を受けていますが、その影響はセンセーショナルな表面よりも深く進むことができないというイライラによってこもっています。」と評しています。
せっかくの題材なのに特殊メイクや話題性ばかりが先走って、実態が掘り下げられていないと感じている方が多いようです。
Metacriticでは46件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中64点とこちらもまずまずの評価。
⑨ 「スキャンダル」日本での評価
Yahoo!映画での評価は787件のレビューで平均評価は3.5。
映画.comは205件中3.5。
映画レビューサイトFilmarksでは3,839件のレビューで3.6。
題材から見て、男性と女性で評価はだいぶ変わると思いますが、海外の出来事な分、日本での見方そのものが変わるように思えるので、高評価をつけている方は題材に対しての評価かもしれません。
⑩ 「スキャンダル」のトリビア
・ケイラのスカートを持ち上げるように頼むロジャーのシーンは、すべての角度を一度にキャプチャする複数のカメラで撮影されましたが、監督のジェイ・ローチは、マーゴット・ロビーが複数のテイクでそのシーンを実行する必要があることを望んでいなかったと語っています。
・マーゴット・ロビーのキャラクターは、実在の人物に基づいていない映画の唯一の主人公です。彼女のキャラクターは、おそらく現実の人々や経験の組み合わせから映画のために発明され、ストーリーテリングを合理化するために1つのキャラクターにまとめられました。
・マードック兄弟を演じるジョシュ・ローソンとベン・ローソンは実生活の兄弟です。
・このプロジェクトは元々、シャーリーズ・セロンの制作会社に持ち込まれ、彼女が制作し、おそらく映画に出演することを目的としていました。 彼女がメーガン・ケリーの実在のキャラクターとして主演することを決定すると、マーゴット・ロビーとニコール・キッドマンは、それぞれ架空のケイラ・ポシュピシルと実在のグレッチェン・カールソンの役割の彼女のトップピックでした。
・シャーリーズ・セロンは、この映画の制作で引退した特殊メイクアップアーティストのカズ・ヒロを説得し、その努力により第92回アカデミー賞で2度目のメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞しました。
・ニコール・キッドマンが参加するにあたって、メリル・ストリープが彼女に参加するように説得したそうです。
・元のタイトルは「Fairand Balanced(公正で中立)」でしたが、プロデューサーはタイトルを破棄しました。これはFox Newsの番組でFox側が自ら称した言葉です。
・シャーリーズ・セロンをメーガン・ケリーの現実のキャラクターに変えるメイクアップのために、多くのファンは、彼女をエリザベス・バンクスと間違えて演じている女優について混乱を表明しました。
・この映画はFox Newsを中心とし、ニューヨーク市を拠点としていますが、ロサンゼルスで撮影されました。
・実生活のキャラクターであるメーガン・ケリーの夫を演じるマーク・デュプラスと、映画でカメオ出演したケイティ・アセルトンは、実生活で結婚しています。
まとめ
「スキャンダル」について色々まとめてみました。
一度も観たことがないには是非観てほしい作品ですが、昨年の映画なんですけど日本では2020年公開なのでまだ新作なので、VODで配信はされていません。
「スキャンダル」は、レンタルならAmazonプライムビデオで視聴可能なので、是非観て頂きたい作品です。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。