【映画】「バーレスク」のネタバレ有あらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
2010年にクリスティーナ・アギレラの映画初出演にして主演で公開されたミュージカル映画、「バーレスク」。
音楽面での評価は高いものの映画としてはバーレスク文化を軽視してるなど問題が色々あった作品でもあります。
ご存知の方も多いとは思いますが今回は「バーレスク」のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
目次
「バーレスク」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「バーレスク」のあらすじ
歌手になるという夢を実現する為にアイオワからロサンゼルスに出てきたアリ。
仕事を探してロスの街をさまよう途中、テス(シェール)が経営する「バーレスク・ラウンジ」を見つける。
舞台の華やかさに感激したアリは、ウェイターのジャックに頼み込んでウェイトレスとして働くこととなった。
② 「バーレスク」のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
アリ Alice Marilyn "Ali" Rose | クリスティーナ・アギレラ Christina Aguilera |
テス Tess Scali | シェール Cher |
ジャック John "Jack" Miller | キャム・ギガンデット Cam Gigandet |
ニッキ Nikki | クリスティン・ベル Kristen Bell |
ショーン Sean | スタンリー・トゥッチ Stanley Tucci |
マーカス Marcus Gerber | エリック・デイン Eric Dane |
アレクシス Alexis | アラン・カミング Alan Cumming |
ジョージア Georgia | ジュリアン・ハフ Julianne Hough |
ヴィンス Vincent "Vince" Scali | ピーター・ギャラガー Peter Gallagher |
ナタリー Natalie | ディアナ・アグロン Dianna Agron |
ハロルド・セイント Harold Saint | グリン・ターマン Glynn Turman |
マーク・ザ・DJ Mark the DJ | デヴィッド・ウォルトン David Walton |
デイヴ Dave | テレンス・ジェンキンズ Terrence J |
ココ Coco | チェルシー・トライユ Chelsea Traille |
ジェシー Jesse | タイン・ステックライン Tyne Stecklein |
グレッグ Greg | マイケル・ランデス Michael Landes |
スカーレット Scarlett | タニー・マッコール Tanee McCall |
ジェームス James | ブレア・レッドフォード Blair Redford |
ミスター・アンダーソン Mr. Anderson | ジェームズ・ブローリン James Brolin |
ドワイト Dwight | スティーブン・リー Stephen Lee |
③ ミュージカルでありヒューマンドラマ
歌手のクリスティーナ・アギレラが初主演を務めた映画です。
ミュージカル映画ではありますが、ヒューマンドラマとしても魅力的な作品です。
日本のバーレスクが注目されるきっかけにもなった映画で、明るくセクシーでありながら楽曲にも惹きつけられる、ミュージカルを普段見ない方でも気軽に観れるミュージカル映画です。
④ ありがちな設定だけど
田舎から出てきた冴えない女の子が、自分の輝ける場所を見つけて輝いていくという展開。
何かの映画に似ていると思ったら「プラダを着た悪魔」でした。
「バーレスク」ではオーナーであるテスのメンタル的な支えとして献身的に仕事をする役でしたが、「プラダを着た悪魔」でも編集長のミランダからの信頼も厚いアートディレクター役を演じています。
要するにありがちな設定だということなんですが、そこから映画としての質を追求するには主人公がどのように成功していくのかを様々な視点からどこまで描けるかによると思うんですが、「バーレスク」の場合クリスティーナ・アギレラの圧倒的な歌唱力が最大の魅力なので、そこから少しずつ「バーレスク・ラウンジ」を支える存在になっていく過程は十分に楽しめます。
⑤ 2大トップスターの共演
「バーレスク」の魅力はやはり、クリスティーナ・アギレラとシェールの2大トップスターが映画に出演した、という部分があります。
主演のクリスティーナ・アギレラは、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第58位という抜群の歌唱力を持っています。
アメリカ陸軍軍曹の父の仕事のため世界各地の米軍基地で育ち、3歳から6歳までは日本に住んでいたそうです。
シェールは1987年の「月の輝く夜に」でアカデミー賞の主演女優賞を受賞していながら、「1960年代から2010年代の50年間、各年代にビルボードチャートで1位に輝いたヒット曲を持つ唯一の歌手」として歌手としても成功している正にトップスター。
こんな2人が共演してるだけでもすごいことですが、サウンドトラックもかなり豪華になっています。
劇中でアリの立ち位置を変えるきっかけとなった「Tough Lover」や、シェールが歌う「You Haven't Seen the Last of Me」はかなりオススメ。
「Show Me How You Burlesque」もおすすめですが、歌うまいですね~やっぱり。
⑥ ニッキの立場
ダンサーになれずにウェイトレスとして働いていたアリですが、ふとしたチャンスからバックダンサーになり、さらに問題児のニッキに変わってソロで踊れるようになりました。
怒ったニッキが公演中行った嫌がらせも逆手に取り、アリは公演を大成功させます。
ニッキにとっては、踏んだり蹴ったりの展開です。
⑦ 空中権
バーレスクの土地の土地を狙うマーカスから店を守るための作戦が秀逸です。
近所の高層マンションのオーナーに、バーレスクの土地の「空中権」を売るのです。
この作戦が成功して、テスは店を守ることができましたが、この方法をアリに教えたのがマーカスだということが皮肉です。
多くの方は「空中権」という手段、初めて耳にしたんじゃないでしょうか。
アメリカでは一般的に、土地を所有する者がその上空も所有していても、地表から一定程度の高さ以上を分離して、それを地表の所有権とは別個の不動産として扱うことができると考えられていて、土地上の空間における権利のことを「空中権」としています。
都市空間の有効活用を目的にアメリカで法制化されていますが、2000年に日本でも特例制度が新設されたみたいです。
日本でもやろうと思えばできるということでしょうか。
⑧ 「バーレスク」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は175件のレビューに基づく37%もの前向きなレビューで4.92/10とかなり悪い評価。
ウェブサイトの批判的なコンセンサスは、「キャンプと決まり文句、バーレスクは悪いものと良いものの間で不確実に揺れる映画で、その才能のあるキャストを無駄にします。」と評しています。
当初クリスティーナ・アギレラは映画初出演であったこともあり期待されていませんでした。しかし多くの人が予想したものより優れた演技は評価されているようです。
Metacriticでは38件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中47点と、こちらもいい評価とは言えません。
しかしユーザースコアは237件のレビューで7.5/10という結果が出ており、専門的な批評家との評価は厳しめですが、一般的にはある程度楽しめたという評価のように見受けられました。
⑨ 「バーレスク」日本での評価
Yahoo!映画での評価は2,442件のレビューで平均評価は4.2とかなり高い評価。
映画.comも同様で165件中4と、こちらも比較的高い評価です。
映画レビューサイトFilmarksでは9,865件のレビューで4.1と、こちら高評価になっています。
日本での評価が異様に高いのは、バーレスクというタイトルの割にはその世界観が出しきれていないという海外の評価よりも、単純にクリスティーナ・アギレラの人気の高さや歌唱力の高さの評価のような気がします。
⑩ 「バーレスク」のトリビア
・7歳のアリと母親の写真は、実際には、実在の母親であるシェリー・カーンズとのはるかに若いクリスティーナ・アギレラの写真です。
・シェールが着ていた華やかな衣装のほとんどは彼女自身の服であり、そのいくつかは彼女の長年の友人であるファッションデザイナーのボブ・マッキーによってデザインされました
・監督・脚本を務めたスティーヴン・アンティンは、バーレスク一座として振付師ロビン・アンティンによって結成されたガールズグループ「プッシーキャット・ドールズ」の注目のボーカリストとして2002年に出演していたクリスティーナ・アギレラを見てこの映画の構想を思いついたそうです。
・シェールは多くの映画に出演していますが、意外にも今作が初のミュージカル映画になります。
・ジャック役のキャム・ギガンデットは、映画のためにピアノを覚えました。
・クリスティーナ・アギレラがニッキ役に最初に選んだのはエマ・ストーンでした。他にはジェシカ・ビールとリンジー・ローハンも考えられたそうです。
・ジャック役には当初キャム・ギガンデットが決まる前に、ロバート・パティンソン、ケラン・ラッツ、テイラー・ロートナーが起用されると考えられていました。
・シェールは映画がもっとよくなる可能性を考え、監督・脚本を務めたスティーヴン・アンティンに追求したそうです。
・バーレスククラブのパフォーマンスでの女性ダンサーの代役のほとんどは、実際にはラスベガスのバーレスク劇団からポップグループに転向した「プッシーキャット・ドールズ」の元メンバーでした。
・ナタリー役のディアナ・アグロンは撮影期間がたった1日だけだったそうです。
まとめ
「バーレスク」について色々まとめてみました。
「バーレスク」は、Netflixで視聴可能なので、一度も観たことがないには是非観てほしい作品です。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。