- 第二次世界大戦下、弱き青年が“超人兵士”として生まれ変わる!
- 不屈の心とシールドを武器に、ナチスと秘密組織ヒドラに立ち向かう!
- レトロな戦争映画テイスト×スーパーヒーローの爽快アクション!
- 仲間との絆、悲壮な運命、アベンジャーズへの布石がここに!
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(原題:Captain America: The First Avenger)』は2011年のアメリカのスーパーヒーロー映画。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体では5作品目。クリス・エヴァンスが主演を務め、1990年の『キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望』以来の実写化作品でもあります。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の作品情報
原題 | Captain America: The First Avenger |
監督 | ジョー・ジョンストン Joe Johnston |
脚本 | クリストファー・マルクス Christopher Markus スティーヴン・マクフィーリー Stephen McFeely |
原作 | ジョー・サイモン Joe Simon ジャック・カービー Jack Kirby 『Captain America』 |
公開 | 米:2011/7/22 日:2011/10/14 |
上映時間 | 124分 |
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のキャスト
- スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) Steve Rogers (Captain America)
- クリス・エヴァンス Chris Evans
虚弱体質から超人兵士へと変貌し、ナチスと戦う主人公 - チェスター・フィリップス Chester Phillips
- トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones
スティーブを見守る軍の大佐 - ヨハン・シュミット(レッドスカル) Johann Schmidt (Red Skull)
- ヒューゴ・ウィーヴィング Hugo Weaving
ヒドラの指導者でキャプテン・アメリカの宿敵 - マーガレット・“ペギー”・カーター Peggy Carter
- ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell
SSRのエージェントでスティーブの理解者 - ジェームズ・“バッキー”・バーンズ James “Bucky” Barnes
- セバスチャン・スタン Sebastian Stan
スティーブの親友で共に戦う兵士 - ハワード・スターク Howard Stark
- ドミニク・クーパー Dominic Cooper
天才発明家でトニー・スタークの父 - ティモシー・“ダム・ダム”・デューガン Timothy “Dum Dum” Dugan
- ニール・マクドノー Neal McDonough
ハウリング・コマンドーズの一員 - ゲイブ・ジョーンズ Gabe Jones
- デレク・ルーク Derek Luke
多才な兵士でハウリング・コマンドーズの一員 - エイブラハム・アースキン Abraham Erskine
- スタンリー・トゥッチ Stanley Tucci
スーパーソルジャー計画の科学者 - ニック・フューリー Nick Fury
- サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson
S.H.I.E.L.D.の長官としてスティーブに接触 - ジム・モリタ Jim Morita
- ケネス・チョイ Kenneth Choi
日系アメリカ人の兵士でコマンドーズの一員 - アーニム・ゾラ Arnim Zola
- トビー・ジョーンズ Toby Jones
ヒドラの科学者でシュミットを補佐 - ジャック・デルニエ Jacques Dernier
- ブルーノ・リッチ Bruno Ricci
フランス出身のコマンドーズの一員 - ジェームズ・ファルスワース James Montgomery Falsworth
- JJ・フィールド JJ Feild
英国出身の兵士でコマンドーズの一員 - ハインツ・クルーガー Heinz Kruger
- リチャード・アーミティッジ Richard Armitage
ヒドラのスパイでスティーブの変身直後に襲撃 - ギルモア・ホッジ Gilmore Hodge
- レックス・シャープネル Lex Shrapnel
訓練中にスティーブを侮辱する兵士候補 - ブラント Brandt
- マイケル・ブランドン Michael Brandon
スティーブをプロパガンダに利用する上官 - タワー・キーパー The Church Keeper
- デイビッド・ブラッドリー David Bradley
テッセラクトを守る寺院の番人 - プライベート・ロレイン Lorraine
- ナタリー・ドーマー Natalie Dormer
スティーブに接近する女性兵士 - コニー Connie
- ジェナ・ルイーズ・コールマン Jenna Coleman
ペギーの友人の若い女性 - 将軍(カメオ出演) General (Cameo)
- スタン・リー Stan Lee
恒例のマーベル作品カメオ出演
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のあらすじ(ネタバレ)
第二次世界大戦下、貧弱で病弱な青年スティーブ・ロジャースは、祖国のために従軍したい一心で何度も入隊試験に挑戦していた。身体は非力だが正義感と勇気にあふれたスティーブは、政府の極秘「スーパーソルジャー計画」に見出され、被験者として選ばれる。
実験は成功し、スティーブは驚異的な筋力と敏捷性を備えた「キャプテン・アメリカ」として生まれ変わる。だがすぐに戦場に送られるのではなく、プロパガンダ用の存在として各地で宣伝活動を行う日々が続く。やがて彼は、親友バッキーが捕らわれたことを知り、単独で敵地に乗り込むことで真のヒーローとしての第一歩を踏み出す。
スティーブはヒドラ党のリーダーであり、同じ超人血清を使って生まれたレッドスカルことヨハン・シュミットと対峙する。レッドスカルは、世界を支配しようとする危険な兵器を開発していた。スティーブは仲間とともにヒドラの拠点を次々に破壊し、ついに敵の巨大飛行機を止めるべく命をかけて乗り込む。
世界を救うため、スティーブは飛行機ごと北極の海へと墜落する決断を下す。彼は死んだと思われたが、70年後、氷の中から発見されて現代に目覚める。過去に生きた彼が、新たな時代で再び立ち上がる──そんな壮大な物語が、ここから始まる。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の見どころ
舞台は第二次世界大戦真っ只中
本作の物語は第二次世界大戦中が舞台。ナチスの陰で暗躍するヒドラ党の台頭を背景に、戦争映画さながらのスケール感で進行します。
ミリタリー要素やレトロな世界観に、スーパーヒーローの誕生というSF的な要素が見事に融合し、MCU作品の中でも異色の一作となっています。
キャプテン誕生のきっかけは“心”の強さ
スティーブ・ロジャースがキャプテン・アメリカとして選ばれた理由は、単なる肉体の強さではありません。
痩せて病弱ながらも、誰よりも正義感にあふれた彼の内面に注目が集まります。
人々がヒーローに求める「芯の強さ」が丁寧に描かれており、観る者の心を打つ作品になっています。
またキャプテンを象徴する「盾」は「スーパーソルジャー計画」にも関わったトニー・スタークの父親でもあるハワード・スタークが同僚と共に所有していたヴィブラニウムを全て注ぎ込んで試作したものを最後まで使い続けています。
キャプテンvsレッドスカル
今作のヴィランであるレッドスカルは、スティーブと同じ超人血清を使って誕生した存在。
価値観も目的も正反対な2人の対決は、単なる善悪ではない“人間性の対比”として描かれています。MCU初期の敵役としてはかなり印象的な存在です。
ペギー・カーターとの切ない恋
スティーブとペギーの関係は、ヒーロー映画の枠を超えた切なさが漂います。
お互いを想い合いながらも戦争という状況に翻弄され、ついに果たされなかった“ダンスの約束”が、後のMCU作品にまで影を落とすこの恋愛要素が、後のキャプテン像に深みを与えているといえます。
MCUの未来へつながるラスト
物語の終盤でスティーブは現代に目覚めることとなり、ここからMCUが現代世界へとつながっていきます。
アイアンマンやソーとは異なる、過去から来たヒーローとしての立ち位置が明確になり、アベンジャーズ結成への期待感を煽るエンディングも見どころのひとつです。
またスティーブを失ったペギーも戦略科学予備軍(SSR)のエージェントとして多くのミッションに携わって活躍する姿が描かれるドラマ『エージェント・カーター』へと展開されていきます。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のトリビア
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当初は、第二次世界大戦に従軍したウルヴァリン(ジェームズ・“ローガン”・ハウレット)とマグニートー(エリック・レーンシャー)のカメオ出演が予定されていました。権利問題がなければどうなっていたか。
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クリス・エヴァンスはキャプテン・アメリカの役を3度も断ったそう。最終的にロバート・ダウニー・Jr.が説得して承諾しています。役柄が気に入らなかったからではなく、急激な名声の高まりが私生活にどのような影響を与えるかを恐れたからだそうです。
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ヘイリー・アトウェルは、ペギー・カーターの演技をするとき、女優のジンジャー・ロジャースを参考にしたそうです。
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スタンリー・トゥッチがアースキン博士の役を引き受けたのは、この役なら彼がずっとやりたかったドイツ訛りの英語を使えるからでした。
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ヒドラの未来的な航空機は、ホルテン H.XVIII 全翼爆撃機やトリープフリューゲルイェーガー戦闘機など、第二次世界大戦中の実際のドイツの構想から設計を受け継いでいます。
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若く痩せたスティーブ・ロジャースを作るため、ほとんどのショットはロサンゼルスのデジタル「整形手術」を専門とするLOLAという会社によって撮影されました。この技術は、クリス・エヴァンスをあらゆる方向から縮小するものでした。
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映画に登場する漫画本の表紙は、実際の『キャプテン・アメリカ』コミックス第 1 号の表紙 (1941 年 3 月発行) と同じです。
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クリス・エヴァンスとセバスチャン・スタンはほぼ同じ身長ですが、これはCGIなどではなく単にカメラのトリックにより、キャプテン・アメリカは変身後、バッキー・バーンズよりもずっと背が高く見えるようにしています。
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ハワード・スタークは最後に失われたテッセラクトを見つけ、それがきっかけでキューブの構造と全体的なパワーに関する設計図を作成することになる。これは『アイアンマン2 (2010年)』の中盤でトニーが見ている書類ケースで見ることができます。
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エキスポで、ハワード・スタークは半機能的な「リバース」テクノロジーを披露しますが、これはトニー・スタークの「リパルサー」の前身であり、アイアンマン・アーマー用に完成されました。どちらも作動中はオレンジ色に光ります。
参考リンク
- Captain America: The First Avenger (2011) – IMDb
- Captain America: The First Avenger – Wikipedia
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー – Wikipedia
感想とまとめ
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』は、第二次世界大戦を背景に、普通の青年が超人兵士へと生まれ変わり、仲間たちと共に戦場を駆け抜ける姿は胸を打ちます。
クリス・エヴァンスを中心としたキャストの熱演はもちろん、ヒーロー誕生の瞬間を描く物語としての厚みも見逃せません。
アクションとドラマが交錯し、アベンジャーズへとつながる壮大な流れの第一歩を体感できる1本です。

4.0
です!
簡単ではありますが『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。


コメント