【映画】おすすめ「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」のネタバレ有あらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説
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1995年にミシェル・ファイファー主演で公開された映画「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」。
ルアン・ジョンソンの自伝、「ルアン先生にはさからうな」を原作とした実話に基づく映画です。
個人的に人生に大きな影響を与えてくれた作品でもありますので、ご存知の方も多いとは思いますが今回は「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」のあらすじやキャスト、おすすめしたいポイントなど、その概要をご紹介したいと思います。
※25年も前の作品になりますのでネタバレ有でご紹介させて頂きます。
「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」のあらすじ
元海兵隊隊員の教師ルアン・ジョンソンは問題児ばかりが集められた高校に赴任した。
ルアンは当初、海兵隊員時代に習得した空手を教える事で生徒の気を引こうとするが、校長から指導要綱に従うようにと注意を受けてしまう。
それでも、ルアンはめげずにあの手この手を使って単語のスペルすらろくに書けない生徒たちに多くの事を教えていく。
② 「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ルアン・ジョンソン LouAnne Johnson | ミシェル・ファイファー Michelle Pfeiffer |
ハル・グリフィス Hal Griffith | ジョージ・ズンザ George Dzundza |
ジョージ・グランディ校長 George Grandey | コートニー・B・ヴァンス Courtney B. Vance |
カーラ・ニコルズ教頭 Carla Nichols | ロビン・バートレット Robin Bartlett |
ラウル・サンチェロ Raul Sanchero | レナリー・サンティアゴ Renoly Santiago |
エミリオ・ラミレス Emilio Ramirez | ウェイド・ドミンゲス Wade Dominguez |
キャリー・ロバーツ Callie Roberts | ブルックリン・ハリス Bruklin Harris |
アイリーン・ロバーツ Irene Roberts | ロレイン・トゥーサント Lorraine Toussaint |
ダレル・ベントン Durrell Benton | リチャード・グラント Richard Grant |
メアリー・ベントン Mary Benton | ベアトリス・ワンド Beatrice Winde |
コーネリアス・ベイツ Cornelius Bates | マルチェロ・テッドフォード Marcello Thedford |
アンジェラ Angela | マリセラ・ゴンサレス Marisela Gonzalez |
③ ルアン・ジョンソンの実話
原作はルアン・ジョンソンの自伝、「ルアン先生にはさからうな」。
カリフォルニアの高校で、海兵隊出身の新米女性教師ルアンが担当したクラスは、問題児であふれていた。乱闘騒ぎは日常茶飯事、傷害事件も発生する。ドラッグ常用者や妊娠した女生徒まで出てくる始末。こんな状況をまえに、ルアンは教師として何ができるのか、といった内容で、あらゆる戦略をたてて生徒たちとの距離を埋めようと奮闘する話です。
ルアン・ジョンソンは海兵隊のOCSクラスを卒業。OCSとはOfficer Candidate Schoolの略で、海兵隊の士官候補生学校のこと。メリーランド州フォートジョージGミードにある米国国防総省の学校で女性初の殿堂入りを果たし、ニューメキシコ州ラスクルーセスにある高校で英語を教えてましたが、映画公開後はフルタイムでの出勤をやめ、ニューメキシコ州のいくつかの学校で非常勤教師として指導されていたようです。
④ ボブ・ディランの詩を使った授業
英語教師(日本で言うと国語の教師)として単語のスペルもろくに書けない生徒たちに言葉を教えていくにあたって印象的なシーンとして、ボブ・ディランの名曲「ミスター・タンブリン・マン」の歌詞の意味をいくつかのチームに分かれて調べるという授業を行いました。
ここで例えるという意味での比喩表現だったり、言葉の心理のようなものを学んでいくんですが、最初は問題児ばかりの生徒集団だったため、すんなりと学ぼうとしません。
そこで頑張ったらその褒美としてお菓子を与えたり、遊園地に連れて行ったり、ディナー招待などの条件を付け加えて、その成果のために生徒は頑張るという戦略を立てて少しずつですが生徒たちに学ばせようとしていきます。
決して正解の手段ではないのでルアンも校長に対しては褒美の事は内緒にしたまま、少しずつ学び始める生徒に対して「どのタイミングで褒美がなくとも学ぼうとするか」というところに悩む姿も非常にリアリティがあって引き込まれます。
⑤ 学び始めた生徒たちと様々な問題
せっかく少しずつ学ぶことを覚えてきた生徒たちですが、生徒のリーダー格のエミリオとラウルが喧嘩騒ぎを起こして停学、クラスの中でも優等生のキャリーは妊娠が発覚し、転校を考え始め、ダレルは親が学校へ通うのを止めさせてしまうなど、問題だらけ。
ルアンはなんとか学校に来て授業を受けさせ、みんなで卒業させたいと願い奮闘するんですがなかなか思うようにいかず、エミリオに至っては彼女のアンジェラの元カレと揉めてしまい、命の危機に。
この辺りは治安の問題もありますが、結局エミリオは殺されてしまいます。
エミリオを守り切れなかったことを悔やみ、ルアンはついに学校をやめようとします。
⑥ この映画で学べること
映画と言うのは不思議なもので、いい作品が決してヒットするわけでもなく、良くない映画でも心に響く名言があったりします。
「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」は公開されたタイミングの問題もあり、「問題児ばかりのクラスに赴任した教師が問題を解決しながら最後には慕われる先生になる」というストーリーが非常にありがちな上に1993年に公開された「天使にラヴソングを2」と非常にかぶることが多く、入りにくい作品です。
そんな中でもこの作品をおすすめしたい理由として、「人生とは選択すること」というのが理解でき、この映画を観るたびに思い返せるからです。
生きることは選ぶこととはよく言いますが、どんな理不尽なことが起きてもその中であらゆる選択をしていかないといけないというのは年を取るほど当たり前な話なのに忘れがちになります。
特にこの映画を初めて見た時はまだ小学生だったので、若い世代にはとても見てほしい作品です。
⑦ 作品より主題歌の方が話題性が高い
「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」の主題歌はCoolio featuring L.V.の「Gangsta's Paradise(ギャングスタズ・パラダイス)」。
映画は知らないけどこの曲は知ってる、という人多いと思います。
グラミー賞では最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞。世界中でヒットして600万枚以上売り上げたそうです。
⑧ 「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は39件のレビューに基づく28%もの前向きなレビューで4.62/10と決していい評価とは言えない数字。
Metacriticでは18件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中47点とこちらもいいとは言えませんね。
原作に忠実だが脚本が良くないというニュアンスの評価が多いようです。
⑨ 「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」日本での評価
Yahoo!映画での評価は52件のレビューで平均評価は3.5とかなり平均的な数字。
映画.comも同様で67件中3.0とこちらはどちらかと言えば悪い方ですね。
映画レビューサイトFilmarksでは67件のレビューで3.3と、平均と言えば平均ですが、このようなレビューサイトでこの数字では良いとは言えないでしょうね。
リアリティがありすぎて映画としては単調なのかもしれません。
⑩ 評価が低いのにおすすめしたい理由
「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」は、ミシェル・ファイファーの演技で成り立っている、とかの問題ではなくエミリオが死んでしまう描写のあっさりした感じが返ってリアリティをのぞかせてくれたり、ラウルの高級店でのディナーでの振る舞い、地域性の問題などなど問題の多さとリアンが説く「選択するということ」のシーンは脳裏に焼き付く人がきっといるはずです。
人生は選択の連続であり、「今、自分はなぁなぁと生きてるかもしれない」と思えば思うほどこの映画は響くはずです。おもしろいかどうかは正直なところ別問題かもしれませんが、是非観て頂きたい作品です。
まとめ
「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」について色々まとめてみました。
これだけおすすめしたい作品なのにもかかわらず、「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」を観られるサービスは現状残念ながらありません。
お近くの中古DVDショップなどでもしかすると格安でおいてあるかもしれません。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。