【映画】おすすめ「タイピスト!」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
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今回おすすめするのは、2012年に公開されたフランス映画「タイピスト!」。
フランスのテレビで放送されたドキュメンタリー番組を見ていた監督・脚本家のレジス・ロワンサルがタイプライターの早打ち大会を知り「スポーツにまつわるロマンチック・コメディが撮れるんじゃないか」と思い製作された作品です。
ご存知の方も多いとは思いますが「タイピスト!」のあらすじやキャスト、おすすめしたいポイントやトリビア、感想・評価・レビューなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
「タイピスト!」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「タイピスト!」のあらすじ
女性にとって大人気の職業が秘書で、さらにタイプライター早打ち大会に勝つことが最高のステータスだった1950年代のフランス。
田舎出身のローズは保険会社の秘書に採用されるが、ぶきっちょで失敗してばかり。
そんな彼女の唯一の才能であるタイプ早打ちに目を付けた上司ルイは、二人で協力し、タイプ早打ち世界大会に出ないかと提案する。
② 「タイピスト!」のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ルイ・エシャール Louis Échard | ロマン・デュリス Romain Duris |
ローズ・パンフィル Rose Pamphyle | デボラ・フランソワ Déborah François |
マリー・テイラー Marie Taylor | ベレニス・ベジョ Bérénice Bejo |
ボブ・テイラー Bob Taylor | ショーン・ベンソン Shaun Benson |
アニー・ルプランス=ランゲ Annie Leprince-Ringuet | メラニー・ベルニエ Mélanie Bernier |
ジルベール・ジャピー Gilbert Japy | ニコラ・ブドス Nicolas Bedos |
マドレーヌ・エシャール Madeleine Échard | ミュウ=ミュウ Miou-Miou |
ジョルジュ・エシャール Georges Échard | エディ・ミッチェル Eddy Mitchell |
ジャン・パンフィル Jean Pamphyle | フレデリック・ピエロ Frédéric Pierrot |
アンドレ・ジャピー André Japy | フェオドール・アトキン Féodor Atkine |
ルシアン・エシャール Lucien Échard | マリウス・コルッチ Marius Colucci |
③ ローズとルイの二人三脚
ロマン・デュリスが演じるのは保険屋の社長で、ローズをコーチするルイ。
負けず嫌いで頑張り屋のローズと最初は対立ばかりですが、様々な困難を乗り越えて、次第に息ぴったりのタッグを組むことになるコンビは思わず応援したくなります。
④ スポーツ要素満点
見かけによらない、白熱のスポーツ要素がこの映画の大きな魅力です。
タイピング早打ち大会は、予選の一回戦を突破するための最低ラインが1分間に360文字。言葉のずれや抜けなどミスはどれも100文字分のマイナスになってしまうという厳しいルールがあり、最終戦の展開もドキドキハラハラでスポーツ漫画のような緊迫感のある熱い戦いが見られます。
また、心地いいタイプの音も楽しめます!
⑤ レトロでポップなファッション
この映画の見所で欠かせないのが、レトロでパステルカラーがおしゃれなファッションです。
大会出場者の素敵なドレスや50年代ならではのヘアスタイルなど、撮影時もかなり研究されているそうで、それだけでもお腹いっぱいになるような洗練ぶりです。
また、人差し指でしか打てなかったローズを矯正するために、マニキュアで色をつけてキーボードの運指を覚えるシーンもポップで可愛い印象的なシーンです。
また、田舎者のローズのファッションスタイルの変化も魅力で、花柄や襟付きの子どもっぽいものから(それでも可愛いのですが)、大会が進むにつれてどんどんおしゃれになっていく様子に注目です!
⑥ 女性の社会進出を描く
舞台は1958年のフランス。
「女は家」というなかなか女性進出の進んでいない社会の中で、秘書を目指す田舎者ローズが得意のタイピングで世間に認められ、大きく成長していく姿を描いています。
今の女性に比べると、権利もあまりなく、勉強を続けたり、仕事を見つけたいと思っても、なかなかできない時代。
そんな制約の中で、その逆を行こうとする強い女性を描いています。
⑦ デボラ・フランソワがキュート
主人公ローズを演じるデボラ・フランソワがなんともキュート。
彼女は今回の役作りをするにあたって、50年代の映画をたくさん観て勉強したり、監督から雑誌、新聞、タイプライティングの教本など、さまざまな資料を提供され研究したそうです。
また当時の女性は服装、動き方、話し方も今と違うので、それらのディティールに注意をしながら監督と色々相談しながら進めていったちインタビューで語っています。
彼女の渾身の演技とタイピングは必見です。
⑧ 「タイピスト!」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は61件のレビューに基づく74%もの前向きなレビューで6.7/10と高評価。
Metacriticでは25件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中57点とこちらは割と平均的。
サンフランシスコ国際映画祭ではナラティヴ部門を受賞、日本で行われているフランス映画祭でも観客賞を受賞しています。
⑨ 「タイピスト!」日本での評価
Yahoo!映画での評価は878件のレビューで平均評価は3.7と少し高めの評価に。
映画.comも同様で72件中3.6と大差ありません。
映画レビューサイトFilmarksでは6,468件のレビューで3.7とこちらも近い数字の評価になっています。
日本のレビューサイトで3.5以上は高評価と言ってもいいのではないでしょうか。
⑩ 「タイピスト!」のトリビア
・ローズが店で使用しているタイプライターは、「AZERTY」キーボードを使用するヨーロッパのモデルであるAdler Triumphです。これは、特にヨーロッパを拠点とするフランス語を話す人の間で人気のあるスタイルです。
・俳優のエディ・ミッチェルは、有名なバンド「Les Chaussettes Noires」の歌手でした。映画では、1961年にエディ・ミッチェルが書いた「Dactylo Rock」という曲が演奏されており、その歌詞は映画のテーマに沿ったものになっています。
・ルイ・エシャールが描いて映画の最後に示したゴルフボール型のSelectricエレメントは、1957年にIBMのLeon E Palmerが特許を取得しました。
・ローズ・パンフィル役のデボラ・フランソワがルイ・エシャール役のロマン・デュリスの赤いドレスを着てホテルの部屋に入るシーンは、1958年の映画「めまい」へのオマージュです。
・この映画は「ICM」という名前の事務機会社を特集しています。実在する「IBM」の名前は使用できませんでした。
まとめ
「タイピスト!」について色々まとめてみました。
女性にとってはやはりレトロでお洒落なファッションの良さが際立っている作品のように思います。
またタイピングの大会という着眼点も非常にいいですよね。
Amazonプライムビデオで見られるようなので、気になった方は是非観て頂きたいです。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。