【映画】Amazonプライムビデオ「サマリタン」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
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今回ご紹介するのは、シルヴェスター・スタローンとジャヴォン・“ワナ”・ウォルトン主演のAmazonプライムビデオのスーパーヒーロー映画「サマリタン」。
アメコミ原作ではないスーパーヒーローもので、Bragi F. Schut(ブラギ・シャット)、Marc Olivent(マーク・オリベント)、Renzo Podesta(レンゾ・ポデスタ)が描いたMythosComicsのグラフィックノベルがベースとなった作品です。
シルヴェスター・スタローンは製作にも関わりスーパーヒーローものに出演したとあってAmazonプライムビデオのオリジナル作品でありながら注目度の高い映画になっています。
ご存知の方も多いとは思いますが「サマリタン」のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
「サマリタン」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「サマリタン」のあらすじ
20年前、グラニット・シティで驚異的な力を持っていた自警団員のサマリタンは、宿敵ネメシスとの死闘で炎に包まれて死んだと言われていた。しかし世間にはサムと同様に、サマリタンの生存を信じる人々もいた。13歳のサム・クリアリーもその一人で、ある時ギャングに狙われたサムを助けたことで、引きこもりの隣人、ジョー・スミスの正体が伝説の人物・サマリタンではないかと疑っている。そのころ街では犯罪が増加し、サムはスミスを説得して混乱状態の街を救おうとする。
② 「サマリタン」のキャスト・作品情報
「サマリタン」のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ジョー・スミス Joe Smith | シルヴェスター・スタローン Sylvester Stallone |
サム・クリアリー Sam Cleary | ジャヴォン・“ワナ”・ウォルトン Javon "Wanna" Walton |
サイラス Cyrus | ピルウ・アスベック Pilou Asbæk |
ティファニー・クリアリー Tiffany Cleary | ダーシャ・ポランコ Dascha Polanco |
レザ Reza | モイセス・アリアス Moisés Arias |
アルバート・カシエ Albert Casier | マーティン・スター Martin Starr |
シル Sil | ソフィア・テイタム Sophia Tatum |
ファルシャッド Farshad | ジャレッド・オドリック Jared Odrick |
アーサー・ホロウェイ Arthur Holloway | ヘンリー・G・サンダース Henry G. Sanders |
デヴィン・ホロウェイ Devin Holloway | シャメイク・ムーア Shameik Moore |
「サマリタン」の作品情報
原題 Original Title | Samaritan |
監督 Directed by | ジュリアス・エイヴァリー Julius Avery |
脚本 Writing by | ブラギ・シャット Bragi F. Schut |
原作 Writing by (Based on) | ブラギ・シャット Bragi F. Schut マーク・オリベント Marc Olivent レンゾ・ポデスタ Renzo Podesta |
音楽 Music | ジェド・カーゼル Jed Kurzel ケヴィン・カイナー Kevin Kiner |
撮影 Cinematography | デヴィッド・ウンガロ David Ungaro |
編集 Edited by | マット・エヴァンス Matt Evans ピート・ボードロー Pete Beaudreau |
製作 Produced by | シルヴェスター・スタローン Sylvester Stallone ブレイデン・アフターグッド Braden Aftergood |
製作会社 Production Company | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー バルボア・プロダクションズ |
配給 Distributed by | ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング Amazonスタジオ |
公開 | 2022/8/26 |
上映時間 | 101分 |
③ 人々が共感できる多くの要素を持っている
シルヴェスター・スタローンが「サマリタン」への参加を決めたのは、「人々が共感できる多くの要素を持っているから」。
かつてヒーローとして世間から認知されていた人間が引退した後の暮らしを経て、サムのために再び立ち上がる。
ここまではヒーロー映画、ドラマとしては過去にもあった展開ですが、この映画の本質はここにはありません。それが共感できる要素になっていると感じます。
シルヴェスター・スタローンのアクションは70歳を過ぎてもまだまだ現役で驚く、と言いたいところですがアメリカでは2022年に「エクスペンダブルズ4」の公開されますし、「サマリタン」を撮影していた2019年には「大脱出3」や「ランボー ラスト・ブラッド」が公開されていることも考えると、全然驚く話ではありません。
④ サマリタンの生存を信じるサム
既に亡くなっている父親が過去にサマリタンに助けられたことを知るサムは、サマリタンの生存を信じ、わずかな希望を持ち続けます。
舞台となるグラニット・シティは格差社会がひどく、生活のためにわずか13歳でギャングの仕事もしなければいけない状態です。生きるためにお金を得るためならと悪事に染まるという点も、実はこの映画のテーマのひとつのキーワードになっているように思います。
⑤ 本来は劇場公開される予定だった
撮影当初は2020年に劇場公開される予定でした。しかし新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で何度も公開は延期され、Amazonスタジオが購入したことでAmazonプライムビデオでのオリジナル作品となりました。
パンデミックの影響でいくつかの映画は配信サービスが買い取る形をとるケースが多発しましたが、「サマリタン」も同様の結果となりました。
⑥ ネタバレ※サマリタンとネメシス
「サマリタン」で「ネメシス」は両親を亡くした双子。
「サマリタン」は善に目覚め、「ネメシス」は悪に染まり、何度もぶつかり合いながら最終決戦となった発電所の爆発で2人とも死んだと思われていました。
その上で登場するジョー・スミスはサムと知り合うことで、サムはジョーが「サマリタン」だと信じるようになります。
よく見てみると、ジョーは一貫して自分は「サマリタン」ではないと言い続けてるんですよね。
ここに気づくかどうかで後半の驚きは変わるかもしれません。少なくともこの瞬間までは単純明快な引退したヒーローの復活劇のようにしか感じないからです。
ハメられたという点について詳細は映画で触れられませんでしたが、ジョーが「ネメシス」だったこと、その点を伏せて「サマリタン」に助けられたと公言するサム。
13歳の少年に「人の中には善と悪の両方の心が備わっていて、選ぶのはその人次第」と述べるジョーは、姿を消します。
これはヒーロー映画の共通のテーマのひとつであり、悪に落ちるヒーローもいれば、ヴィランでありながらヒーローと組み、善へと変わるヒーローもいます。
そしてヒーローに限らず人間誰しもそういった2面性があることを改めて言葉にすることで、この映画の根本的なテーマに迫ります。
つまりは誰でも「善」であり「悪」である。というのが軸。一生「善」の人もいないし、一生「悪」の人もいないということです。
⑦ サマリタンの続編はあるのか?
ラストを考えるとどう考えても続編を期待できる終わり方になっています。
つまりは引退したヒーローが再びスーパーパワーを使い生きる選択も可能ですし、引退してはいるものの再びスーパーパワーを使うハメになってしまう事態に遭遇するなど、あらゆる可能性を残しています。
再びスーツを着ることはないかもしれませんが、シルヴェスター・スタローンの映画は続編が製作されやすい傾向にあるので、期待できるかもしれません。それもこれも今作の評価次第じゃないでしょうか。
⑧ 「サマリタン」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は33件のレビューに基づく36%もの前向きなレビューで4.8/10と決していい評価とは言えない数字。
映像はありがちだがスタローン独自のやり方で彼特有の雰囲気づくりを行っているとの評価が多く、スタローンだからおもしろくなっていると感じている方が多そうです。
Metacriticでは18件のレビューに基づく平均スコアは100点中45点とこちらも近しい結果となっています。中でも80点をつけたThe WrapのWilliam Bibbiani(ウィリアム・ビビアーニ)は「ジュリアス・エイヴァリーの映画は、優れたパフォーマンスに基づいた堅実なジャンルのエンターテインメントであり、同じ古い比喩を提示する新しい方法を見つけるのに十分なほど賢い。古いがらくたの塊が修理されて片付けられ、再び新しいものになり、全額を支払う価値があるように感じます」としています。
一方40点をつけたCNNのBrian Lowry(ブライアン・ロウリー)は、「1990年代のテレビパイロットの制作価値を感じ、示している非常に数字に基づくスーパーヒーローの物語」と過去の統計によって考えられた映画だと評しています。
⑨ 「サマリタン」日本での評価
配信されたばかりですのでまだレビューも少ないですが、映画.comでは1件中3.5と平均的。
映画レビューサイトFilmarksでは101件のレビューで3.6と、平均よりは少しだけ高い結果になっています。
シルヴェスター・スタローンの映画というだけで基準値が高い人もいそうなので、平均的な結果となるのはレビューが両極端であることがわかります。
⑩ 「サマリタン」のトリビア
・「サマリタン」の脚本は、「アンブレイカブル (2000)」と「小説家を見つけたら (2000)」に触発されているそうです。
・ジュリアス・エイヴァリーが監督を務めた「オーヴァーロード (2018)」に出演していたキャストが数名今作にも出演しています。
・サイラス役のピルウ・アスベックはキャラクターのために髪をブロンドに染めました。これは「ロストボーイ (1987)」のキーファー・サザーランドをイメージしているそうです。
まとめ
「サマリタン」について色々まとめてみました。
結局のところ、一見ありがちな元ヒーローの復活劇かと思いきや後半ちょっとした大どんでん返しもあるのでなかなか楽しめる作品だと思います。
「サマリタン」はAmazonプライムビデオのオリジナル映画のため、Amazonプライムビデオに加入していないと観ることはできませんが、もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
この作品はAmazon Prime Video(アマゾン プライムビデオ)で視聴可能です。
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