【映画】おすすめ「シング・ストリート 未来へのうた」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

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【映画】おすすめ「シング・ストリート 未来へのうた」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

2016年に公開されサンディエゴ映画批評家協会賞など多くの賞を受賞したアイルランドの音楽映画・コメディドラマ「シング・ストリート 未来へのうた」

はじまりのうたなどが有名なアイルランドの映画監督ジョン・カーニーが脚本・制作・監督を務め、最高傑作と呼び声が高く、非常におもしろい名作映画です。

ご存知の方も多いとは思いますが今回は「シング・ストリート 未来へのうた」のあらすじやキャスト、おすすめしたいポイントやトリビアなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。

「シング・ストリート 未来へのうた」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

① 「シング・ストリート 未来へのうた」のあらすじ

『シング・ストリート 未来へのうた』予告編

1980年代、ダブリン南部にあるインナーシティ地区に住むロウラー家。

不況から建築家の父ロバートが失業し、酒浸りで喫煙量も増え、妻ペニーとの喧嘩も絶えない。

ペニーは別居も考えており、ロバートはある日の家族会議で、末の息子コナーへ学費を節約するため私立学校から無料の公立高校へ転校するよう話し、カトリックの修道会が運営するシング・ストリート高校へ転校する。

② 「シング・ストリート 未来へのうた」のキャスト

「シング・ストリート 未来へのうた」のキャスト

[nop]

役名俳優
コナー・"コズモ"・ロウラー(ボーカル)
Conor "Cosmo" Lawlor
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
Ferdia Walsh-Peelo
ラフィーナ
Raphina
ルーシー・ボイントン
Lucy Boynton
ブレンダン(コナーの兄)
Brendan Lawlor
ジャック・レイナー
Jack Reynor
ロバート(ブレンダン、アン、コナーの父)
Robert Lawlor
エイダン・ギレン
Aidan Gillen
ペニー(ブレンダン、アン、コナーの母)
Penny Lawlor
マリア・ドイル・ケネディ
Maria Doyle Kennedy
アン(ブレンダンの妹、コナーの姉)
Ann Lawlor
ケリー・ソーントン
Kelly Thornton
ダーレン(マネージャー)
Darren
ベン・キャロラン
Ben Carolan
エイモン(ギター)
Eamon
マーク・マッケンナ
Mark McKenna
ンギグ(キーボード)
Ngig
パーシー・チャンブルカ
Percy Chamburuka
ラリー(ドラム)
Larry
コナー・ハミルトン
Conor Hamilton
ギャリー(ベース)
Garry
カール・ライス
Karl Rice
バリー
Barry
イアン・ケニー
Ian Kenny
バクスター校長
Brother Baxter
ドン・ウィチャリー
Don Wycherley
ミス・ダン
Miss Dunne
リディア・マクギネス
Lydia McGuinness

[/nop]

③ 初演技の主人公

初演技の主人公

実はコナー役のフェルディア・ウォルシュ=ピーロくんは本作品が初演技。

母親が主役募集を知り応募し、6ヶ月にも渡るオーディションで、数千人の中から抜擢されたそうです。

すぐに影響を受ける平凡であどけなさのある少年が、バンドを組んでいくことで奇抜で個性を発揮させて自信をつけていく様子を好演しています。

ヒロイン・ラフィーナに一目惚れするシーンや自転車を2人乗りするシーンなどなど、彼の自然でストレートな演技は圧巻です。

またピアノやコーラスの経験のある彼の演奏・歌唱シーンも見どころです。

④ 魅惑のラフィナ

魅惑のラフィナ

コナーの一目惚れ相手ラフィナを演じるルーシー・ボイントンは大ヒットを記録した「ボヘミアン・ラプソディ」(2018) でフレディの恋人メアリー役を演じ、知名度をさらにあげています。

他にも2007年に第28回ヤング・アーティスト・アワードで映画部門最優秀助演女優賞にノミネートされたり、「オリエンタル急行殺人事件」(2017)など名だたる俳優陣と共演している実力派の女優さんです。

本作初演技のフェルディア・ウォルシュ=ピーロにも、積極的にアドバイスをしていたそうです。

本作では、冷たくてスカしてると思いきや、優しさ溢れるミステリアスな年上の女性を演じた彼女に注目です!

⑤ 80年代音楽や全曲名曲なオリジナルバンドソング

80年代音楽や全曲名曲なオリジナルバンドソング

Duran Duran(デュラン・デュラン)A-ha(アーハ)を始め、80年代のブリティッシュヒット曲が本作を彩っており、純粋に曲を楽しむことができるのもこの作品の魅力。

また、当時活躍したGary Clark(ゲイリー・クラーク)に作詞作曲を依頼しており、バンドが作る楽曲やMVも、80年代スピリットが篭ったものとなっていて監督のこだわりが至るところに散りばめられているのが垣間見えます。

あまり予備知識がなくても、ノスタルジーに浸れる80年代ミュージックによって当時のスタイルに自然と引き込まれるように見事に計算されていて、監督の音楽愛を感じられます。

さらに魅力的なのは、劇中のバンドが送るオリジナルソング。それもかなりハイレベルで完成度が高く、ラフィーナの気をひくためのでまかせバンドとは思えないほど。

音楽が出来上がる瞬間を描いているところも魅力で、コナーと相棒のエーモンが音と歌詞を合わせながら作曲していくシーンも印象的です。

どの曲もボーカルでありリーダーであるコナーの心境を歌ったメッセージ性のある歌詞で、ノリが良くて、キャッチーな曲ばかりでハマってしまうこと間違いなし。

冴えないつまらない日々を送っていた彼らが、バンドを通してどんどん腕やスタイルを磨いていきます。

当時画期的だったMTVのミュージック・ビデオを真似して、オリジナルMVを製作するシーンも魅力で、MTVをあからさまに意識した衣装やラフィーナがバンドメンバーに施すメイクなど、高校生ながら頑張る姿も見どころです。

⑥ 爽やかなエンディングと託されたメッセージ

エンディング曲のMaroon 5(マルーン5)アダム・ラヴィーンが監督と作詞作曲し、歌っている「Go Now」が流れる中、音楽フリークでずっとコナーの背中を押してきたお兄さんに見送られ、ラフィーナとともに小船でロンドンへ向かうところで物語は終わりに向かいます。

嵐の中も歩みを止めず向かっていく姿に胸が熱くなること間違いなしです。

また、エンドロールの後に「全ての兄弟に捧ぐ」とのメッセージがあります。

これは、亡くなった監督のお兄さんに向けたメッセージだそう。自身の兄を、物語のキーパーソンでもあり、主人公コナーのメンターでもあるお兄さんに投影させたのかもしれません。

⑦ どこか懐かしさのある作品の色合い

本作では、80年代当時のファッションやカルチャーが再現されていたり、PVなどもテクニカラーで撮影されています。

当時を意識したメイクや衣装も、楽しめるポイントの一つ。手持ちカメラであえてピントをずらして撮影されたシーンもあります。

また、監督の出身地でもある本作の舞台ダブリンも、その自然や大不況下の当時の様子が忠実に描かれています。

タイトルであり、バンド名である、「シングストリート」は、主人公らが通うシング・ストリート・クリスチャンブラザーズスクールから取っていますが、カーニー監督が通っていた学校だとか。

故郷だからこそ、その思い入れが見る人にも伝わるような撮影になっているのかもしれません。

⑧ 「シング・ストリート 未来へのうた」海外での評価

映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は151件のレビューに基づく97%の肯定的批評で平均評価が8.1/10と高評価。

Metacriticでは37件のレビューに基づき、100点満点中79点とこちらも高め。

アメリカ合衆国の雑誌「バラエティ」のGuy Lodge氏は、「ちょっとしたキッチンシンクのリアリズムと青々とした願望実現のファンタジーの間のトリッキーな絶壁の上に腰掛けて、このミニコミットメントは、若いアイルランドの才能と最もタイトなポップ曲の完全に愛らしいアンサンブルのおかげでさえその最も穏やかな耽溺のおかげでもなくなります。」と肯定的なレビューを掲載。

また第21回サンディエゴ映画批評家協会賞では最優秀オリジナル・スコア賞、第13回セントルイス映画批評家協会賞では最優秀サウンドトラック賞、第88回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ではインディペンデント映画トップ10などを受賞し、第74回ゴールデングローブ賞など数々の賞にもノミネートされました。

⑨ 「シング・ストリート 未来へのうた」日本での評価

Yahoo!映画での評価は1,981件のレビューで平均評価は4.1と非常に高い評価。

映画.comも同様で253件中4.1とこちらも高い評価と言えます。

映画レビューサイトFilmarksでは‎19,542件のレビューで4.1と、主要サイトでは全部4.1と高評価になっていました。

⑩ 「シング・ストリート 未来へのうた」のトリビア

「シング・ストリート 未来へのうた」のトリビア

フェルディア・ウォルシュ=ピーロの父と叔父は、本物のクリスチャン・ブラザーズ大学に通っていました。

・ミュージシャンの父親を持つ若い才能のあるアイルランド人、エイモン役のマーク・マッケンナの父親は実生活でもミュージシャンとして活動しており、名前がエイモンです。

・コナーとラフィナが孤児院で初めて会話をするシーンで、バックグラウンドで聞こえるのは、コナーが彼女に歌う最初の曲であるA-haの「Take on Me」のスローピアノバージョンです。

・1991年の映画「ザ・コミットメンツ」との類似点はありますが、ジョン・カーニー監督はウェブサイト「ザ・ヴァージ」とのインタビューで、その映画へのオマージュは意図されていないと明確に述べています。

・2014年にU2のボノとエッジがこの映画でジョン・カーニーと協力していることが発表されましたが、スケジュールの競合のため、開発段階の前後を除いて、コラボレーションは実現しませんでした。

・この映画は、アイルランドのダブリンのロケ地で撮影されています。

・この映画では、エイダン・ギレンマリア・ドイル・ケネディが夫と妻を演じていますが、彼らは以前、1999年に放送されたイギリスのテレビドラマ「クィア・アズ・フォーク」では兄と妹を演じていました。

・もともと、キャラクターのラリーとギャリー(ベーシスト兼ドラマー)は双子で演奏される予定でした。

・登場人物やイベントに関する通常の免責事項は、次のように変更されました。以下直訳です。「映画の一部は実際の出来事に触発されている場合がありますが、映画に描かれている登場人物、組織、イベントは完全に架空のものです。それらと実際の個人、企業、またはイベントとの類似点は偶然であり、意図されたものではなく、推測されるべきではありません。」

・エイモンは、故郷のダブリンのシャムロックローバーズとリバプールFCの2つのサッカーチームをサポートしています。

まとめ

「シング・ストリート 未来へのうた」について色々まとめてみました。

80年代ブリティッシュミュージックも多数、そして名曲揃いのオリジナルソングなど、音楽映画としても最高ですし、コナーの急成長ぶりも楽しめる非常に良作なんじゃないかと思いました。

Hulu、Netflix、U-NEXTで視聴可能。Amazonプライムビデオでもレンタルで観られる様なので、気になった方は是非観て頂きたいです。

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。

この記事を書いた人

映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

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