- マルチバースの運命を握る戦いが始まる!無限に広がる世界でスパイダーマンたちが激突!
- 史上最多のスパイダーマンが集結!異なる世界のヒーローたちが織りなす圧巻のビジュアル!
- 友情と裏切り、選択と犠牲――マイルスの決断が全てを変える!
- アートとアクションが融合!映像表現の限界を超える革新的アニメーション体験!
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(原題:Spider-Man: Across the Spider-Verse)』は2023年公開のCGアニメ映画。
2018年の『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編で、マイルス・モラレスとグウェン・ステイシーの関係が描かれています。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の作品情報
原題 | Spider-Man: Across the Spider-Verse |
監督 | ホアキン・ドス・サントス Joaquim Dos Santos ケンプ・パワーズ Kemp Powers ジャスティン・K・トンプソン Justin K. Thompson |
脚本 | フィル・ロード Phil Lord クリストファー・ミラー Christopher Miller デヴィッド・カラハム Dave Callaham |
原作 | スタン・リー Stan Lee スティーヴ・ディッコ Stephen J. Ditko 『Spider-Man』 ブライアン・マイケル・ベンディス Brian Michael Bendis サラ・ピシェリ Sara Pichelli Created the Miles Morales Character |
公開 | 米:2023/6/2 日:2023/6/16 |
上映時間 | 140分 |
制作費 | 1億ドル |
興行収入(世界) | 6億9,080万ドル |
興行収入(日本) | 11.1億円 |
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のキャスト
- マイルス・モラレス / スパイダーマン Miles Morales / Spider-Man
- シャメイク・ムーア Shameik Moore
吹替:小野賢章
平行世界からの仲間たちと共にマルチバースを旅する若きスパイダーマン - グウェン・ステイシー / スパイダーグウェン Gwen Stacy / Spider-Woman
- ヘイリー・スタインフェルド Hailee Steinfeld
吹替:悠木碧
別次元のスパイダーウーマンで、マイルスの良き友人かつ戦友 - ジェファーソン・デイヴィス Jefferson Davis
- ブライアン・タイリー・ヘンリー Brian Tyree Henry
吹替:乃村健次
マイルスの父であり警察官。息子を深く愛し守ろうとする - リオ・モラレス Rio Morales
- ルナ・ローレン・ベレス Luna Lauren Vélez
吹替:小島幸子
マイルスの母で、息子の成長と安全を見守る心優しい女性 - ピーター・B・パーカー / スパイダーマン Peter B. Parker / Spider-Man
- ジェイク・ジョンソン Jake Johnson
吹替:宮野真守
経験豊富なスパイダーマンで、マイルスの師的存在 - ミゲル・オハラ / スパイダーマン2099 Miguel O’Hara / Spider-Man from the Marvel 2099
- オスカー・アイザック Oscar Isaac
吹替:関智一
2099年の未来世界から来た冷静沈着なスパイダーマン - ジョナサン・オーン / スポット Johnathon Ohnn / the Spot
- ジェイソン・シュワルツマン Jason Schwartzman
吹替:鳥海浩輔
身体に空間の穴を持つ異能者で、マイルスの前に立ちはだかる敵 - ジェシカ・ドリュー / スパイダーウーマン Jess Drew / Spider-Woman
- イッサ・レイ Issa Rae
吹替:田村睦心
妊娠中ながらも戦うたくましいスパイダーウーマン - ホバート・“ホービー”・ブラウン / スパイダー・パンク Hobie Brown / Spider-Punk
- ダニエル・カルーヤ Daniel Kaluuya
吹替:木村昴
反骨精神あふれるパンクロッカー風のスパイダーマン - パヴィトル・プラパカール / スパイダーマン・インディア Pavitr Prabhakar / Spider-Man India
- カラン・ソーニ Karan Soni
吹替:佐藤せつじ
インド風の街を守る明るく陽気なスパイダーマン - ジョージ・ステイシー George Stacy
- シェー・ウィガム Shea Whigham
吹替:上田燿司
グウェンの父で警察官。娘の正体を知らない - ライラ Lyla
- グレタ・リー Greta Lee
吹替:坂本真綾
ミゲルをサポートするAIアシスタント - アーロン・デイヴィス Aaron Davis
- マハーシャラ・アリ Mahershala Ali
吹替:稲田徹
マイルスの叔父で、複雑な関係を持つ人物 - マーゴ・ケス / スパイダーバイト Margo Kess / Spider-Byte
- アマンドラ・ステンバーグ Amandla Stenberg
吹替:高垣彩陽
サイバースペースを守るデジタル世界のスパイダーマン - ベン・ライリー / スカーレット・スパイダー Ben Reilly / Scarlet Spider
- アンディ・サムバーグ Andy Samberg
吹替:江口拓也
ピーター・パーカーのクローンで独自の戦い方を持つ - エイドリアーノ・タミーノ / ヴァルチャー Adriano Tumino / Vulture
- ヨーマ・タコンヌ Jorma Taccone
吹替:飛田展男
別世界から現れた翼を持つ古風な悪役 - メリー・ジェーン・ワトソン Mary Jane “MJ” Parker
- メリッサ・シュトゥルム Melissa Sturm
吹替:甲斐田裕子
ピーター・B・パーカーの妻 - ピーター・パーカー / リザード Earth-65 Peter Parker / Lizard
- ジャック・クエイド Jack Quaid
吹替:岩中睦樹
グウェンの世界で悲劇を迎えたピーター - メイ・パーカー Aunt May of Gwen’s Earth-65
- エリザベス・パーキンス Elizabeth Perkins
吹替:沢海陽子
グウェンの世界の頼れるメイおばさん - ピーター・パーカー / スペクタキュラー・スパイダーマン Peter Parker / Spectacular Spider-Man
- ジョシュ・キートン Josh Keaton
吹替:猪野学
アニメ版から登場したスパイダーマン - ピーター・パーカー / インソムニアック・スパイダーマン Peter Parker / Insomniac Spider-Man
- ユーリ・ローエンタール Yuri Lowenthal
吹替:興津和幸
ゲーム『Marvel’s Spider-Man』の世界のピーター - マララ・ウィンザー / スパイダー・UK Malala Windsor / Spider-UK
- ソフィア・バークレー Sofia Barclay
吹替:神戸光歩
英国を守るスパイダーマン - シャーロット・ウェバー / サン・スパイダー Charlotte Webber / Sun-Spider
- ダニエル・ペレス Danielle Perez
吹替:塙英子
車椅子を使いこなすスパイダーマン - J・ジョナ・ジェイムソン J. Jonah Jameson
- J・K・シモンズ J. K. Simmons
吹替:立川三貴
スパイダーマンを批判する新聞編集長 - ペニー・パーカー Peni Parker / SP//dr
- キミコ・グレン Kimiko Glenn
吹替:高橋李依
ロボットと共に戦う少女スパイダーマン - チェン Mrs. Chen
- ペギー・ルー Peggy Lu
吹替:田村聖子
商店を営む女性 - アーロン・デイヴィス / プラウラー Aaron Davis / Prowler
- ドナルド・グローヴァー Donald Glover
吹替:
別世界でのアーロン・デイヴィスの姿で、プラウラーとして活動
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のあらすじ(ネタバレ)
マルチバースの混乱が広がる中、マイルス・モラレスは日常とスパイダーマンとしての責務の両立に苦心していた。そんな折、かつての仲間グウェン・ステイシーが現れ、複数の次元を行き来しながら異変を調査するスパイダーマンたちの組織にマイルスを誘う。再会の喜びも束の間、マイルスは「スポット」と呼ばれる能力者が次元の安定を脅かしていることを知る。
マイルスは組織に加わり、多様な世界のスパイダーマンたちと出会う。そこで彼は、ミゲル・オハラ率いるチームが「キャノンイベント」と呼ばれる重要な出来事を守るため、時には犠牲を容認していると知る。ミゲルは、ある世界で重要人物の死を阻止すれば現実そのものが崩壊すると警告するが、その人物がマイルスの身近な人間であることが判明し、彼は動揺する。
マイルスは定められた悲劇を受け入れず、仲間やミゲルの制止を振り切って行動に出る。追跡される中で彼は、自分が選ばれたスパイダーマンではなく、偶然の事故でその力を得た存在であるという衝撃の事実に直面する。さらに、辿り着いた先は自分の知る世界ではなく、別の運命が待つ異なる次元だった。
物語は、マイルスが予期せぬ状況で絶体絶命の危機に陥り、グウェンたちも彼を救おうと動き出す場面で幕を閉じる。マルチバース全体を巻き込む戦いの行方は次作へと託され、観客に強い余韻を残す結末となっている。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の見どころ
圧巻のアニメーション表現
前作以上に進化したアニメーションは、世界ごとに異なる描画スタイルが採用され、まるで別々のアート作品を渡り歩いているかのような感覚を味わえます。
特にグウェンの世界は水彩画のような色彩で心情を映し出し、インド風都市やパンクロック調の世界など、ビジュアルだけでも物語を追う価値があります。
多彩なスパイダーマンたち
ミゲル・オハラ(スパイダーマン2099)、スパイダー・パンク、スパイダーマン・インディア、さらにはゲームやコミック版のスパイダーマンまで、数えきれないほどのバリエーションが登場。
個性も戦い方も異なり、短い登場シーンでも強烈な印象を残します。
マルチバースの掘り下げ
前作で提示された「複数のスパイダーマンが存在する世界観」がさらに深く描かれます。
それぞれの次元で守られるべき“キャノンイベント”という概念が明かされ、運命を変えることの是非が物語の大きなテーマとなっています。
スポットの意外性
一見コミカルな雰囲気のヴィラン「スポット」は、ポータル能力を使ったユニークな戦い方で登場。
しかし物語が進むにつれ、その存在がマルチバース全体を脅かす重大な脅威であることが判明し、緊張感が一気に高まります。
衝撃の展開と次作への布石
クライマックスでは、マイルスの出自や運命にまつわる衝撃の真実が明かされます。
さらにラストは最大級の危機に直面した状態で幕を閉じ、2027年公開予定の続編『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』への期待を高める構成になっています。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のトリビア
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レゴの世界である地球13122でのシーンは、14歳のプレストン・ムタンガがアニメ化。ムタンガは、レゴで予告編全体を再現したツイッター動画にフィル・ロードとクリストファー・ミラーが感銘を受けた後に雇われました。
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フィル・ロードとクリストファー・ミラーは、ソニー・ピクチャーズに続編は『スパイダーマン:スパイダーバース (2018)』と同規模の規模になると伝えたものの、最終的にはアニメ映画史上最大の規模となる約1,000人のスタッフが関わることとなったと明かし、240体のキャラクターが登場し、6つのユニバースを舞台にしていると付け加えました。
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マイルズが進路指導の先生との面談に急いでいるとき、マイルズとガンケの寮の部屋でプレイステーション5で『Marvel’s Spider-Man 2』をプレイしている友人のガンケとすれ違いますが、ユーリ・ローエンタールが演じるゲーム版スパイダーマンは、映画全体に登場する240種類のスパイダーマンの亜種の1人としても登場します。
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スパイダーパンクは、スパイダーマンとオリジナルのプラウラーが融合した別世界の作品です。オリジナルのホビー・ブラウンは、スパイダーマンによって救済され、ヒーローへと変貌した泥棒、初代プラウラーでした。アーロン・デイビスは2011年にアルティメット・マーベル・ユニバースのプラウラーとなりました。
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マイルズの父親は、この映画でマーベル史上初めて、デイビスではなくモラレスという姓を使用しています。また、名前もジェファーソンからジェフに短縮されていますが、これはおそらく南北戦争における南部の指導者ジェファーソン・デイビスとの関連を避けるためと見られます。
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J. ジョナ・ジェイムソンのさまざまなバージョンはすべて J.K. シモンズが声を担当。J・K・シモンズがJ・ジョナ・ジェイムソン役で声優に加わったことで、この映画はMCUだけでなく、21年前の『スパイダーマン (2002)』から始まったMCU以前のトビー・マグワイアのスパイダーマン時代とも直接つながっています。
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ミゲルによる正史イベントの説明は、ストーリーに最も関連のある出来事(強化されたクモに噛まれること、愛する家族と警察署長の死)のみを対象としていますが、ホログラムディスプレイには他にも多くの出来事が映し出されており、コミック版のオリジナルコマと他のスパイダーマンが登場するバリエーションの両方が見られます。
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マイルズとスポットがアルケマックス衝突装置に戻った最初の戦いで、スポットはついに自分の体から穴を取り外して発射物のように使えることに気づき、フリスビーのようにマイルズに投げつけます。マイルズが回転する複数の発射物を空中宙返りでアクロバティックに避ける様子は、トビー・マグワイア演じるスパイダーマンと瓜二つ。また、当初は無力だったスポットが、急速にレベルアップし、マグワイア演じるスパイダーマンにとってグリーン・ゴブリンがそうであったように、マイルズにとって真の脅威となりつつあることを示唆しています。
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42という数字は前作から引き続きと大きく取り上げられています。ピーター・ラムジーは、野球界のレジェンド、ジャッキー・ロビンソンへのオマージュとして、42という背番号を挙げています。「42はジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャースで付けていた背番号です。彼は野球界で壁を打ち破る黒人スーパーヒーローでした。そして、(マイルズは)スパイダーマンのコミック界で、色を打ち破る黒人スーパーヒーローなのです」
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ホビーの紹介シーンでは、ジェイミー・リード風のパンク・コラージュ美学の一環として、架空の記事が用いられています。ビッグ・ベンを汚した謎の破壊者「PLOMPS」について、「彼らはスパイダーマンじゃない」と語っています。黄色い記事には「PCエンジェル」と書かれており、これは映画『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- (2007)』でサイモン・ペッグが演じたキャラクターへの言及です。
参考リンク
- Spider-Man: Across the Spider-Verse (2023) – IMDb
- Spider-Man: Across the Spider-Verse – Wikipedia
- スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース – Wikipedia
感想とまとめ
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、前作をさらに進化させた圧巻の映像表現が魅力の作品です。
マイルス・モラレスやグウェン・ステイシーをはじめ、スパイダーマン2099やスパイダー・パンク、スパイダーマン・インディアなど、多彩で個性的なスパイダーマンたちが次々と登場し、画面を彩ります。
世界ごとに異なるアートスタイルや色彩演出も見どころで、マルチバースを舞台に繰り広げられる壮大な物語が描かれます。
キャラクター同士の掛け合いや関係性にも注目で、アクションだけでなくドラマ面でも深く引き込まれる1作です。

4.0
です!
簡単ではありますが『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
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