【映画】「デイ・アフター・トゥモロー」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
今回ご紹介するのは、2004年に地球温暖化によって突然訪れた氷河期に混乱する人々を現実味を持って描いたパニック映画として公開された「デイ・アフター・トゥモロー」。
デニス・クエイドやジェイク・ギレンホールが出演しているSFパニック映画で、雪に覆いつくされたニューヨークを映し出したポスターも話題になりました。
ご存知の方も多いとは思いますが「デイ・アフター・トゥモロー」のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
「デイ・アフター・トゥモロー」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「デイ・アフター・トゥモロー」のあらすじ
地球温暖化により、南極大陸の棚氷が融け始めた。
棚氷の調査中にその光景を見た気象学者のジャック・ホールは、温暖化によって極地などの氷が融解して真水が海へと供給されることで海水の塩分濃度の変化が起こるなどした結果、海流の急変が発生し、これが将来的に氷河期を引き起こす可能性があると考え始める。
政府にこの未曽有の危機を訴えたが、実感のなさから、ベッカー副大統領などには相手にされなかったものの、その数日後から世界各地で異常気象が頻発し始める。
② 「デイ・アフター・トゥモロー」のキャスト・作品情報
「デイ・アフター・トゥモロー」のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ジャック・ホール Jack Hall | デニス・クエイド Dennis Quaid |
サム・ホール Samuel "Sam" Hall | ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal |
ローラ・チャップマン Laura Chapman | エミー・ロッサム Emmy Rossum |
テリー・ラプソン教授 Terry Rapson | イアン・ホルム Ian Holm |
ルーシー・ホール Dr. Lucy Hall | セーラ・ウォード Sela Ward |
ジェイソン・エヴァンス Jason Evans | ダッシュ・ミホク Dash Mihok |
フランク・ハリス Franklin "Frank" Harris | ジェイ・O・サンダース Jay O. Sanders |
J.D. J.D. | オースティン・ニコルズ Austin Nichols |
ブライアン・パークス Brian Parks | アージェイ・スミス Arjay Smith |
ジャネット・タカダ Janet Tokada | タムリン・トミタ Tamlyn Tomita |
パーカー Parker | サーシャ・ロイズ Sasha Roiz |
ベッカー副大統領 Raymond Becker, US Vice President | ケネス・ウェルシュ Kenneth Welsh |
ブレイク大統領 Blake, President of the United States | ペリー・キング Perry King |
ルーサー Luther | グレン・プラマー Glenn Plummer |
トム・ゴメス Thomas "Tom" Gomez | ネスター・セラーノ Nestor Serrano |
ジュディス Judith | シーラ・マッカーシー Sheila McCarthy |
「デイ・アフター・トゥモロー」の作品情報
原題 Original Title | The Day After Tomorrow |
監督 Directed by | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich |
脚本 Writing Credits (Screenplay by) | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich ジェフリー・ナックマノフ Jeffrey Nachmanoff |
原作 Writing Credits (Story by) | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich |
原案 Writing Credits (Based on) | 著書:The Coming Global Superstorm by Art Bell and Whitley Strieber |
音楽 Music | ハラルド・クローサー Harald Kloser |
撮影 Cinematography | ウエリ・スタイガー Ueli Steiger |
編集 Edited by | デヴィッド・ブレナー David Brenner |
製作 Produced by | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich マーク・ゴードン Mark Gordon |
製作会社 Production Company | セントロポリス・エンターテインメント ライオンズゲート マーク・ゴードン・プロダクションズ |
配給 Distributed by | 20世紀フォックス |
公開 | 米:2004/5/24 日:2004/6/5 |
上映時間 | 123分 |
興行収入(世界) | 約5億4427万ドル |
興行収入(日本) | 約52億円 |
③ 地球温暖化によって突然訪れた氷河期
今改めて見ておきたい理由はやはり「ミニ氷河期が到来する可能性」にあります。
2030年頃から地球はミニ氷河期に突入するという研究が発表されており、「氷河期」について僕も含めて多くの人が知識のないことについてこの作品を通して少しだけでも知っておくべきだと思うからです。
もちろんフィクション要素も含まれているので、「地球温暖化が原因で突然氷河期となる」というのは考えにくいのですが、この映画から色々調べて正しい情報を知るきっかけになるのではないかと思います。
今作はアメリカ北部に住む人たちの非難は間に合わないから、南部に住む人たちをメキシコに避難させようという話です。
実際には起こりにくいと考えたらこういった部分のフィクション感を感じますね。
メキシコへの借金帳消しにするから避難させろという話でしたし、どんどん避難してくるから不法入国のような形になっている様はリアリティがあるようで現実的ではない描写にも感じます。
作品の落としどころとして南半球は無事という設定も少し強引ではありますが、北半球と南半球の間でどのような違いが生じるのか、全然想像つきませんね。
④ SF系パニック映画の代表作
「デイ・アフター・トゥモロー」は、1990年代後半から急速に増えたSF系パニック映画の中でも後世に残る代表作だと言えます。
SF系パニック映画の多くは「地球がピンチ」というのが多いですが、宇宙人が襲来する「インデペンデンス・デイ(1996)」や、隕石の衝突がテーマの「アルマゲドン(1998)」、同じく「ディープ・インパクト(1998)」、そして2012年マヤの予言に基づいた「2012」などがあります。
これらと大きく異なる点は、「氷河期」がテーマである点、地球のすべてがピンチというわけではない点などがありますが、やはりアメリカ映画なだけあって最後は大統領が声明を出すという流れはありがちなパターンです。
またSF系パニック映画の代表作と言える理由のもう一つの理由が、「続編を装った邦題の映画が多いという点」です。
・デイ・アフター・トゥモロー2017(原題:Cold Zone)
・デイ・アフター・トゥモロー2018(原題:Near Extinction: Shangri-La)
・デイ・アフター・トゥモロー2020(原題:Arctic Apocalypse)
・デイ・アフター・トゥモロー2021(原題:Apocalypse of Ice)
・デイ・アフター・トゥモロー2023(原題:Ice Storm)
・デイ・アフター・トゥモロー2024(原題:Arctic Armageddon)
と、すべて「デイ・アフター・トゥモロー」と何の接点もない作品です。
共通点と言えば「氷河期」や「地球温暖化」がテーマであるということだけですが、このような邦題がつけられるのは「デイ・アフター・トゥモロー」が日本で知名度の高い作品である証拠だとも言えます。
⑤ ジャックの家族に焦点を当てた作品
気象学者のジャック・ホールは将来的に氷河期を引き起こす可能性を政府に訴えており、当初は10年後かもしれないし100年後かもしれない、と言っていました。この時点で主人公本人もこんなに早く氷河期が訪れるとは考えていません。
それが次第に「6週間~8週間」に変わり、「48時間」に変わるほど急速に天候が変わっていきます。
医師であるジャックの妻ルーシーは入院してる子供の面倒を見ながら、息子のサムは高校生学力コンテストに参加するためにニューヨークにいるなど家族はバラバラ。
刻々と変化する気象状況に対応する人々の話もありますが基本的には目くるめく変わっていく天候に苛まれながらジャックがサムを助けにニューヨークへ向かうというのが軸になっています。
⑥ 世界各地で異常気象が頻発
日本は「東京都千代田区」と紹介されるも、どこか異国のようなイメージを匂わせる世界観はおそらくセットでの撮影。大雨から次第にゴルフボールサイズの巨大な雹が降り注ぎ、人々が逃げ惑う姿が映し出されています。
ロサンゼルスは巨大な竜巻がいくつも発生し、最終的に合体して大きくなった竜巻が街を壊滅状態にしていきます。
イギリスではスーパー・フリーズ現象によってオイルが凍結してイギリス軍のヘリコプターが墜落。
ニューヨークには豪雨が数日続き、次第に下半身が埋まるほどの雨水がたまっていく状況の中、巨大な高潮が押し寄せました。
⑦ 世界中で大ヒット
ジェイク・ジレンホールは今でこそ「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のミステリオ役で有名ですが、公開当時は主演のデニス・クエイド以外はあまり豪華なキャスティングだとは言えませんでした。
しかし世界中で大ヒットし、興行収入は5億ドルを超え、2004年の世界の興行収入ランキングでは6位を記録。日本でも50億円を超える興行収入となるヒット作となりました。
⑧ 「デイ・アフター・トゥモロー」海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は221件のレビューに基づく44%もの前向きなレビューで5.29/10と決していい評価とは言えない数字。
Metacriticでは38件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中47点とこちらもいいとは言えませんね。
映像は当時最新のVFXによって作られた竜巻や津波などのリアルな映像が話題を呼びましたが、脚本の視点で言うと物足りないのかもしれません。
⑨ 「デイ・アフター・トゥモロー」日本での評価
Yahoo!映画での評価は1,484件のレビューで平均評価は3.52とかなり平均的な数字。
映画.comも同様で67件中3.3とこちらも平均的な評価と言えます。
映画レビューサイトFilmarksでは1,711件のレビューで3.4と、平均と言えば平均ですが、このようなレビューサイトでこの数字では良いとは言えないでしょうね。
映像は楽しめるけど内容は…という印象が多そうです。
⑩ 「デイ・アフター・トゥモロー」のトリビア
・20世紀フォックスは、科学者のグループを招待してこの映画をプレビューし、そこで使用されている「科学」に対する彼らの反応をテストしました。 映画が楽しいナンセンスであるとほとんどの人が認めたが、科学者の誰も彼らが見たものに感銘を受けなかったそうです。
・この映画の撮影前にNASAの科学者が要請され協議されましたが、この映画の出来事は実際にはあまりにもばかげていると述べNASAは要求を拒否しました。描写された出来事の可能性についてコメントすることは許可されていないことを示すメモをすべての従業員に送信しましたが、後でこの制限を撤回したそうです。
・川を渡るシーンは、米国とメキシコの国境で撮影されました。 エキストラは本当にリオグランデ川を渡ってメキシコに入っていました。
・Yahooは2008年にこの映画を科学的に不正確な映画のトップ10の1つとして挙げています。
・作家/プロデューサー/監督のローランド・エメリッヒは、少なくとも1,000人のデジタルアーティストがこの映画に取り組んだと推定しています。
・棚氷のオープニングショットは完全にCGIで、2分半強続きます。
・ローランド・エメリッヒは、自由の女神がその周りを流れる大量の水の力によってひっくり返されるだろうと打ち明けましたが、力に立ち向かうアメリカの価値観の象徴を作りたいと言いました。
・寒いシーンで俳優や女優の口から出てくる息は、その後CGIですべて入れられました。 これは、セットをフリーズするよりも、より実用的な方法であることがわかりました。
・赤十字社は、映画を見たばかりの関係者のために、竜巻、洪水、吹雪の際に安全を確保するための情報が記載されたパンフレットを備えた、米国の劇場にいくつかのスタンドを設置しました。
・アメリカでの興行収入では公開後初の週末で1位に到達しなかった映画の中で最大の興行収入を記録しています。
まとめ
「デイ・アフター・トゥモロー」について色々まとめてみました。
過去に観たことがある方も、一度も観たことがない方も、今一度見るべきかもしれない作品だと思います。
「デイ・アフター・トゥモロー」を観られるサービスは現状残念ながらありませんが、Amazonプライムビデオなどでレンタルは可能ですので、是非観て頂きたい作品です。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。