- 地球規模の異常気象が人類を襲うディザスター巨編!
- 『インデペンデンス・デイ』監督が放つ衝撃のリアリズム!
- 超大型ハリケーン&津波&氷河期が同時多発!
- 舞台はニューヨーク、自由の女神が氷に沈む衝撃映像!
『デイ・アフター・トゥモロー(原題:The Day After Tomorrow)』は2004年公開のパニック映画。地球温暖化によって突然訪れた氷河期に混乱する人々を現実味を持って描き、世界の興行収入5億ドル超えの大ヒットとなった作品です。
『デイ・アフター・トゥモロー』の作品情報
原題 | The Day After Tomorrow |
監督 | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich |
脚本 | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich ジェフリー・ナックマノフ Jeffrey Nachmanoff |
原作 | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich |
原案 | 著書:The Coming Global Superstorm by Art Bell and Whitley Strieber |
公開 | 米:2004/5/24 日:2004/6/5 |
上映時間 | 123分 |
興行収入(世界) | 約5億4427万ドル |
興行収入(日本) | 約52億円 |
『デイ・アフター・トゥモロー』のキャスト
- ジャック・ホール Jack Hall
- デニス・クエイド Dennis Quaid
気候変動を警告する古気候学者の父 - サム・ホール Samuel “Sam” Hall
- ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal
ニューヨークで取り残されるジャックの息子 - ローラ・チャップマン Laura Chapman
- エミー・ロッサム Emmy Rossum
サムの同級生で恋の相手 - テリー・ラプソン教授 Terry Rapson
- イアン・ホルム Ian Holm
北大西洋の研究者で異常気象を確認 - ルーシー・ホール Dr. Lucy Hall
- セーラ・ウォード Sela Ward
ジャックの妻で医師 - ジェイソン・エヴァンス Jason Evans
- ダッシュ・ミホク Dash Mihok
ジャックの同僚科学者 - フランク・ハリス Franklin “Frank” Harris
- ジェイ・O・サンダース Jay O. Sanders
ジャックのもう一人の同僚 - J.D. J.D.
- オースティン・ニコルズ Austin Nichols
サムの友人 - ブライアン・パークス Brian Parks
- アージェイ・スミス Arjay Smith
サムのもう一人の友人 - ジャネット・タカダ Janet Tokada
- タムリン・トミタ Tamlyn Tomita
NASAの気象分析官 - パーカー Parker
- サーシャ・ロイズ Sasha Roiz
ホワイトハウスのスタッフ - ベッカー副大統領 Raymond Becker, US Vice President
- ケネス・ウェルシュ Kenneth Welsh
保守的で懐疑的な副大統領 - ブレイク大統領 Blake, President of the United States
- ペリー・キング Perry King
アメリカ合衆国大統領 - ルーサー Luther
- グレン・プラマー Glenn Plummer
ホームレスの男性、図書館で避難 - トム・ゴメス Thomas “Tom” Gomez
- ネスター・セラーノ Nestor Serrano
FEMAの幹部職員 - ジュディス Judith
- シーラ・マッカーシー Sheila McCarthy
FEMAのスタッフ
『デイ・アフター・トゥモロー』のあらすじ(ネタバレ)
古気候学者のジャック・ホールは、地球温暖化がもたらす気候変動のリスクを研究していた。南極で氷床コアを採取する調査中、大規模な氷の崩壊を目の当たりにし、温暖化が引き起こす異常気象が想定以上に早く訪れることを確信する。国際会議でジャックは警告を発するが、政治家や政府高官は経済的な影響を懸念し、彼の提案を軽視する。一方で、ジャックの息子サムはニューヨークにある大会に参加しており、父親との関係に少し距離を感じていた。だが、この静けさは長く続かず、世界各地で異常気象の前兆が現れ始める。
異常気象は次第にエスカレートし、ハリケーン、洪水、巨大雹、竜巻が各地を襲う。これらの現象はジャックの予測を裏付けるもので、やがて地球全体が急激な寒冷化へと向かっていく。ニューヨークでは、サムが仲間と共に嵐に巻き込まれ、洪水が街を飲み込む中、図書館に避難する。一方、ジャックはこのままでは人類が壊滅的な被害を受けると判断し、家族を救うために行動を起こすことを決意する。科学者として、そして父親として、自らが果たすべき責任を胸に、彼は命懸けの救出の旅に出る。
嵐はピークに達し、気温が急激に低下する「スーパー嵐」が北半球を覆う。サムたちは暖を取るために図書館で書籍を燃やし、生き延びる術を模索する。一方、ジャックと仲間たちは過酷な吹雪や危険な地形に立ち向かいながらニューヨークを目指す。途中、仲間が命を落とすなど多くの困難に直面するが、ジャックは息子を救いたい一心で前進を続ける。サムもまた、自らの知恵とリーダーシップで仲間を守り、極限状況下で生きるための工夫を凝らしていた。自然の脅威と人間のもろさが浮き彫りになる中で、彼らの絆が強くなる。
ジャックは極寒の地を越え、ついに図書館にたどり着き、サムたちと再会を果たす。父と息子が抱き合う姿は、希望の象徴として描かれる。一方で、異常気象による被害は世界中に広がり、多くの都市が壊滅状態となる。だが、嵐が去った後、人々は新たな未来に向けて再建を開始する。自然の力を前にした人類の無力さと、それでも立ち上がる勇気、そして家族の絆が物語の中核を成している。
『デイ・アフター・トゥモロー』の見どころ
地球温暖化によって突然訪れた氷河期
今改めて見ておきたい理由はやはり「ミニ氷河期が到来する可能性」にあります。
2030年頃から地球はミニ氷河期に突入するという研究が発表されており、「氷河期」について僕も含めて多くの人が知識のないことについてこの作品を通して少しだけでも知っておくべきだと思うからです。
もちろんフィクション要素も含まれているので、「地球温暖化が原因で突然氷河期となる」というのは考えにくいのですが、この映画から色々調べて正しい情報を知るきっかけになるのではないかと思います。
今作はアメリカ北部に住む人たちの非難は間に合わないから、南部に住む人たちをメキシコに避難させようという話です。
実際には起こりにくいと考えたらこういった部分のフィクション感を感じますね。
メキシコへの借金帳消しにするから避難させろという話でしたし、どんどん避難してくるから不法入国のような形になっている様はリアリティがあるようで現実的ではない描写にも感じます。
作品の落としどころとして南半球は無事という設定も少し強引ではありますが、北半球と南半球の間でどのような違いが生じるのか、全然想像つきませんね。
SF系パニック映画の代表作
『デイ・アフター・トゥモロー』は、1990年代後半から急速に増えたSF系パニック映画の中でも後世に残る代表作だと言えます。
SF系パニック映画の多くは「地球がピンチ」というのが多いですが、宇宙人が襲来する『インデペンデンス・デイ (1996)』や、隕石の衝突がテーマの『アルマゲドン (1998)』、同じく『ディープ・インパクト (1998)』、そして2012年マヤの予言に基づいた『2012 (2009)』などがあります。
これらと大きく異なる点は、「氷河期」がテーマである点、地球のすべてがピンチというわけではない点などがありますが、やはりアメリカ映画なだけあって最後は大統領が声明を出すという流れはありがちなパターンです。
またSF系パニック映画の代表作と言える理由のもう一つの理由が、「続編を装った邦題の映画が多いという点」です。
- デイ・アフター・トゥモロー2017(原題:Cold Zone)
- デイ・アフター・トゥモロー2018(原題:Near Extinction: Shangri-La)
- デイ・アフター・トゥモロー2020(原題:Arctic Apocalypse)
- デイ・アフター・トゥモロー2021(原題:Apocalypse of Ice)
- デイ・アフター・トゥモロー2023(原題:Ice Storm)
- デイ・アフター・トゥモロー2024(原題:Arctic Armageddon)
と、すべて『デイ・アフター・トゥモロー』と何の接点もない作品です。
共通点と言えば「氷河期」や「地球温暖化」がテーマであるということだけですが、このような邦題がつけられるのは『デイ・アフター・トゥモロー』が日本で知名度の高い作品である証拠だとも言えます。
ジャックの家族に焦点を当てた作品
気象学者のジャック・ホールは将来的に氷河期を引き起こす可能性を政府に訴えており、当初は10年後かもしれないし100年後かもしれない、と言っていました。この時点で主人公本人もこんなに早く氷河期が訪れるとは考えていません。
それが次第に「6週間~8週間」に変わり、「48時間」に変わるほど急速に天候が変わっていきます。
医師であるジャックの妻ルーシーは入院してる子供の面倒を見ながら、息子のサムは高校生学力コンテストに参加するためにニューヨークにいるなど家族はバラバラ。
刻々と変化する気象状況に対応する人々の話もありますが基本的には目くるめく変わっていく天候に苛まれながらジャックがサムを助けにニューヨークへ向かうというのが軸になっています。
世界各地で異常気象が頻発
日本は「東京都千代田区」と紹介されるも、どこか異国のようなイメージを匂わせる世界観はおそらくセットでの撮影。大雨から次第にゴルフボールサイズの巨大な雹が降り注ぎ、人々が逃げ惑う姿が映し出されています。
ロサンゼルスは巨大な竜巻がいくつも発生し、最終的に合体して大きくなった竜巻が街を壊滅状態にしていきます。
イギリスではスーパー・フリーズ現象によってオイルが凍結してイギリス軍のヘリコプターが墜落。
ニューヨークには豪雨が数日続き、次第に下半身が埋まるほどの雨水がたまっていく状況の中、巨大な高潮が押し寄せました。
世界中で大ヒット
ジェイク・ジレンホールは今でこそ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (2019)』のミステリオ役で有名ですが、公開当時は主演のデニス・クエイド以外はあまり豪華なキャスティングだとは言えませんでした。
しかし世界中で大ヒットし、興行収入は5億ドルを超え、2004年の世界の興行収入ランキングでは6位を記録。日本でも50億円を超える興行収入となるヒット作となりました。
『デイ・アフター・トゥモロー』のトリビア
-
20世紀フォックスは、科学者のグループを招待してこの映画をプレビューし、そこで使用されている「科学」に対する彼らの反応をテストしました。
映画が楽しいナンセンスであるとほとんどの人が認めたが、科学者の誰も彼らが見たものに感銘を受けなかったそうです。
-
この映画の撮影前にNASAの科学者が要請され協議されましたが、この映画の出来事は実際にはあまりにもばかげていると述べNASAは要求を拒否しました。
描写された出来事の可能性についてコメントすることは許可されていないことを示すメモをすべての従業員に送信しましたが、後でこの制限を撤回したそうです。
-
川を渡るシーンは、米国とメキシコの国境で撮影されました。
エキストラは本当にリオグランデ川を渡ってメキシコに入っていました。
-
Yahooは2008年にこの映画を科学的に不正確な映画のトップ10の1つとして挙げています。
-
作家/プロデューサー/監督のローランド・エメリッヒは、少なくとも1,000人のデジタルアーティストがこの映画に取り組んだと推定しています。
-
棚氷のオープニングショットは完全にCGIで、2分半強続きます。
-
ローランド・エメリッヒは、自由の女神がその周りを流れる大量の水の力によってひっくり返されるだろうと打ち明けましたが、力に立ち向かうアメリカの価値観の象徴を作りたいと言いました。
-
寒いシーンで俳優や女優の口から出てくる息は、その後CGIですべて入れられました。
これは、セットをフリーズするよりも、より実用的な方法であることがわかりました。
-
赤十字社は、映画を見たばかりの関係者のために、竜巻、洪水、吹雪の際に安全を確保するための情報が記載されたパンフレットを備えた、米国の劇場にいくつかのスタンドを設置しました。
-
アメリカでの興行収入では公開後初の週末で1位に到達しなかった映画の中で最大の興行収入を記録しています。
参考リンク
感想とまとめ
『デイ・アフター・トゥモロー』は、地球規模の異常気象を描いた壮大なパニック映画で、こうしたジャンルが好きな自分にはかなり刺さる作品でした。氷河期が一気に訪れるという極端な設定ながら、リアルな映像と緊迫感のある展開に引き込まれました。特にニューヨークが一瞬で水没し、その後に凍結するシーンは圧巻。登場人物たちのサバイバル劇や、親子の絆も描かれていて、ただの災害パニックにとどまらないドラマ性も魅力的でした。何度観ても飽きない1本です。

3.5
です!
簡単ではありますが『デイ・アフター・トゥモロー』について色々まとめてみました。
過去に観たことがある方も、一度も観たことがない方も、今一度見るべきかもしれない作品だと思います。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
コメント