インクレディブル・ハルクはどんな映画?ネタバレありのあらすじやキャスト・見どころを解説

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  • 怒りが爆発!暴走する巨人ハルク、軍と科学の追撃から逃れろ!
  • エドワード・ノートン主演、実験の代償が人類を揺るがす!
  • 巨大モンスター“アボミネーション”との究極バトルは圧巻!
  • 科学の悲劇×怒りの力!暴走するヒーローの運命を描くアクション巨編!

インクレディブル・ハルク(原題:The Incredible Hulk)』は、2008年のアメリカのスーパーヒーロー映画。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ1の2作目、エドワード・ノートンが主演を務め、現時点でMCUの主要キャラでありながら単独での続編が作られていない数少ない作品です。

目次

『インクレディブル・ハルク』の作品情報

原題 The Incredible Hulk
監督 ルイ・レテリエ
Louis Leterrier
脚本 ザック・ペン
Zak Penn
原作 スタン・リー
Stan Lee
ジャック・カービー
Jack Kirby
『Hulk』
公開 米:2008/6/13
日:2008/8/1
上映時間 112分

『インクレディブル・ハルク』のキャスト

ブルース・バナー Bruce Banner
エドワード・ノートン Edward Norton
ガンマ線実験によりハルクへと変身してしまう科学者
ハルク(声) Hulk (Voice)
ルー・フェリグノ Lou Ferrigno
怒りによって誕生する緑色の超人ヒーロー
エリザベス・“ベティ”・ロス Betty Ross
リヴ・タイラー Liv Tyler
ブルースを愛し支える軍人将軍の娘
エミル・ブロンスキー(アボミネーション) Emil Blonsky (Abomination)
ティム・ロス Tim Roth
兵士としての力を追い求め怪物アボミネーションとなる男
サディアス・E・“サンダーボルト”・ロス Thaddeus Ross
ウィリアム・ハート William Hurt
軍の将軍でベティの父、ハルク捕獲を執念深く追う
サミュエル・スターンズ Samuel Sterns
ティム・ブレイク・ネルソン Tim Blake Nelson
ブルースを助ける研究者で後に“リーダー”となる存在
レナード・サムソン Leonard Samson
タイ・バーレル Ty Burrell
ベティの恋人で精神科医
キャスリーン・スパー Kathleen Sparr
クリスティナ・カボット Christina Cabot
軍の情報士官
ジョー・グレラー Joe Greller
ピーター・メンサー Peter Mensah
ロス将軍の補佐官
スタンリー Stanley
ポール・ソールズ Paul Soles
汚染された飲料を口にしてしまう老人
マルティナ Martina
デボラ・ナシメント Débora Nascimento
ブルースが潜伏先で出会う女性
タフガイリーダー Tough Guy Leader
ペドロ・サリバン Pedro Salvín
スラム街でのチンピラ集団のリーダー
合気道のインストラクター Aikido Instructor
ヒクソン・グレイシー Rickson Gracie
ブルースに呼吸法や精神統一を教える師
コンピュータオタク Computer Nerd
マーティン・スター Martin Starr
大学の研究室にいる学生(のちにスパイダーマン作品でも登場)
ジャック・マクギー McGee
ニコラス・ローズ Nicholas Rose
ニュース記者、元TVシリーズへのオマージュキャラ
ジム・ウィルソン Wilson
P.J.・ケル P.J. Kerr
キャンパス内で登場する学生
タクシードライバー Taxi Driver
リック・コーデイロ Rick Cordeiro
ブルースと会話するタクシー運転手
トニー・スターク(アイアンマン) Tony Stark (Iron Man)
ロバート・ダウニー・Jr Robert Downey Jr.
エンドクレジットに登場するアベンジャーズの中心人物
ミルウォーキーの男 Milwaukee Man
スタン・リー Stan Lee
マーベル創始者による恒例のカメオ出演

『インクレディブル・ハルク』のあらすじ(ネタバレ)

科学者ブルース・バナーは、軍の人体実験により怒りによって緑の巨人“ハルク”に変身してしまう体質となった。制御不能な力を恐れた彼は、自らの身体を治す術を探しながら、南米ブラジルで身を潜めて暮らしていた。

ブルースの居所を突き止めた軍は、彼を兵器として再利用するために追跡を開始。アメリカへ戻ったブルースは、かつての恋人ベティと再会。彼女の協力を得て、変身のメカニズムを解明しようとするが、再びハルクとして暴走してしまう。

軍人ブロンスキーは、ハルクの力を超える存在になろうと、同じ実験によって怪物“アボミネーション”へと変貌。彼は力に酔い、ニューヨークで破壊の限りを尽くし始める。ブルースは自らの力を受け入れ、ハルクとして立ち向かう決意を固める。

壮絶な戦いの末、ハルクはアボミネーションを辛くも制圧。破壊の爪痕を残しつつも、彼は人々を守る存在としての一面を見せる。その後、ブルースは姿を消すが、瞑想によって変身をコントロールできる兆しを見せるラストが描かれる。

『インクレディブル・ハルク』の見どころ

エドワード・ノートン

残念ながらブルースを演じたエドワード・ノートンは今作限りで交代。次に登場する『アベンジャーズ (2012)』以降はマーク・ラファロが演じています。

当初はエドワード・ノートンもアベンジャーズ出演の意思を見せていましたが、あらゆる要因が重なっているようで、例えば脚本のリライトや編集にも積極的に関わるタイプの俳優であるノートンですが、今作の最終的な編集ではノートンが意図していた要素の多くがカットされているのではないかとの話もあったり(真意のほどは定かではありません)、マーベル側(特にケヴィン・ファイギ)の方でチーム映画に向かないという暗黙の理由で降板に至ったのではないかなど様々な憶測があります。

後年、エドワード・ノートンは「自分としては挑戦的な一作をやりたかったのであって、10年関わるシリーズにしたいとは思っていなかった」と発言しており、あくまで単発の仕事として関わったというスタンスを示しています。

ハルクの暴走演出

『インクレディブル・ハルク』は『アイアンマン』とほぼ同時期に起きている物語。MCUの世界が始まって間もない頃に、“ハルク”という制御不能の存在が生まれていたという裏側のドラマを描いています。

まだヒーロー同士の連携もない時代の緊張感が、この作品独特の空気を生み出しています。

この作品のハルクは後の作品に比べて、より“怪物”的に描かれており、暴走シーンはホラーのような迫力。

軍の追跡を逃れる中で、次第に理性を失っていくブルースの姿が、ただのアクション映画とは違うスリルを生み出しています。

観客に「味方だけど怖い存在」として印象づけた点が特徴です。

“ヒーロー”としての覚悟が芽生えるまで

本作のブルースは、逃げるだけの存在ではありません。

暴力を避けたいという信念と、守るためには力を使うべきという矛盾の中で葛藤しながらも、最終的に“ヒーロー”として戦う決断を下します。

この作品が後のアベンジャーズ参戦につながる“精神的覚醒”の第一歩となっているのです。

アボミネーションという対ハルク専用の強敵

ブルースと対になる存在として登場するエミル・ブロンスキー/アボミネーションは、ハルクと同じ手法で強化された兵士。

制御できない力を求めた末に生まれた“悪のハルク”として、ニューヨークでの市街戦を繰り広げる様子は圧巻。

ハルクとの肉弾戦は、今なおMCUの中でも屈指の破壊バトルと言われています。

切なくも静かなラブストーリー

ブルースと元恋人ベティの関係もこの映画の大きな見どころ。

暴走の恐れから距離を取るブルースと、彼を支えようとするベティの想いが切なく交錯します。

アクションの中に繊細な人間ドラマが織り込まれていることで、作品に厚みと余韻を与えています。

『インクレディブル・ハルク』のトリビア

  • ティム・ロスによると、エドワード・ノートンはリヴ・タイラーとそれぞれのキャラクターの人生について(特にハルクが登場する前は)何時間も話し合い、毎日シーンを書き直していたそうです。

  • リヴ・タイラーは脚本を読まずに役を引き受けました。

  • ウィリアム・ハートが演じたロス将軍はこの作品のあと『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (2016)』でルッソ兄弟が起用するまで8年間どの作品にも登場してません。

  • ピザ店のオーナー「スタンリー・リーバー」を演じるポール・ソールズは、アニメシリーズ『ハルク (1966)』でブルース・バナー/ハルクの声を担当し、後に『スパイダーマン (1967)』でスパイダーマン/ピーター・パーカーの声も担当しました。このキャラクター名は、『ハルク』の共同制作者であるスタン・リーへのもう一つのオマージュです。スタン・リーの本名はスタンリー・リーバーでした。

  • ロス将軍が冷蔵倉庫から血清を取り出すとき、容器にはラインスタイン博士(キャプテン・アメリカのスーパー血清の開発者)の名前だけでなく、クライシンク(会社名)も書かれており、その下にスターク・インダストリーズと書かれています。

  • ルイ・レテリエによると、最後のショット(バナーがニヤリと笑い、目が緑色に変わる)は、意図的に曖昧なショットだったそう。ハルクを制御できるようになったか、今後脅威となるのかどちらにもとれるようになってます。

  • ベティ・ロスがブルースに紫色のパンツを買ってあげていますが、コミックでは、ハルクはほぼ常に紫色のパンツを履いています。

  • ハルクがカルバー大学に現れた後、ジャック・マギーとジム・ウィルソンという二人の学生がニュースでインタビューを受けています。ジャック・マギーは、テレビシリーズ『超人ハルク (1977)』でハルクを追跡しようとしたタブロイド紙の記者です。コミックでは、ジム・ウィルソンはハルクと親しくなった若い家出人で、サム・ウィルソン/ザ・ファルコンの甥です。

  • マーティン・スターは、本作でコンピューターオタクとして登場しますが、9年後『スパイダーマン:ホームカミング (2017)』\で教師役を演じます。MCUでの一説では、本作のスターのキャラクターは、前作で学位取得を目指すスターの若い頃の姿であるという説があります。

  • 映画の冒頭、バナーがテレビのチャンネルを回している時、彼が止めた番組の一つにビル・ビクスビー主演の『エディの素敵なパパ (1969)』があり、ビクスビーが数秒間画面に映る。ビクスビーはテレビシリーズ『超人ハルク (1977)』でバナー博士を演じました。

参考リンク

感想とまとめ

インクレディブル・ハルク』は、怒りによって暴走する“もう一人の自分”と向き合う科学者の葛藤を描いた作品です。

ブルース・バナーを演じるエドワード・ノートンが、静かな知性と破壊的な力のコントラストを表現し、アクション面ではハルクならではの圧倒的なパワーがスクリーンを支配します。

軍との追走劇や宿敵アボミネーションとの激突は迫力十分で、物語を大きく動かす要素となっています。

MCU初期の1作として位置づけられる本作は、後のシリーズに繋がる重要なピースでもあり、単独でも世界観を知るきっかけとして触れておきたい作品です。

タテシマ
個人的な評価は…

3.0

です!

簡単ではありますが『インクレディブル・ハルク』について色々まとめてみました。

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。

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この記事を書いた人

映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。

古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

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