- 神の力を失った雷神ソー、地球での試練が始まる!
- アスガルドからの追放―傲慢な王子が真のヒーローへと成長する物語!
- 豪快なハンマー〈ムジョルニア〉が唸る!圧巻のバトルシーンに注目!
- 神話とSFが融合!MCUの世界観を切り開くファーストストーリー!
『マイティ・ソー(原題:Thor)』は2011年のアメリカのスーパーヒーロー映画。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体では4作品目。クリス・ヘムズワースが主演を務め、初の実写映画化作品でもあります。
『マイティ・ソー』の作品情報
原題 | Thor |
監督 | ケネス・ブラナー Kenneth Branagh |
脚本 | アシュリー・エドワード・ミラー Ashley Edward Miller ザック・ステンツ Zack Stentz ドン・ペイン Don Payne |
原案 | J・マイケル・ストラジンスキー J. Michael Straczynski マーク・プロトセヴィッチ Mark Protosevich |
原作 | スタン・リー Stan Lee ラリー・リーバー Larry Lieber ジャック・カービー Jack Kirby 『Thor』 |
公開 | 米:2011/5/6 日:2011/7/2 |
上映時間 | 114分 |
『マイティ・ソー』のキャスト
- ソー Thor
- クリス・ヘムズワース Chris Hemsworth
アスガルドの雷神で、王位を継ぐはずだったが地球に追放される主人公 - ジェーン・フォスター Jane Foster
- ナタリー・ポートマン Natalie Portman
地球でソーと出会う天文学者 - ロキ Loki
- トム・ヒドルストン Tom Hiddleston
ソーの義弟で、狡猾な策略家 - エリック・セルヴィグ Erik Selvig
- ステラン・スカルスガルド Stellan Skarsgård
ジェーンの師である科学者 - ダーシー・ルイス Darcy Lewis
- カット・デニングス Kat Dennings
ジェーンの助手で、皮肉屋な性格 - フィル・コールソン Phil Coulson
- クラーク・グレッグ Clark Gregg
S.H.I.E.L.D.のエージェント - ラウフェイ Laufey
- コルム・フィオール Colm Feore
氷の巨人の王 - ヴォルスタッグ Volstagg
- レイ・スティーヴンソン Ray Stevenson
ソーの仲間〈ウォリアーズ・スリー〉の一人 - ヘイムダル Heimdall
- イドリス・エルバ Idris Elba
ビフレストの門を守る番人 - シフ Sif
- ジェイミー・アレクサンダー Jaimie Alexander
勇敢な女戦士でソーの幼馴染 - フリッガ Frigga
- レネ・ルッソ Rene Russo
アスガルドの女王でソーの母 - オーディン Odin
- アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins
アスガルドの全能の王でソーの父 - ホーガン Hogun
- 浅野忠信 Tadanobu Asano
〈ウォリアーズ・スリー〉の一人で冷静沈着な戦士 - ファンドラル Fandral
- ジョシュア・ダラス Josh Dallas
〈ウォリアーズ・スリー〉の一人で陽気な剣士 - ジャスパー・シットウェル Jasper Sitwell
- マキシミリアーノ・ヘルナンデス Maximiliano Hernández
S.H.I.E.L.D.のエージェント - イサベラ・アルヴァレス Isabella Alvarez
- アドリアナ・バラッザ Adriana Barraza
町の女性でジェーンを支える存在 - ペットショップの店員 Pet Store Clerk
- アイザック・カッピー Isaac Kappy
ソーが馬を求めて訪れる店員 - ニック・フューリー(カメオ出演) Nick Fury (Cameo)
- サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson
S.H.I.E.L.D.長官 - クリント・バートン(ホークアイ)(カメオ出演) Clint Barton (Hawkeye) (Cameo)
- ジェレミー・レナー Jeremy Renner
S.H.I.E.L.D.の弓の名手エージェント - アスガルド人(カメオ出演) Asgardian (Cameo)
- Walter Simonson
原作コミックの著名な作家として登場 - トラックの運転手(カメオ出演) pick-up truck driver (Cameo)
- J. Michael Straczynski
コミック作家として有名な人物 - トラックの運転手(カメオ出演) pick-up truck driver (Cameo)
- スタン・リー Stan Lee
マーベル作品おなじみのカメオ出演
『マイティ・ソー』のあらすじ(ネタバレ)
アスガルドの王・オーディンの息子であるソーは、戦闘力と誇り高き精神を持つ戦士。しかしその傲慢さが災いし、父の怒りを買って地球へ追放されてしまう。神の力を封じられた彼は、初めて“普通の人間”としての生活を経験する。
地球では天文学者のジェーンと出会い、彼女たちとの関わりを通して徐々に思慮深く変わっていく。一方、アスガルドでは弟ロキが王座を狙い、陰謀を巡らせていた。ソーの力の象徴であるムジョルニア(ハンマー)は地上に墜ち、誰にも抜けないまま封印されていた。
ロキの策略により地球に危機が迫る中、ソーは無力ながらも人々を守るために命をかけて立ち上がる。その自己犠牲の精神により、ムジョルニアは再び彼を認め、神の力が戻る。真のヒーローとして生まれ変わったソーは、再び空を駆けて立ち上がる。
ロキの野望を阻止し、アスガルドを守ることに成功するが、その代償として地球との架け橋「ビフレスト」は破壊される。ジェーンとの再会は叶わぬまま、ソーはアスガルドに留まる。英雄としての第一歩を踏み出した彼の物語は、ここから始まっていく――。
『マイティ・ソー』の見どころ
神々の国アスガルドと地球の二重構造
『マイティ・ソー』の最大の魅力は、壮大な神々の国アスガルドと、現代の地球という対照的な2つの世界が物語の舞台となっている点です。
北欧神話をベースにしたアスガルドのビジュアルや文化は荘厳で、ファンタジー作品としての魅力も十分。アスガルドの文明は、見た目は神話的でありながらも、テクノロジー的な側面も多く描かれています。
マーベル作品らしく、魔法ではなく“科学としての神”というアプローチがなされており、ファンタジーとSFの境界線を上手に溶け合わせた作風が、他のMCU作品との差別化につながっています。
一方で、地球に降り立ったソーが人間と関わっていくことで、物語に親しみやすさも生まれています。
神の力を失ったソーの人間的成長
誇り高く無鉄砲だったソーが、父オーディンの怒りに触れて神の力を失い、人間の姿で地球に落とされる――。
この「力を失う」ことで彼が学ぶ謙虚さや思いやり、人との絆は物語の核のひとつ。
力に頼らずともヒーローとして立ち上がる姿に、単なるアクション映画を超えた感動があります。
「ふさわしい者にしか持てない」ソーの武器であるムジョルニア(ハンマー)は、力の象徴でもありながら、それを扱う資格は精神性にかかっているというメッセージは、物語に深みを加える重要な要素。
劇中でそれを“再び握る”瞬間は、非常にエモーショナルです。
ロキという複雑なヴィランの存在
ソーの義弟ロキは、単なる悪役ではなく、愛されたいという欲求と劣等感が入り混じった非常に人間的なキャラクター。北欧神話でも悪戯好きの神として知られる存在です。
彼の策略や心の揺らぎは、単なる勧善懲悪ではないドラマを生み出しています。
ロキの存在があるからこそ、ソーの成長がより際立つ構造になっているとも言えます。
迫力あるアクションと映像美
『マイティ・ソー』は、神話の世界と現代の地球を行き来する壮大なスケールを活かした映像が大きな魅力です。
ムジョルニアを振るうダイナミックなアクションシーンや、CGで描かれるアスガルドの幻想的な景観は、映画館で体感する価値のある迫力を放っています。
アクションと神話的なビジュアルが融合することで、他のヒーロー映画とはひと味違う壮観さを生み出しています。
MCU世界観への導入としての役割
本作は単独の物語として楽しめるだけでなく、後のMCU全体を理解する上で重要なエピソードでもあります。
ソーやロキといったキャラクターの背景が明らかになるのはもちろん、アスガルドという宇宙的スケールの舞台がMCUに広がりを与える第一歩となりました。
この作品があったからこそ、『アベンジャーズ』以降の物語に自然とつながっていくのです。
『マイティ・ソー』のトリビア
-
ソー役の最終候補は、クリス・ヘムズワースとリアム・ヘムズワース兄弟に絞られ、兄弟で役を競い合いました。
-
セルヴィグ博士は、S.H.I.E.L.D.と関わりを持ったある同志について言及し、その人物を「ガンマ線のパイオニア」と表現していますがこれは、ガンマ線実験によって『インキュレディブル・ハルク (2008)』へと変異したブルース・バナーを暗示しています。削除されたシーンでは、彼が『アントマン (2015)』のハンク・ピムについて言及している場面もあるようです。
-
ケネス・ブラナー監督は、アンソニー・ホプキンスに、追放シーンでソーに怒鳴られた時のリアクションを即興で演じてほしいと依頼するとホプキンスは同意し、実際にそのシーンが撮影された時には、現場にいたキャストやスタッフの多くが泣きじゃくっていたそう。
-
スタン・リーは、ずっとオーディン役を演じたかったが、サー・アンソニー・ホプキンスのキャスティングと演技に満足していると語っています。
-
トム・ヒドルストンは、ロキが痩せているが飢えたような顔になるよう、撮影前と撮影中ずっと厳しい食事制限を行って役作りに臨みました。
-
エンドクレジットのシーンはハッブル宇宙望遠鏡の画像に基づいており、制作には18か月かかったそう。
-
フラッシュバックで見られるノルウェーの村、トンスベルグは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー (2011)』でレッドスカルがテッセラクトを盗むために侵入した村と同じ場所です。
-
アンソニー・ホプキンスは、『マイティ・ソー』のコミックを読んだことも、ソーの神話についても何も知らなかったにもかかわらず、父と息子の関係という設定に惹かれ、オーディン役を引き受けました。
-
デストロイヤーが地球に現れた際、S.H.I.E.L.D.エージェントたちは、それがトニー・スターク(アイアンマン)の所有物ではないかと推測しました。コミックではデストロイヤーに基づいたウル・アーマーが登場しています。
-
トム・ヒドルストンはロキのヘルメットが重くて視界が悪く、非常に不快だと感じていました。彼はこの不快感をロキの戦闘シーンに反映させました。
参考リンク
感想とまとめ
『マイティ・ソー』は、北欧神話の神々を現代に持ち込んだ独特の世界観が目を引く作品です。
ソーとロキの関係性や、アスガルドの壮麗なビジュアルが織り成す物語は、後のMCUに大きくつながっていく要素を含んでいます。
人間界と神々の国を行き来しながら、ヒーローとしてだけでなく一人の人物として成長していくソーの姿は、本作ならではの見どころです。
単独の物語としても楽しめますし、シリーズ全体の流れを理解するうえで触れておきたい1作といえるでしょう。

3.0
です!
簡単ではありますが『マイティ・ソー』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。






コメント