- 神の雷が鳴り響く!愛と戦いが交錯する宇宙規模のバトルが開幕!
- ソーとジェーン、再会した二人の“雷神”が新たな脅威に立ち向かう!
- ゴア・ザ・ゴッド・ブッチャー降臨!神殺しの恐怖が全宇宙を覆う!
- カラフルでポップな映像美×ロック全開の音楽!異色のマーベル・アクション!
『ソー:ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』は、2022年のアメリカのスーパーヒーロー映画で『マイティ・ソー バトルロイヤル』の続編。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体では29作品目。クリス・ヘムズワースが主演を務め、ナタリー・ポートマンも本格復帰。MCU単体としては最も多い4作目の作品となります。
『ソー:ラブ&サンダー』の作品情報
原題 | Thor: Ragnarok |
監督 | タイカ・ワイティティ Taika Waititi |
脚本 | タイカ・ワイティティ Taika Waititi ジェニファー・ケイティン・ロビンソン Jennifer Kaytin Robinson |
原作 | スタン・リー Stan Lee ラリー・リーバー Larry Lieber ジャック・カービー Jack Kirby 『Thor』 |
公開 | 2022/7/8 |
上映時間 | 119分 |
『ソー:ラブ&サンダー』のキャスト
- ソー Thor
- クリス・ヘムズワース Chris Hemsworth
雷神として戦うアスガルドの王子であり、物語の主人公 - ゴア Gorr the God Butcher
- クリスチャン・ベール Christian Bale
神々への復讐を誓い、宇宙の神を狩る“ゴッド・ブッチャー” - ヴァルキリー Valkyrie
- テッサ・トンプソン Tessa Thompson
新アスガルドの王として民を導く戦士 - シフ Sif
- ジェイミー・アレクサンダー Jaimie Alexander
ソーと共に戦ってきた勇敢な女戦士 - コーグ Korg
- タイカ・ワイティティ Taika Waititi
岩のような体を持つ陽気な戦士でソーの仲間 - ゼウス Zeus
- ラッセル・クロウ Russell Crowe
オリンポスの神々を率いる雷霆の神 - ジェーン・フォスター Jane Foster (Mighty Thor)
- ナタリー・ポートマン Natalie Portman
ムジョルニアの力を得て“マイティ・ソー”となる科学者 - ピーター・クイル Peter Quill (Star-Lord)
- クリス・プラット Chris Pratt
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダー - ロケット Rocket
- ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper
遺伝子改造されたアライグマの戦士で兵器の達人 - ドラックス Drax the Destroyer
- デイヴ・バウティスタ Dave Bautista
豪快で力強い戦士、ガーディアンズのメンバー - マンティス Mantis
- ポム・クレメンティエフ Pom Klementieff
共感能力を持つ心優しいヒーロー - クラグリン・オブフォンテリ Kraglin Obfonteri
- ショーン・ガン Sean Gunn
ガーディアンズの仲間でヨンドゥの後を継ぐ戦士 - グルート Groot
- ヴィン・ディーゼル Vin Diesel
木のような姿をした生命体で「I am Groot」としか話さない - オーディンを演じる役者 Odin (Actor)
- サム・ニール Sam Neill
劇中劇でオーディンを演じる役者 - ソーを演じる役者 Thor (Actor)
- ルーク・ヘムズワース Luke Hemsworth
劇中劇でソーを演じる役者 - ロキを演じる役者 Loki (Actor)
- マット・デイモン Matt Damon
劇中劇でロキを演じる役者 - ヘラを演じる役者 Hela (Actor)
- メリッサ・マッカーシー Melissa McCarthy
劇中劇でヘラを演じる役者 - ゼウスの宮廷の管理人 Stage Manager
- ベン・ファルコーン Ben Falcone
劇中劇の演出を手掛ける役 - ミーク Miek
- カーリー・リース Carly Rees
昆虫型の戦士でコーグの仲間 - ダーシー・ルイス Darcy Lewis
- カット・デニングス Kat Dennings
ジェーンの助手を務めるユーモラスなキャラクター - エリック・セルヴィグ Erik Selvig
- ステラン・スカルスガルド Stellan Skarsgård
天文学者でジェーンの恩師 - ヘイムダル Heimdall
- イドリス・エルバ Idris Elba
ビフレストを守護してきたアスガルドの番人 - アクセル Axl
- キーロン・L・ダイアー Kieron L. Dyer
ヘイムダルの息子で新世代を担う存在 - ラブ Love
- インディア・ローズ・ヘムズワース India Rose Hemsworth
ゴアの娘でソーと特別な絆を築く少女 - ヘラクレス Hercules
- ブレット・ゴールドスタイン Brett Goldstein
ゼウスの息子としてエンドクレジットに登場
『ソー:ラブ&サンダー』のあらすじ(ネタバレ)
平和を求め宇宙を旅していたソーは、“神殺し”を名乗るゴアという男の出現を知る。信じていた神に裏切られた彼は、全宇宙の神々を滅ぼすべく動き始めていた。
そんな中、ソーの前にかつての恋人ジェーン・フォスターが現れる。彼女はなんと、ムジョルニアの力で“マイティ・ソー”となっていた。再会の気まずさを抱えつつ、2人はゴア討伐に挑むことになる。
助けを求めて神々の都オムニポテンス・シティを訪れたものの、主神ゼウスらは事態を軽視。失望したソーたちは独自に動き出し、ゴアによって誘拐された子どもたちの救出に向かう。しかしジェーンの体はムジョルニアの力に蝕まれ、病状が悪化していた。
ゴアとの最終決戦の中、ソーは“復讐”ではなく“愛”を選ぶよう説得。ジェーンは力を振り絞って戦い、命を落とす。ゴアも娘を蘇らせ、自らの命と引き換えに神殺しを止める。戦いの後、ソーはその娘を育てながら新たな道を歩み始める。
『ソー:ラブ&サンダー』の見どころ
神殺しと愛という名の雷神
物語は、娘を失ったひとりの男ゴアが「神々は人を救わない」と絶望し、“神殺し”となって復讐の旅に出るところから始まります。
これまでのMCUの敵とは異なり、彼の動機には一理あるため、単純な悪役とは言い切れない存在です。
「愛」こそが本作の最大のテーマです。戦いの中でソーが選んだのは、怒りではなく愛。
そして最後には、ゴアの娘を引き取って育てるという選択をします。
タイトル通り、ソーが“ラブ&サンダー”として新たなスタートを切る結末は印象的です。
ふたりのソーと仲間たち
今作では、ソーだけでなく、元恋人ジェーン・フォスターが“マイティ・ソー”として戦うことになります。
彼女はステージ4の癌を患いながらも、ムジョルニアに選ばれたことでヒーローに。2人の関係やそれぞれの葛藤も見どころです。
さらに新アスガルドの王となったヴァルキリーは、戦士としても政治家としても奮闘。
そして宇宙の果てで出会うゴアの娘や、ラッセル・クロウ演じるゼウスなど新キャラも多数登場し、今後のMCU展開を予感させる内容になっています。
初めてロキが不在
ソーの単体作品には必ず登場していたのが「ロキ」。
しかし『アベンジャーズ/エンドゲーム (2019)』でサノスによって殺されてしまったことで初めてロキが不在となります。
ロキのファンにとっては少し物足りなさを感じるかもしれず、ジェーン・フォスターが“マイティ・ソー”として戦う設定となったのもロキの不在が影響しているのでは?と考えてしまいます。
ラブ&ギャグの絶妙バランス
前作『バトルロイヤル』に続きタイカ・ワイティティ監督が手がけており、シリアスなテーマを描きながらも、全体を軽妙なギャグとテンポ感で包んでいます。
また冒頭では『アベンジャーズ/エンドゲーム (2019)』のラストで共に宇宙へ飛び立ったガーディアンズのメンバーも登場。ソーもそれまでの肥満体型を元に戻すため奮闘する姿をコミカルに描いています。
さらには神々の都でのゼウスの登場シーンなど、笑いどころも満載です。
ソーの未来とその後の可能性
タイトルにもなっている「ラブ&サンダー」の意味はラストに理解できるようになっています。
ゴアの娘ラブと2人で宇宙で人助けを行う活動を始める一方で、ジェーンがヴァルハラに召されてヘイムダルに迎えられたり、ゼウスが神々の強大さを知らしめるためにヘラクレスに指示を出したりと、5作目の準備も可能な終わり方となっているため、期待が持てる終わり方となっています。
『ソー:ラブ&サンダー』のトリビア
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今作ではクリス・ヘムズワースの家族がたくさん登場しています。息子のサッシャ・ヘムズワースとトリスタン・ヘムズワースは、それぞれ年齢が異なり、若き日のソーを演じ、娘のインディア・ローズ・ヘムズワースは、ゴアの娘ラブを演じています。兄のルーク・ヘムズワースは、ソーを演じる舞台俳優を演じ、妻のエルサ・パタキーは、ソーの元恋人を演じています。
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クリスチャン・ベールは当初、『ダークナイト・ライジング (2012)』以降、コミックやスーパーヒーロー映画への出演を断っていましたが、タイカ・ワイティティの過去の作品に感銘を受け、子供たちから出演を懇願されたこともあり、本作への出演を承諾しました。
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新型コロナウイルスによる強制隔離の影響で準備期間が3日間しかなく、クリスチャン・ベールは、スケジュールの都合でこの映画への出演を断念するところでした。最終的にスケジュールを調整したのは、子供たちでした。
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コミックでは、ゴッド・ブッチャーのゴアの力は、シンビオート(ヴェノム、カーネイジなど)と共有されています。これは、ゴアの武器であるネクロソードがシンビオートの暗黒神であるヌルによって創造されたためです。ただ映画ではシンビオートについては一切触れられていません。
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ナタリー・ポートマンがビーガンなので、キスシーンを撮影する日はクリス・ヘムズワースは肉食を控えたそう。
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ヴァルキリーの船は「エーギル」と名付けられています。北欧神話において、エーギル(「海」)は海と関わりのある海の巨人です。
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ディズニーがLGBT要素のカットを拒否したため、この映画はマレーシア、ブルネイ、クウェート、バーレーンでは公開されず、『エターナルズ』(2021年)、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(2022年)に続き、同じ運命をたどる3作目のMCU映画となりました。
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この映画はクリス・ヘムズワースの出身国であるオーストラリアで撮影されました。タイカ・ワイティティ、ラッセル・クロウ、サム・ニールは隣国ニュージーランド出身です。
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クリスチャン・ベールは、ゴア役の演技に影響を与えた作品として、ホラー映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922年)とホラーロックソング『エイフェックス・ツイン:カム・トゥ・ダディ』(1997年)を挙げています。
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クリス・ヘムズワースは、「『マイティ・ソー4』は、とにかく楽しすぎたんだ。あまりにも馬鹿げた作品になってしまった。その中心にいて、本当の視点を持つのはいつも難しい… 制作過程は大好きだし、いつも刺激的だ。でも、人々がどう反応するかは分からない」と認めています。
参考リンク
感想とまとめ
『ソー:ラブ&サンダー』は、シリーズおなじみのキャラクターに加え、ナタリー・ポートマン演じる“マイティ・ソー”の登場など話題性のある要素が詰め込まれた作品です。
コミカルな掛け合いや派手なバトルは健在で、マーベルならではの世界観が広がります。
全体的に軽快なテンポで進むため、神々とヒーローたちが織りなす物語を気軽に体験できる1本といえます。

3.0
です!
簡単ではありますが『ソー:ラブ&サンダー』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。






コメント