- 神の力を失ったソー、戦いの舞台は命懸けのバトルロイヤル!
- 囚われの雷神が宿敵ハルクと激突、友情と闘志がぶつかり合う!
- 派手さ満点!極彩色の惑星サカールで繰り広げられる壮絶バトル!
- 新たな女戦士ヴァルキリー、最恐の死の女神ヘラ登場で物語は激変!
『マイティ・ソー バトルロイヤル(原題:Thor: Ragnarok)』は、2017年のアメリカのスーパーヒーロー映画で『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の続編。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体では17作品目。クリス・ヘムズワースが主演を務め、アスガルドの滅亡「ラグナロク」が描かれています。そのため原題はラグナロクとなっていますが、邦題はバトルロイヤルとなっています。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の作品情報
原題 | Thor: Ragnarok |
監督 | タイカ・ワイティティ Taika Waititi |
脚本 | エリック・ピアソン Eric Pearson |
原案 | エリック・ピアソン Eric Pearson クレイグ・カイル Craig Kyle クリストファー・ヨスト Christopher L. Yost |
原作 | スタン・リー Stan Lee ラリー・リーバー Larry Lieber ジャック・カービー Jack Kirby 『Thor』 |
公開 | 2017/11/3 |
上映時間 | 130分 |
『マイティ・ソー バトルロイヤル』のキャスト
- ソー Thor
- クリス・ヘムズワース Chris Hemsworth
アスガルドの雷神。力を失いながらも祖国を救うため戦う。 - ロキ Loki
- トム・ヒドルストン Tom Hiddleston
ソーの義弟で悪戯の神。狡猾だが兄と共闘することも。 - ヘラ Hela
- ケイト・ブランシェット Cate Blanchett
死の女神。オーディンの長女でアスガルドを支配しようとする。 - ヘイムダル Heimdall
- イドリス・エルバ Idris Elba
ビフレストの番人。民を守るため独自に行動する勇者。 - グランドマスター Grandmaster
- ジェフ・ゴールドブラム Jeff Goldblum
惑星サカールを支配する気まぐれな独裁者。 - ヴァルキリー Valkyrie
- テッサ・トンプソン Tessa Thompson
かつてアスガルドの女戦士団に属した戦士。酒豪で豪胆。 - スカージ Skurge
- カール・アーバン Karl Urban
アスガルドの戦士。ヘラに従うが心の葛藤を抱える。 - ブルース・バナー(ハルク) Bruce Banner (Hulk)
- マーク・ラファロ Mark Ruffalo
緑の怪力ヒーロー。サカールで闘士として戦っていた。 - オーディン Odin
- アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins
アスガルドの王でソーとロキの父。晩年に子らへ真実を伝える。 - ホーガン Hogun
- 浅野忠信 Tadanobu Asano
ウォリアーズ・スリーの一員。故郷を守るため奮闘する。 - ヴォルスタッグ Volstagg
- レイ・スティーヴンソン Ray Stevenson
陽気な戦士。ウォリアーズ・スリーの仲間。 - ファンドラル Fandral
- ジョシュア・ダラス Josh Dallas
剣術に優れた戦士でウォリアーズ・スリーの一人。 - スティーヴン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ) Dr. Stephen Strange
- ベネディクト・カンバーバッチ Benedict Cumberbatch
魔術師。ニューヨークでソーとロキに助言を与える。 - トパーズ Topaz
- レイチェル・ハウス Rachel House
グランドマスターの側近。忠実で冷酷。 - コーグ Korg
- タイカ・ワイティティ Taika Waititi
岩のような体を持つ温厚な戦士。ソーの仲間になる。 - スルト(声) Surtur (Voice)
- クランシー・ブラウン Clancy Brown
炎の巨人。ラグナロクを引き起こす存在。 - オーディンを演じる役者 Odin (Actor)
- サム・ニール Sam Neill
アスガルドでの劇中劇でオーディンを演じる役者。 - ソーを演じる役者 Thor (Actor)
- ルーク・ヘムズワース Luke Hemsworth
劇中劇でソーを演じる役者。実際の主演俳優の兄。 - ロキを演じる役者 Loki (Actor)
- マット・デイモン Matt Damon
劇中劇でロキを演じる役者。 - ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) Natasha Romanoff (Black Widow)
- スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson
サカールの闘技場でホログラム映像として登場。 - ソーの髪を切る男(カメオ出演) The man who cuts Thor’s hair (Cameo)
- スタン・リー Stan Lee
サカールでソーの髪を強引に切る老人。おなじみのカメオ出演。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』のあらすじ(ネタバレ)
ソーはアスガルド滅亡を告げる「ラグナロク」の予言を回避すべく炎の巨人スルトと戦う。辛くも勝利して帰還するが、王位にあるはずのオーディンは不在。実はロキがオーディンに成りすましていたことが発覚する。地球で本物のオーディンと再会した兄弟は、彼の死と共に「死の女神ヘラ」の封印が解かれることを知る。
オーディンの死によりヘラが復活し、ソーのムジョルニアを粉砕。ビフレストでの脱出中、ソーとロキは宇宙の果てへとはじき出され、それぞれが廃惑星サカールへと辿り着く。ソーは捕らえられ、グランドマスター主催の格闘大会に出場させられることとなる。
闘技場でソーが対峙したのは、かつて消息を絶ったハルクだった。彼と再び絆を深め、サカールに身を潜めていた元ヴァルキリーとも合流。3人は即席チーム「リベンジャーズ」を結成し、アスガルド奪還のためサカールからの脱出を決意する。
アスガルドではヘラが圧倒的な力で民を蹂躙していた。ソーたちはヘイムダルの協力を得て立ち向かうが、もはや通常の手段では太刀打ちできないと悟る。ソーはスルトを復活させ、「ラグナロク」を敢えて起こすことでアスガルドごとヘラを葬り去る。故郷を失ったソーは生き残った民を率いて新天地を目指す、新たな王としての旅が始まる。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の見どころ
ラグナロク
ラグナロクは北欧神話の世界における終末の日のことを指しており、映画ではアスガルトの滅亡を指しています。
北欧神話ではスルトの放った炎が世界を焼き尽くし、九つの世界は海中に没するとなっていますが、映画もこの流れを継承しています。
宇宙の辺境・惑星サカールでハルクも登場
今作はアスガルドだけでなく、宇宙の果てにある「サカール」という混沌とした惑星が舞台のひとつになっています。
そこで行われる格闘大会に放り込まれたソーの姿は、シリーズでも新鮮な展開で、SF色がより強く感じられます。
さらに闘技場で待ち受けていたのは、かつて地球から姿を消したハルク。
言葉も交わせるようになったハルクとのやりとりはユーモア満載で、異色のバディものとしても楽しめます。
今作は過去作よりも明るく、全体的にテンポの良いコメディ色が強くなっています。
監督のタイカ・ワイティティらしさが随所に見られ、笑って楽しめるMCU作品として完成度の高い仕上がりです。
ロキ、また裏切る?
今作でもロキは健在。お約束ともいえる裏切りや予測不能な行動でソーを翻弄しますが、兄弟の絆が少しずつ描かれていく過程にも注目です。
ソーもロキの行動パターンを理解し始め、裏切られる前に阻止する場面も。
ヘラの圧倒的な存在感
シリーズ初となる女性ヴィラン、死の女神ヘラの登場は強烈です。
ソーのムジョルニアを片手で砕くなど、その支配力とカリスマ性はアスガルド全体を脅かすに十分で、物語をぐっと引き締めています。
全力のソーがまるで歯が立たないという意味では、恐らく後に登場するサノスよりも強いキャラクターと言えます。
休む間もなくサノス襲来
アスガルドを脱出したソーたちですが、地球を目指す途中で運悪くサノスの宇宙船「サンクチュアリII」に発見されてしまいます。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)』のオープニングはこの直後に直結しているため、ソーはほぼ休む間もなく次の戦いに身を投じることになります。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』のトリビア
-
超人ハルクについてのソーの「職場の友人」というセリフは、そのシーンが撮影された日にセットを訪れたメイク・ア・ウィッシュの子供からクリス・ヘムズワースに提案されたもの。
-
タイカ・ワイティティ監督はMTVニュースのインタビューで「映画の80%くらいは即興で、アドリブで演じたと思う」と語っています。
-
アンソニー・ホプキンスはオーディン役で復帰しないと決めていたそうですが、物語を読んで考えを変え出演に至りました。
-
ドクター・ストレンジが登場するシーンは、『ドクター・ストレンジ (2016)』のセットが取り壊される前に、タイカ・ワイティティ監督はそれらのセットを活用し、ソーとスティーブン・ストレンジ博士が出会うシーンを本作のために脚本・撮影しました。スコット・デリクソンはこのシーンがMCUに加わっていくドクター・ストレンジの描写として完璧だと思ったそうで、このシーンは『ドクター・ストレンジ (2016)』のエンドクレジットに挿入されました。
-
ハルクは今まで声をルー・フェリグノが演じていましたが、今作からマーク・ラファロがハルクの声も担当し始めています。
-
ケイト・ブランシェットは、マーベル・コミックのファンである子供たちを喜ばせるために、この映画の役を引き受けました。
-
タイカ・ワイティティ監督によると、本作は『プラネット・ハルク』のストーリーを踏襲しているものの、インクレディブル・ハルクは登場する予定はなかったというで、当初は異星の戦場の世界に取り残されたソーを主人公にしただけのはずでした。
-
ソーはミョルニルを投げ、ハンマーの手でロキを掴み、オーディンの変装を解かせます。ロキが魔法を解かない限り、ハンマーは再びロキの手に戻り、ロキを粉砕することになります。これはウォルター・シモンソンの『マイティ・ソー』コミックから引用したもので、ソーはロキが自分に恋の呪文をかけていることに気づきます。
-
ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)の回想シーンでは、金髪の女性が致命的な攻撃からヴァルキリーを押しのけ、自ら命を落とす場面が描かれていますが、これはコミック版のヴァルキリーのオリジナルの姿です。
-
ロキを倒した後、ドクター・ストレンジは名刺を残しますがそこには「ブリーカー通り177A」と書かれています。これはコミックに忠実で、「ベイカー通り221B」(ベネディクト・カンバーバッチが『SHERLOCK/シャーロック (2010)』で演じたシャーロック・ホームズの住所)に非常に似ていますが、イースターエッグではありません。これはドクター・ストレンジの脚本家の一人、ロイ・トーマスのニューヨーク市での実際の住所です。
参考リンク
感想とまとめ
『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、シリーズの中でも一際ユニークな色合いを持つ作品です。
ポップな映像表現や独特のユーモア、そして予想外の展開が続くことで、従来のマーベル作品とは少し異なる空気を楽しめます。
アスガルド崩壊という重いテーマを抱えつつも、軽快なテンポで描かれる戦いの数々は印象に残る場面が多く、ソーの新しい一面に触れられると思います。
気負わず観られる娯楽作として、シリーズを知る人にも知らない人にも味わいどころのある1本です。

3.0
です!
簡単ではありますが『マイティ・ソー バトルロイヤル』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。






コメント