- 世界を救った英雄に、過去の亡霊が襲いかかる!トニー・スタークの新たな試練が始まる!
- 全身を包む最新鋭のパワードスーツ!圧倒的スケールの空中バトルが炸裂!
- 宿敵マンダリン登場!正体不明の脅威にアイアンマンが立ち向かう!
- 豪快アクション × 内面の葛藤――MCUを大きく動かすターニングポイント!
『アイアンマン3(原題:Iron Man 3)』は2013年のアメリカのスーパーヒーロー映画。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ2の1作目、全体では2012年『アベンジャーズ』に続く7作品目。単体作品としては2010年公開の映画『アイアンマン2』の続編となります。
ロバート・ダウニー・Jrが主演を務め、シリーズ単独作品の完結編です。
『アイアンマン3』の作品情報
原題 | Iron Man 3 |
監督 | シェーン・ブラック Shane Black |
脚本 | シェーン・ブラック Shane Black ドリュー・ピアース Drew Pearce |
原作 | スタン・リー Stan Lee ジャック・カービー Jack Kirby ラリー・リーバー Larry Lieber ドン・ヘック Don Heck 『Iron Man』 |
公開 | 米:2013/5/3 日:2013/4/26 |
上映時間 | 130分 |
『アイアンマン3』のキャスト
- トニー・スターク(アイアンマン) Tony Stark (Iron Man)
- ロバート・ダウニー・Jr Robert Downey Jr.
天才発明家であり、自ら開発したパワードスーツで戦うヒーロー - ヴァージニア・“ペッパー”・ポッツ Virginia “Pepper” Potts
- グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow
スターク・インダストリーズCEOで、トニーの恋人 - ジェームズ・“ローディ”・ローズ(アイアン・パトリオット) James “Rhodey” Rhodes (Iron Patriot)
- ドン・チードル Don Cheadle
アメリカ空軍大佐でトニーの親友、軍仕様スーツを装着して戦う - アルドリッチ・キリアン Aldrich Killian
- ガイ・ピアース Guy Pearce
極秘プロジェクト「エクストリミス」を率いる科学者で、物語の黒幕 - マヤ・ハンセン Maya Hansen
- レベッカ・ホール Rebecca Hall
エクストリミス計画に関わる生物学者 - エレン・ブラント Ellen Brandt
- ステファニー・ショスタク Stéphanie Szostak
エクストリミスで強化された暗殺者 - エリック・サヴィン Eric Savin
- ジェームズ・バッジ・デール James Badge Dale
キリアンの右腕となるエクストリミスの実験体 - トレヴァー・スラッテリー(マンダリン) Trevor Slattery (Mandarin)
- ベン・キングズレー Ben Kingsley
恐るべきテロリストとして登場するが、その正体は俳優 - J.A.R.V.I.S.(声) J.A.R.V.I.S. (Voice)
- ポール・ベタニー Paul Bettany
トニーのAI執事で、アイアンマンスーツをサポート - ハロルド・“ハッピー”・ホーガン Happy Hogan
- ジョン・ファヴロー Jon Favreau
トニーの元ボディガードであり信頼できる仲間 - ハーレー・キーナー Harley Keener
- タイ・シンプキンス Ty Simpkins
トニーを助ける少年発明家 - マシュー・エリス(アメリカ合衆国大統領) President Ellis
- ウィリアム・サドラー William Sadler
テロの標的となる米国大統領 - ロドリゲス(アメリカ合衆国副大統領) Vice President Rodriguez
- ミゲル・フェラー Miguel Ferrer
陰謀に加担する副大統領 - ジャック・タガート Taggart
- アシュレイ・ハミルトン Ashley Hamilton
エクストリミスの実験台となる元兵士 - デイヴィス夫人 Mrs. Davis
- デイル・ディッキー Dale Dickey
ハーレーの母親 - ウー Dr. Wu
- ワン・シュエチー Wang Xueqi
中国の医師でトニーの治療を行う - ウーのアシスタント Dr. Wu assistants
- ファン・ビンビン Fan Bingbing
中国版のみ登場する医師の助手 - インセン Ho Yinsen
- ショーン・トーブ Shaun Toub
過去にトニーを救った科学者(回想シーンで登場) - ミスコンの審査員 Beauty pageant judge
- スタン・リー Stan Lee
マーベル作品恒例のカメオ出演 - ブルース・バナー Bruce Banner
- マーク・ラファロ Mark Ruffalo
エンドクレジット後に登場
『アイアンマン3』のあらすじ(ネタバレ)
トニー・スタークはニューヨークでの戦い(『アベンジャーズ』)以降、不眠症と不安障害に悩まされていた。そんな中、かつて無視した科学者キリアン・アルドリッチが再び姿を現し、同時に「マンダリン」と名乗るテロリストによる爆破事件が各地で発生。トニーは世間からの挑発に乗り、自宅の住所を公表してしまう。
マンダリンの攻撃により自宅は壊滅。アイアンマンスーツも大破し、トニーは遠く離れた場所で孤立無援となる。彼は自らの手でスーツを修復しながら、事件の真相を追って調査を進めていく。
テロの首謀者と思われていたマンダリンは、実は役者のベン・キングスリー演じる偽者だった。本当の黒幕はアルドリッチであり、遺伝子操作による兵士「エクストリミス」を使ってアメリカを混乱に陥れようとしていた。
トニーは新たに作り上げたスーツ群と共にアルドリッチに立ち向かい、最終的に彼を撃破。ペッパー・ポッツもエクストリミスによって一時的に能力を得てトニーを救う。戦いの後、トニーは胸のアーク・リアクターを除去し、「アイアンマンはスーツではなく自分自身だ」と心に決めるのだった。
『アイアンマン3』の見どころ
シリーズ単独作品の完結編
『アイアンマン』はシリーズ一貫して主人公のトニー・スタークが、アイアンマンになる以前の今より横柄だった頃の無礼や、父親が行ってきたことの結果が招いた危機によって物語が進みます。
1作目ではトニーが若くしてCEOの地位を受け継いだことに対して、内心では不満を抱えていた様子も垣間見えるオバディアはテン・リングスへ彼の殺害依頼とスターク社製兵器の横流しを行ないました。
2作目では父からスターク家に対する怨恨を聞かされて育ったイワンがトニーへの復讐を決意し、父親から伝授された機械工学の腕で小型アーク・リアクターを作り上げました。
そして3作目ではキリアンの商談をほったらかしにしたせいでトニーへの復讐心と世の中への憎悪が芽生え、完成させたエクストリミスを使い反テロ戦争を引き起こして世界市場を得ようとします。
単独作品としては、存在し続けた因縁深いテロリスト組織「テン・リングス」とそのリーダー「マンダリン」の真の正体が明らかになり直接対決する要素に加え、ロキとチタウリ軍団の戦いによって生じたトラウマや今なお胸の奥に残る兵器の破片などといった様々な問題に決着を付ける内容となっており、単独作品としての完結編に位置付けられています。
パワードスーツ
この第3作目では「マーク42」を中心として非常に多くのスーツが登場しました。※マーク1から登場したため実質42着。
劇中ではマーク15、マーク16、マーク33、マーク40、マーク42の5つのみ装着しました。本作に於いて、装着したもの・未装着のもの含め、最後には全て爆破し、花火のようなシーンが印象的です。
ペッパーとの関係
ペッパーは第1作目の時点ではただの秘書でしたが、今作ではトニーと寝室を共にするほどの関係に。
キリアンに捕まってしまい強引にエクストリミスを投与され苦しみながら、フロリダ沖の埠頭に人質として捕縛、さらには不慮の事故で火災の中へ転落してしまいます。しかしエクストリミスに適合したために一命を取り留めて、トニーに襲いかかるキリアンを鉄骨で殴り飛ばし、自分に誤って攻撃してきたマーク8のミサイルとリパルサーを駆使してキリアンを撃破するという、今作のヴィランを実質倒したのはペッパーという展開に。
最後には治療によって元の体質に戻り、心臓手術を終えたトニーと一層仲を深めます。
エクストリミス
エクストリミスとは原作を知るファンにとって非常に重要なコミックで、原作ではエクストリミスの力を手に入れたトニーがアンダーシースを圧縮して体内に格納し、考えるだけでアイアンマンのアーマーを操り、さらに携帯電話や人工衛星にアクセスできるようになりますが、『アイアンマン3』はトニーがエクストリミスを使用することはなく、代わりにペッパーがエクストリミスを投与されてしまいます。
エクストリミスとは人間の生体電位をコントロールする技術で、適合した被験者は驚異的な回復能力と身体能力・高熱を発し操る能力を得られるが、適合しなかった者は、体内でエネルギーが暴発し人間爆弾となるという欠点も。
直接的な関係はありませんが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (2018)』ではマーク50としてナノマシンを採用し、考えるだけでアイアンマンのアーマーを操るという機能が備わっています。
マンダリンの衝撃の真実
恐るべきテロリストとして登場した“マンダリン”の正体は、観客に衝撃を与える仕掛けとなっており、シリーズ屈指のサプライズ要素になっています。
コミックに登場するキャラクターをこのような形で扱うのはMCUとしても初。考察勢をいい意味でも悪い意味でも裏切る形となり、所見ではショックを受けた人もいるかもしれません。
しかしベン・キングズレーのコミカルなキャラクターは人気となり、長い目で見るとかなりいい手段をとったのではないかとも思えます。
『アイアンマン3』のトリビア
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ジョン・ファヴローはアベンジャーズの準備として映画自体の一貫性を犠牲にして脚本を書き直す羽目になり、マーベルの上層部との論争はひどくなってしまったためアイアンマン3の監督を降板していますが、ハッピー役で引き続き出演しており、「おむつを変える必要はないが、赤ちゃんと遊ぶことができる誇り高い祖父」のようだったとコメントしています。
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「ハッピー」ホーガンのお気に入りのテレビ番組が『ダウントン・アビー』(2010年)だというのは、実はこのイギリスのドラマシリーズの大ファンであるジョン・ファヴローの提案。
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マンダリンの右小指のリングは、『アイアンマン』でラザが着用したリングと同じです。偶然かはたまた裏設定があるのか・・・
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内容がかなり豊富だったため、最初に完成した際の時間は3時間15分もあったそうです。最終的には2時間10分となったので、未公開映像は相当あると思います。
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単独作品としては初めてS.H.I.E.L.D.のメンバーは一切登場していません。これはトニーの物語であって全ての問題はトニー自身が解決しないといけないという意図もあったようです。
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最後の「I am Iron Man」というセリフは当初「I am Tony Stark」だったそうですが、最終的には変更されました。
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中国向けに心臓外科専門の中国人医師ウーを演じたワン・シュエチーのシーンが追加され、彼の助手の1人として女優のファン・ビンビンも出演しています。
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ポストクレジットシーンでブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)が登場し、トニーがそれまでのすべてを話すもブルースが寝ちゃって聞いていないという一連の流れはロバート・ダウニー・Jr.のアイデアによるもの。
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グウィネス・パルトロウは、マリブ襲撃事件の撮影当日、同行していた息子のモーゼスの前で着用していたスーツを披露し、楽しんでいたそう。
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この映画の当初の予算は1億4000万ドルでしたが、『アベンジャーズ』の成功を受けてマーベル・スタジオとディズニーはシェーン・ブラックが最高の映画を作れるように予算を2億ドルに増額しました。
参考リンク
感想とまとめ
『アイアンマン3』は、シリーズ単独作品としての締めくくりにふさわしいスケールと展開が詰まった1本です。
トニー・スタークの内面に迫るドラマ性に加え、数々のパワードスーツが織りなすアクションは圧巻。ペッパー・ポッツとの関係性も物語を大きく動かす要素となっており、感情的な深みを与えています。
さらに、人間を強化する「エクストリミス」の存在が緊張感を高め、敵との対決に新たな次元をもたらします。クライマックスでは大量のスーツが登場し、壮大で迫力ある戦闘が展開され、観る者を最後まで引き込みます。

4.0
です!
簡単ではありますが『アイアンマン3』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。


コメント