- 陰謀渦巻く現代社会で、正義の象徴キャプテン・アメリカが巨大な陰謀に立ち向かう!
- 最強の暗殺者“ウィンター・ソルジャー”登場!宿命の戦いが幕を開ける!
- 息を呑むカーアクション&肉弾戦!リアルさ際立つスパイ・アクション超大作!
- ヒーロー映画×政治スリラー!信頼と裏切りが交錯する衝撃の物語!
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(原題:Captain America: The Winter Soldier)』は、2014年のアメリカのスーパーヒーロー映画で『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の続編。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)全体では9作品目。クリス・エヴァンスが主演を務め、『アベンジャーズ (2012)』でのニューヨーク決戦以後の姿を描いています。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の作品情報
原題 | Captain America: The Winter Soldier |
監督 | アンソニー・ルッソ Anthony Russo ジョー・ルッソ Joe Russo |
脚本 | クリストファー・マルクス Christopher Markus スティーヴン・マクフィーリー Stephen McFeely |
原作 | ジョー・サイモン Joe Simon ジャック・カービー Jack Kirby 『Captain America』 |
公開 | 米:2014/4/4 日:2014/4/19 |
上映時間 | 136分 |
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のキャスト
- スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) Steve Rogers (Captain America)
- クリス・エヴァンス Chris Evans
第二次世界大戦で生まれたスーパーソルジャー。現代に蘇り、正義感と責任感を背負うリーダー。 - ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) Natasha Romanoff (Black Widow)
- スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson
元スパイでアベンジャーズのメンバー。高度な戦闘技術と冷静な判断力を持つ。 - ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ(ウィンター・ソルジャー) James Buchanan “Bucky” Barnes (Winter Soldier)
- セバスチャン・スタン Sebastian Stan
かつてのスティーブの親友。洗脳され暗殺者として生きてきた悲劇の戦士。 - サム・ウィルソン(ファルコン) Sam Wilson (Falcon)
- アンソニー・マッキー Anthony Mackie
元兵士で空を飛ぶエキスパート。キャプテンの仲間として行動する。 - マリア・ヒル Maria Hill
- コビー・スマルダーズ Cobie Smulders
S.H.I.E.L.D.の副長官。冷静沈着で任務遂行能力が高い。 - ブロック・ラムロウ Brock Rumlow
- フランク・グリロ Frank Grillo
S.H.I.E.L.D.の特殊部隊リーダーだが、その裏に隠された正体を持つ。 - シャロン・カーター(エージェント13) Sharon Carter (Agent 13)
- エミリー・ヴァンキャンプ Emily VanCamp
ペギー・カーターの姪でS.H.I.E.L.D.のエージェント。スティーブを陰ながら支える。 - マーガレット・“ペギー”・カーター Peggy Carter
- ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell
スティーブのかつての恋人。S.H.I.E.L.D.創設に関わった重要人物。 - アレクサンダー・ピアース Alexander Pierce
- ロバート・レッドフォード Robert Redford
S.H.I.E.L.D.の幹部で世界安定のために権力を握ろうとする。 - ニック・フューリー Nick Fury
- サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson
S.H.I.E.L.D.長官。アベンジャーズ計画の立案者で、陰から世界を守る。 - アーニム・ゾラ Arnim Zola
- トビー・ジョーンズ Toby Jones
かつてヒドラに仕えた科学者。自身の意識をデータとして保存している。 - ジャスパー・シットウェル Jasper Sitwell
- マキシミリアーノ・ヘルナンデス Maximiliano Hernández
S.H.I.E.L.D.のエージェントだが、実はヒドラの一員。 - スターン議員 Senator Stern
- ギャリー・シャンドリング Garry Shandling
表向きは上院議員だが、裏ではヒドラとつながっている。 - ジョルジュ・バトロック Georges Batroc
- ジョルジュ・サンピエール Georges St-Pierre
海賊団のリーダー。優れた格闘技術を持つ傭兵。 - ジャック・ロリンズ Jack Rollins
- カラン・マルヴェイ Callan Mulvey
S.H.I.E.L.D.の工作員で、実はヒドラ側の人間。 - キャメロン・クライン Cameron Klein
- アーロン・ヒムルスタイン Aaron Himelstein
S.H.I.E.L.D.の技術スタッフ。任務中に重要な役割を果たす。 - ホーリー Councilwoman Hawley
- ジェニー・アガター Jenny Agutter
世界安全保障理事会のメンバー。 - ロックウェル Councilman Rockwell
- アラン・デイル Alan Dale
世界安全保障理事会のメンバー。 - イェン Councilman Yen
- チン・ハン Chin Han
世界安全保障理事会のメンバー。 - スィン Councilman Singh
- バーナード・ホワイト Bernard White
世界安全保障理事会のメンバー。 - ワンダ・マキシモフ(カメオ出演) Wanda Maximoff (Cameo)
- エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen
超能力を持つ双子の姉。後にスカーレット・ウィッチとなる。 - ピエトロ・マキシモフ(カメオ出演) Pietro Maximoff (Cameo)
- アーロン・テイラー=ジョンソン Aaron Taylor-Johnson
ワンダの双子の弟。超高速で移動できる能力を持つ。 - ファイン医師(カメオ出演) Dr. Fine (Cameo)
- ジョー・ルッソ Joe Russo
一般市民の医師として登場。 - ドクター・リスト(カメオ出演) Dr. List (Cameo)
- ヘンリー・グッドマン Henry Goodman
ヒドラの科学者で、後に重要な実験を担う。 - ヴォルフガング・フォン・ストラッカー(カメオ出演) Baron Wolfgang von Strucker (Cameo)
- トーマス・クレッチマン Thomas Kretschmann
ヒドラの幹部で双子の能力者を管理している。 - 警備員(カメオ出演) Security Guard (Cameo)
- スタン・リー Stan Lee
コミック原作者の伝統的なカメオ出演。今回は博物館の警備員。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のあらすじ(ネタバレ)
現代社会に適応しようとするスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)は、S.H.I.E.L.D.の一員として任務に就いていた。ある日、国際的な人質事件を解決するも、ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)が別任務を帯びていたことを知り、S.H.I.E.L.D.の不穏な動きに疑念を抱く。
ニック・フューリーが何者かに襲撃され、スティーブの前で暗殺される。彼はフューリーの死の直前に託された秘密のデータを解読する中で、S.H.I.E.L.D.内部に敵が潜んでいることを突き止める。そして、国家安全保障の名の下に開発された巨大空中戦艦「インサイト計画」が、実は民衆を監視・支配する装置であることが明らかになる。
スティーブの前に立ちはだかる謎の暗殺者――ウィンター・ソルジャー。その正体は、70年前に死んだはずの親友バッキー・バーンズだった。ヒドラによって洗脳され、超人的な兵士として生まれ変わった彼と、スティーブは苦悩と葛藤の末に再会を果たす。
スティーブはブラック・ウィドウ、ファルコン(サム・ウィルソン)らと共に、インサイト計画を阻止するため戦い抜く。激戦の末に勝利するも、S.H.I.E.L.D.は完全に崩壊。スティーブはバッキーの記憶を呼び起こすため、自らの道を進み始める。ヒーローとしてだけでなく、ひとりの男としての再出発が描かれる結末となる。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の見どころ
現代に生きるスティーブ
70年の眠りから目覚めてから割とすぐにニューヨーク決戦があったこともあり、事態が収束して日常が始まっていくとどうしても70年という月日が影響してしまいます。
そんなスティーブ・ロジャースが現代の価値観と葛藤しながら任務にあたる姿は、過去とのズレを描きつつも今の時代にどう適応するかというテーマを内包しています。
重要キャラの登場
今作ではナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)との共闘が大きな軸となっており、任務遂行における信頼関係や会話のテンポも見どころのひとつ。
真逆のようで補完し合うふたりのスタイルが、作品に奥行きとテンポの良さをもたらしています。
そして今後のMCU作品にも多く関わるファルコンが初登場。特別製のウィング・パックで楽しめる空中戦は必見。
他にもニック・フューリーはもちろんシャロン・カーターやクロスボーンズことブロック・ラムロウ。ポストクレジットシーンにはガラス張りの部屋に監禁されたワンダとピエトロも登場するなど、他の作品にも出演するキャラクターも登場します。
ウィンター・ソルジャーの衝撃
敵として登場する謎の暗殺者・ウィンター・ソルジャーが、かつての親友バッキー・バーンズだったという展開は、観客に大きな衝撃を与えました。
かつての友情と現在の対立――この切ない構図がストーリーに深みをもたらし、単なる勧善懲悪の構図ではない魅力を生んでいます。
S.H.I.E.L.D.崩壊とヒドラの復活
本作ではS.H.I.E.L.D.内部に潜伏していたヒドラの陰謀が明らかになり、世界の秩序が音を立てて崩れていくスリリングな展開が続きます。
ヒーロー映画でありながら、政治サスペンス的な要素が強く、情報戦や組織の腐敗を描いたリアルな視点も注目です。
『アベンジャーズ2』への布石
エンドクレジットではヒドラの研究所でバロン・ストラッカーが「奇跡の時代」の始まりを宣言し、エネルギーを帯びたセプターと、ガラス張りの部屋に監禁された若い2人の兄妹が登場します。
このシーンは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (2015)』に直結しており、ワンダとピエトロを演じるエリザベス・オルセンとアーロン・テイラー=ジョンソン、そしてバロン・ストラッカー役のトーマス・クレッチマンがカメオ出演しています。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のトリビア
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アンソニー・マッキーはこの映画への出演により、マーベル・コミックのキャラクターを演じるという彼の夢を叶えることになりました。彼はマーベルに何度もメールを送り、映画に登場するコミックキャラクターなら何でも演じたいと訴えました。スタジオ側は適切なタイミングで返答すると何度も返答しましたが、マッキーのメールはプロデューサーのケヴィン・ファイギの目に留まり、後にサム・ウィルソン、通称ファルコン役をオファーされました。
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本作は視覚効果の使用を可能な限り最小限に抑えています。アンソニー・マッキーはこう説明しています。「ルッソ兄弟の素晴らしい点は、衰退しつつある芸術形式である実写にこだわったことです。自分たちで作れるものは作りましたし、自分たちでできるものは作りました。彼らはCGIをできるだけ使わずに済ませたかったのです。だからこそ、この映画は素晴らしい映像になっているのです。」
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ロバート・レッドフォードがこの映画に出演したかったのは、彼の孫たちがマーベル映画のファンであり、彼らに自分が出演している映画を見てもらいたかったからだそう。
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クリス・エヴァンスとスカーレット・ヨハンソンは、共演したいくつかのシーンで自分たちでセリフを書いてます。
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映画の内容はかなり深刻なものになっていますが、実質3日間程度で起こった出来事とされており、登場人物には他のアベンジャーズと連絡を取る機会がなかったという設定になっているようです。
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ニック・フューリーの「墓」には、「義人の道。エゼキエル書25章17節」という碑文が刻まれている。これは『パルプ・フィクション』(1994年)でジュールス・ウィンフィールド(サミュエル・L・ジャクソン)が好んで使うセリフですが、実際のものとは若干異なるようです。
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ニック・フューリーは、祖父がエレベーター係だったという逸話を語りますが、これはサミュエル・L・ジャクソンの祖父もエレベーター係だったと言う実話からきています。
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撮影中、セバスチャン・スタンは動きが自然になるようにと、一日中歩き回ってプラスチックのナイフで動きを練習していたそう。他にもウィンター・ソルジャー役に備えるため、5ヶ月にわたる体力トレーニングと歴史研究を行っています。
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いくつかのシーンで、ナターシャ・ロマノフは矢のついたネックレスを身に着けていますが、これはホークアイへの言及ですが、二人が恋人同士ではないかという疑念を抱かせるきっかけにもなりました。このネックレスはスカーレット・ヨハンソンのアイデアでした。
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キャプテン・アメリカがパラシュートを使わずに飛行機から飛び降りるシーンは、「アルティメッツ」コミック第1号の同様のシーンへのオマージュです。
参考リンク
- Captain America: The Winter Soldier (2014) – IMDb
- Captain America: The Winter Soldier – Wikipedia
- キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー – Wikipedia
感想とまとめ
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』は、マーベル作品の中でも政治スリラー的な要素が強く描かれた1本です。
キャプテン・アメリカとしての使命と、現代社会に潜む巨大な陰謀との板挟みに揺れるスティーブ・ロジャースの姿は非常に印象的です。
ブラック・ウィドウや新登場のファルコンといった仲間たちとの共闘、さらに過去の因縁と直結するウィンター・ソルジャーとの対決は迫力満点で、単なるヒーローアクションにとどまらない深みがあります。
アクションのスケール感と緻密なストーリー展開が組み合わさり、MCU全体の方向性を変える重要な転換点としても語られる作品です。

4.0
です!
簡単ではありますが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。


コメント