- 元特殊部隊の最強兵士が娘を救うため、孤独な戦場へ立ち向かう!
- アーノルド・シュワルツェネッガーが放つ、筋肉と火力の圧倒的アクション!
- ロケットランチャー、マシンガン、素手格闘!怒涛のバトルがノンストップ!
- 80年代アクションの代名詞!ワンマン・アーミー伝説がここに誕生!
『コマンドー(原題:Commando)』は1985年公開のアクション映画。精鋭部隊・コマンドーの指揮官として名を馳せたアーノルド・シュワルツェネッガー演じるジョン・メイトリックスがとにかく暴れまくる映画で、私を含め好きな人は何十回と見てる映画だと思います。
さらにネット上ではコマンドー語録が話題となり、放送されるたびにSNSで騒がれる数少ない映画でもあります。
『コマンドー』の作品情報
原題 | Commando |
監督 | マーク・L・レスター Mark L. Lester |
脚本 | スティーヴン・E・デ・スーザ Steven E. de Souza |
公開 | 米:1985/10/4 日:1986/2/8 |
上映時間 | 90分 |
製作費 | 1,000万ドル |
興行収入(世界) | 5,750万ドル |
『コマンドー』のキャスト
- ジョン・メイトリックス Colonel John Matrix
- アーノルド・シュワルツェネッガー Arnold Schwarzenegger
吹替:玄田哲章
元特殊部隊の隊長で、誘拐された娘を救うために戦う主人公 - シンディ Cindy
- レイ・ドーン・チョン Rae Dawn Chong
吹替:土井美加
偶然事件に巻き込まれ、メイトリックスを助ける客室乗務員 - ジェニー・メイトリックス Jenny Matrix
- アリッサ・ミラノ Alyssa Milano
吹替:岡本麻弥
メイトリックスの一人娘で、テロリストに誘拐される - ベネット Captain Bennett
- ヴァーノン・ウェルズ Vernon Wells
吹替:石田太郎
メイトリックスの元部下で裏切り者、狂気的な性格の敵 - フランクリン・カービー将軍 Major General Franklin Kirby
- ジェームス・オルソン James Olson
吹替:阪脩
メイトリックスの旧友であり、軍の上官 - サリー Sully
- デヴィッド・パトリック・ケリー David Patrick Kelly
吹替:田中亮一
小柄だがずる賢いテロリストの一員 - クック Cooke
- ビル・デューク Bill Duke
吹替:坂口芳貞
冷酷な大男の暗殺者、メイトリックスの宿敵の一人 - アリアス元大統領 Arius
- ダン・ヘダヤ Dan Hedaya
吹替:小林勝彦
独裁者として失脚した反乱軍の指導者 - ローソン Lawson
- ドリュー・シュナイダー Drew Snyder
吹替:千田光男
軍関係者の一人 - レスリー Leslie
- シャロン・ワイアット Sharon Wyatt
吹替:叶木翔子
メイトリックスの知人女性 - フォレスタル Forrestal
- マイケル・デラノ Michael Delano
吹替:秋元羊介
テロリストに狙われる人物 - エンリケス Henriques
- チャールズ・メシャック Charles Meshack
吹替:田原アルノ
テロリストグループの一員 - ディアズ Diaz
- ゲイリー・セルヴァンテス Carlos Cervantes
吹替:西村知道
アリアスに仕える兵士 - ジャクソン Jackson
- ボブ・マイナー Bob Minor
吹替:幹本雄之
アリアス軍の兵士 - ヴェガ Vega
- ブランスコム・リッチモンド Branscombe Richmond
吹替:荒川太郎
テロリストの用心棒 - フレッド Fred
- マット・ランダーズ Matt Landers
吹替:大滝進矢
警官の一人 - ダリル Daryl
- ピーター・デュポン Peter DuPont
吹替:西村知道
メイトリックスの隣人 - ビッキー客室乗務員 Brunette stewardess
- チェルシー・フィールド Chelsea Field
吹替:岡のりこ
航空機の客室乗務員 - スーザン・ランス客室乗務員 Brunette stewardess
- ジュリー・ハエック Julie Hayek
吹替:堀越真己
航空機の客室乗務員 - ビッグス警備員 Biggs
- グレッグ・ウェイン・イーラム Greg Wayne Elam
吹替:石塚運昇
警備員 - ケイツ警備員 Cates
- ウォルター・スコット Walter Scott
吹替:千田光男
警備員 - 沿岸警備艇レーダー迎撃士官 Intercept Officer
- ビル・パクストン Bill Paxton
吹替:石塚運昇
沿岸警備隊の若き士官
『コマンドー』のあらすじ(ネタバレ)
かつて特殊部隊を率いていたジョン・メイトリックスは、任務を退き、山奥で娘ジェニーと平穏な生活を送っていた。ところが突然、かつての部下を名乗る傭兵たちが現れ、ジェニーを誘拐。さらにメイトリックス本人も拉致され、南米の独裁政権への暗殺任務を強制されそうになる。
彼は輸送機の中で敵を倒し、空港に不時着することで脱出。制限時間内に娘を救い出すべく、街中で次々と敵を追い詰めていく。その過程で巻き込まれた女性シンディの助けを得ながら、武器を調達し、誘拐犯たちのアジトを突き止める。
クライマックスでは、娘を囚われの身にしたまま豪邸を守る武装兵たちと正面衝突。圧倒的な火力で敵を殲滅し、最後にはかつての仲間であり裏切り者ベネットと一騎打ちとなる。激しい格闘の末、メイトリックスはベネットを倒し、娘を無事に救出する。
事件の後、彼は再び軍の協力を求められるものの、それを断り、娘と共に穏やかな日常へ戻っていくのである。
『コマンドー』の見どころ
とにかく撃ちまくり!
2014年に発表された映画俳優が、生涯出演作のなかで殺害した人間の数に基づいたランキングで、アーノルド・シュワルツェネッガーは1位となりました。
そのうち、1作品中で最も多くの人を殺害したのは「コマンドー」で、74人だったと言われています。
物語の後半、完全武装して孤島に乗り込み、大挙して襲い掛かるアリアスの軍勢を1人でひたすら殺しまくってるんです。
公開後やテレビで反映に放映されていた当時は子供だったので、顔に何を塗っているのかわかりませんでしたが、この準備するシーンが最高にかっこいいんですよね。
アクション重視なのか脚本に無理がある
劇中で愛娘・ジェニーの母親についての話は一切触れていません。
また軍を退役してどれくらい経過したのかも描かれていません。娘と父親が山奥で暮らすって結構な経緯がないとそこに行きつかない気もするのですが、それもこれもアーノルド・シュワルツェネッガーのための製作で脚本はそこに重きを置かなかったからとしか言えないのですが、見れば見るほど拭えない疑問になってしまいました。
そしてシンディ。
空港でバル・ベルデ便の離陸を監視していた一味の1人・サリーを追うメイトリックスは、サリーに口説かれていた客室乗務員・シンディの車に近づくといきなり助手席を腕力で取っ払い、強引に後をつけろと言います。
その後結局シンディの車は使えない状態になっちゃいますが、結局文句言わず協力するなんで、なんて優しいんでしょうか(笑)。
またメイトリックスの見張りとしてバル・ベルデ行きの旅客機に乗り込んだエンリケスはわずか数分でメイトリックスに首の骨を折られます。
そして絶妙な角度で寝ているかのように見せ、起こすなと言われ11時間ほったらかし。
キャラクターとしてはかわいそすぎるくらい秒殺でしたね。
結局エンリケスは、旅客機で即効殺されるにも拘らず目的地まで行けちゃうというミラクルを成し遂げました。
字幕版より吹き替え版の方がおもしろい
ネットではカルト的とも言える人気にまでなった理由のひとつがおそらく「吹き替えによるおもしろいセリフ」。
「コマンドー名言」とか「コマンドー語録」とまで言われています。
見るなら吹き替え版がおすすめです。
また80年代のアクション映画の特徴として、「約2時間以内で終わる作品が多い」というのがあります。
90分から110分前後が一番多いんじゃないでしょうか。
90年代に入ると長い方がおもしろいという風潮もあって少しずつ長くなっていったような気がします。
時間も短いのでストーリーも単純明快、即行動、即解決。と非常にわかりやすいですよね。
その分細かい描写がないから、脚本に矛盾も起きてしまいますが、『コマンドー』は脚本の矛盾をついてはいけない、純粋にアクションを楽しむ映画だと思うと楽しめます。
よーく考えるとメイトリックスは殺人や強盗の極悪犯
いくらジェニーを助けるためとはいえ、器物損壊、強盗、殺人と犯罪を犯しまくってるのになぜか正当化されているようにも。
しかしそのほとんどはフランクリン・カービー将軍が後始末をして回っていますので、すべて免除されてるんでしょうね。
ショッピングモールでの警備員との格闘シーンがおもしろい
サリーを追いかけてメイトリックスとシンディはショッピングモールへ向かいます。
そこでメイトリックスはサリーに存在がバレてはいけないので、シンディにサリーが入った店に行くよう頼み、メイトリックスは柱の陰で待つことに。
しかし信用していないシンディは警備員に声をかけ、メイトリックスを捕まえるようにお願いしてしまいます。
そこで警備員はメイトリックスに近づき、サリーもメイトリックスに気づきとてんやわんやになるのですが、ここでサリーを捕まえたいのに警備員が邪魔で仕方がないメイトリックスは警備員を蹴散らすのですが、その際に大勢の警備員が取り囲んだメイトリックスは…
この絵が芸人が集まってひとボケかましたような構図にしか見えず、個人的なツボのひとつなんですよね。
『コマンドー』のトリビア
-
当時子役だったアリッサ・ミラノは後にインタビューで、アーノルド・シュワルツェネッガーは非常に面倒見がよく、宿題も手伝ってくれたそうです。
-
映画監督のスティーヴン・E・デ・スーザの作品に度々出てくる国家バル・ベルデ。ジョエル・シルバーがプロデュースしている作品でも使用されていて、今作以外にも『プレデター (1987)』や『ダイ・ハード2 (1990)』で登場しています。
-
撮影で使用されたショッピングモール「シャーマン・オークス・ガレリア」は後に『ターミネーター2』でも使用されました。
-
アーノルド・シュワルツェネッガーとレイ・ドーン・チョンはラブシーンを撮影していましたが、カットされています。そのせいで2人の関係性について説得力がなくなってしまっています。
-
最後の銃撃戦で使用された大邸宅は、『ビバリーヒルズコップ (1984)』の最後の銃撃戦で使用された大邸宅と同じ場所で撮影されています。偶然にも、マトリックスとフォーリーの両方がそれぞれの映画でその邸宅のジェニーという名前の誰かを救出しようとしていました。
-
飛行機の中でヘンリケスを殺害するシーンは陸軍のコンサルタントから動きを教わったそうです。
-
ベネット役は当初、ヴァーノン・ウェルズはオーディションに落ちてしまい、ウィングス・ハウザーが採用されていましたが、撮影初日に解雇されたため、ヴァーノン・ウェルズが起用されました。衣装を作り直す時間がなく、ウィングス・ハウザーのサイズに合わせていたため、ウィングス・ハウザーよりもサイズが大きいヴァーノン・ウェルズが着るとピチピチになってしまいましたが、そのまま撮影されました。これが服装がピチピチな理由だそうです。
-
ジョン・メイトリックス役は当初、アーノルド・シュワルツェネッガーではなくニック・ノルティだったそうです。
-
映画監督のジョン・マクティアナンは当初この映画を監督する機会を与えられましたが断ったそう。後にプレデターの監督を務めています。
-
ジェニー役のオーディションには、ウィノナ・ライダー、シャネン・ドハーティ、エリザベス・シュー、ドリュー・バリモア、ジェニファー・コネリー、パトリシア・アークエットなどそうそうたる女優が参加していました。
参考リンク
感想とまとめ
『コマンドー』は何度観ても飽きないアクション娯楽の王道。ツッコミポイントも多い作品ですが、おもしろさは多くの人が認めてるアクション映画です。

3.0
です!
簡単ではありますが『コマンドー』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
コメント