最強のふたりはどんな映画?ネタバレありのあらすじやキャスト・見どころを解説

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  • 全身麻痺の富豪とスラム出身の青年、境遇も価値観も正反対の2人が奇跡の友情を育む!
  • 実話に基づいた感動ストーリーが全世界を笑いと涙で包み込む!
  • フランス映画史上歴代トップクラスの大ヒットを記録したヒューマンドラマ!
  • 社会的壁を超えた信頼と絆が、観る者の心を温かく揺さぶる!

最強のふたり(原題:Intouchables)』は2011年公開のフランス映画。頸髄損傷で体が不自由な富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)と、その介護人ドリス(オマール・シー)となった貧困層の移民の若者との交流を、ときにコミカルに描いたドラマで、2011年にフランスで公開された映画の観客動員数では1位を獲得しているヒット作です。

目次

『最強のふたり』の作品情報

原題 Intouchables
監督 オリヴィエ・ナカシュ
Olivier Nakache
エリック・トレダノ
Éric Toledano
脚本 オリヴィエ・ナカシュ
Olivier Nakache
エリック・トレダノ
Éric Toledano
公開 仏:2011/11/2
日:2012/9/1
上映時間 112分
興行収入(世界) 約4億2660万ドル
興行収入(日本) 約16.5億円

『最強のふたり』のキャスト

フィリップ Philippe
フランソワ・クリュゼ François Cluzet
全身麻痺の富豪で主人公の一人
ドリス Bakary “Driss” Bassari
オマール・シー Omar Sy
介護人として雇われた移民出身の青年
イヴォンヌ Yvonne
アンヌ・ル・ニ Anne Le Ny
フィリップの家政婦で献身的な存在
マガリー Magalie
オドレイ・フルーロ Audrey Fleurot
フィリップの秘書でドリスが気にする女性
マルセル Marcelle
クロティルド・モレ Clotilde Mollet
フィリップの使用人
エリザ Elisa
アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ Alba Gaïa Bellugi
フィリップの反抗的な娘
バスティアン Bastien
トマ・ソリヴェレ Thomas Soliveres
エリザの恋人
アルベール Albert
クリスティアン・アメリ Christian Ameri
フィリップの運転手
アントニー Antoine
グレゴリー・オースターマン Grégoire Oestermann
フィリップの弁護士
ミナ Mina
アブサ・ダイヤトーン・トゥーレ Absa Dialou Toure
ドリスの妹
アダマ Adama
シリル・マンディ Cyril Mendy
ドリスの従兄弟
エレノア Eleonore
ドロテ・ブリエール・メリット Dorothy Briere Meritte
フィリップの文通相手
ナタリー・ルコント Nathalie Lecomte
ジョセフィーヌ・デ・ミオー Joséphine de Meaux
福祉関係者

『最強のふたり』のあらすじ(ネタバレ)

事故で全身麻痺となった富豪フィリップは、日々の介護を受けながらも孤独に苛まれていた。新たな介護人を雇うための面接を行うが、そこに現れたのはスラム街出身の若者ドリスだった。ドリスは失業保険を継続するためだけに応募しており、全く介護経験がなかったが、フィリップは彼の型破りな態度とユーモアを気に入り、採用を決める。

初めはフィリップの豪華な生活や慣れない介護に戸惑うドリスだったが、次第に真剣に向き合うようになる。フィリップもまた、ドリスの率直さと活力に触れるうちに心を開き始める。二人は互いに影響を与え合い、フィリップは新しい挑戦や娯楽を楽しむようになり、ドリスは仕事への責任感と成長を見せていく。

一方で、ドリスには家族の問題があり、弟の非行や家計の苦しさに悩まされていた。また、フィリップも障がい者としての孤独や失った愛への思いを抱えていた。そんな中、フィリップの友人たちはドリスを不適任と考え、解雇を促す。しかしフィリップは、彼の存在が自分にとって必要だと理解しており、彼を信頼し続ける。

最終的にドリスは家庭の事情でフィリップの元を去るが、その前にフィリップを勇気づけ、彼が新しい一歩を踏み出す手助けをする。別れた後もフィリップはドリスとの思い出を胸に秘め、彼の影響を受けて人生を前向きに生きる。ドリスもまた、フィリップとの日々を通じて成長し、自らの人生を切り開いていく。友情と希望に満ちた物語は心温まる余韻を残し、幕を閉じる。

『最強のふたり』の見どころ

実話がもとの感動作

この映画のモデルになったフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴは事故で頸髄損傷となり、2001年に自身のこと、そして介護人アブデル・ヤスミン・セローとのことを書いた本を出版しました。

この2人の物語がテレビに取り上げられ、2003年にはドキュメンタリーが製作されましたが、これに感化された監督がフィリップに実際に会い行き、脚本を書き上げ、映画化が実現したそうです。

映画の最後には実際の二人の写真も出てくるので注目です。

話題の若手フランス俳優オマール・シー

オマール・シーは、フランスのスラム地区に住み、6ヶ月に渡り服役していながら、脊髄損傷のため体が麻痺して不自由な大富豪で気難しいフィリップの介護人を担当することになるドリスを演じています。

爽やかな笑顔とどストレートなジョークが魅力の彼。演じているのはコメディアンでもあるオマール・シーでこの役にぴったりの俳優と言えます。

また彼はフランス映画だけでなく『ジュラシック・ワールド (2015)』や『X-MEN:フューチャー&パスト (2014)』にも出演しており、ワールドワイドに活躍しています。

共同で脚本・監督を務めたエリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュは、2009年の映画『Tellement proches』でのオマール・シーとの仕事を楽しんでできたとのことで、設定を変えてまで起用しています。

フランスの社会問題をシリアスそしてコミカルに描く

移民問題や格差の問題を抱えるフランスの現状や、障害者と健常者の問題といったシリアスな問題がテーマになっており、考えさせられるシーンもたくさんあります。

一方で、正反対の性格や立場の主人公二人が織りなすコミカルなシーンも満載で、ブラックジョークからクスッと笑えてほんわかするようなジョークまで楽しめ、コメディ映画としても大満足な作品です。

数々の賞を受賞

差別などのタブーを扱いながら、高い評価を得ているこの作品。

セザール賞ではオマール・シーの主演男優賞受賞以外にも、監督、撮影、脚本等々計8部門でノミネートされています。

また日本でも高く評価されており、日本で公開されたフランス映画歴代1位の興行収入を記録。

第24回東京国際映画祭や第36回日本アカデミー賞でも最優秀外国作品賞を受賞しています。

ハリウッドリメイク

大ヒットした本作は、アメリカでリメイクされ、2019年に『人生の動かし方』というタイトルで公開されました。※後に『THE UPSIDE/最強のふたり』に邦題が変更されています。

キャストはなんと大女優ニコール・キッドマンや、フィリップ役のブライアン・クランストンはカルト的人気を博したドラマ『ブレイキング・バッド』で名を馳せた名優で、かなり豪華なキャストとなっています。

またリメイク版では設定にも少し手を加えているようで、本作との違いも楽しめます。

『最強のふたり』のトリビア

  • 劇中では雇ったのはドリスというアフリカ系の黒人になっていますが、実際はアルジェリア出身のアブデルという青年(当時24歳)でした。

  • フィリップの妻ベアトリスはすでに死亡したことになっていますが、実際に彼女ががんで亡くなったのは、アブデルが家にやって来てから4年後の96年5月のこと。

  • ドリスの弟が助けを求めに来たことをきっかけに、雇用関係を解消。ほんの1年程度の出来事のような印象ですが、実際には10年間にわたって面倒を見ており、2人はモロッコへ移住しますが、アブデルが現地の女性を好きになったため、アブデルの将来のことを考えて、フィリップの方から契約を解除しています。

  • 2012年、監督のエリック・トレダノは、世界中の車椅子ユーザーから3,000件を超えるお礼のメッセージを受け取ったと述べました。

  • フィリップと出会う最初のシーンでのドリスの緊張とわずかなペースは意図的なものでした。監督は、ドリスの機動性とフィリップの不動性を対比させたかったのです。

  • 麻痺に苦しむ人々を支援し、高度な研究を支援することを目的とした米国の非営利団体であるクリストファー&ダナリーブ財団がこれまでに受賞した最初の映画。 理事は、2012年11月28日にニューヨーク市のこの財団からHOPE賞を受賞しました。

  • ドリスがフィリップのために運転しているスポーツカーはクアトロポルテ(マセラティ)です。

  • 最初のカーレースでは、ほとんどのスタントはプロのスタントドライバーによって行われましたが、ある瞬間には、オマール・シーが実際に自分で車を運転しました。

  • オランダでは以前の記録保持者である『サラの鍵 (2010)』を破り、最も成功したフランス映画になりました。

  • 事務所には「記憶の固執」、フィリップの家には「My Wife, Nude, Contemplating Her Own Flesh Becoming Stairs(私の妻、裸体、階段になりつつある肉体、柱の3つの脊椎、空と建物)」と、2枚のサルバドール・ダリの作品が登場します。

参考リンク

感想とまとめ

最強のふたり』はシビアな題材で成功すると同じようなことをしたがる人達が増えるようにも思いますが、それだけ完成度の高い作品であると言えるかと思います。そして完成度の高い作品としてはやはりオマール・シーの存在が大きいなとも思いました。間違いなく名作です。

タテシマ
個人的な評価は…

4.0

です!

簡単ではありますが『最強のふたり』について色々まとめてみました。

過去に観たことがある方も、一度も観たことがない方も、今一度見るべきかもしれない作品だと思います。

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。

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この記事を書いた人

映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。

古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

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