レディ・バードはどんな映画?ネタバレありのあらすじやキャスト・見どころを解説

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  • 母と娘の繊細な関係を描いた、共感必至のリアルな青春物語!
  • 夢と現実の間で揺れる少女の、ひとつの「旅立ち」の物語!
  • アカデミー賞に輝いた脚本と演出が光る、グレタ・ガーウィグ初監督作!
  • 混沌とした思春期の感情が胸に刺さる、等身大のドラマがここに!

レディ・バード(原題:Lady Bird)』は2017年公開の青春映画。トロント国際映画祭で上映された際にはスタンディングオベーションが発生するなど大きな話題を呼び、日本では2018年に公開されました。

目次

『レディ・バード』の作品情報

原題 Lady Bird
監督
Directed by
グレタ・ガーウィグ
Greta Gerwig
脚本
Writing by
グレタ・ガーウィグ
Greta Gerwig
公開 米:2017/11/3
日:2018/6/1
上映時間 143分
興行収入(世界) 約7861万ドル
興行収入(日本) 約9600万円

『レディ・バード』のキャスト

クリスティン・”レディ・バード”・マクファーソン Christine “Lady Bird” McPherson
シアーシャ・ローナン Saoirse Ronan
サクラメントで暮らす高校生。自分探しの旅の真っ只中で、東海岸の大学進学を夢見る
マリオン・マクファーソン Marion McPherson
ローリー・メトカーフ Laurie Metcalf
レディ・バードの母で看護師。厳しいながらも深い愛情を注ぐ
ラリー・マクファーソン Larry McPherson
トレイシー・レッツ Tracy Letts
レディ・バードの優しい父。失業に悩みながらも家族を支える
ダニー・オニール Danny O’Neill
ルーカス・ヘッジズ Lucas Hedges
演劇部で出会う心優しい青年。レディ・バードの初めての恋人
カイル・シャイブル Kyle Scheible
ティモシー・シャラメ Timothée Chalamet
自由奔放なバンドマン。レディ・バードが惹かれるミステリアスな存在
ジュリアン “ジュリー”・ステファンズ Julianne “Julie” Steffans
ビーニー・フェルドスタイン Beanie Feldstein
レディ・バードの親友で成績優秀。友情の絆が物語を支える
リバイアッチ神父 Father Leviatch
スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン Stephen McKinley Henderson
学校の演劇指導を務める優しい神父
シスター・サラ・ジョアン Sister Sarah Joan
ロイス・スミス Lois Smith
レディ・バードに知的な刺激を与える修道女
ジェナ・ウォルトン Jenna Walton
オデイア・ラッシュ Odeya Rush
人気者の生徒。レディ・バードが新たに親しくなる少女

『レディ・バード』のあらすじ(ネタバレ)

カリフォルニア州サクラメントに暮らす高校生のクリスティンは、自らを「レディ・バード」と名乗る反抗期まっただ中の少女。進学校に通いながらも、退屈な地元と干渉してくる母親との関係に鬱屈を抱えていた。彼女の夢は東海岸の大学へ進学して、新しい人生を始めること。

やがて彼女は学校で出会った男子と恋に落ちたり、親友との関係を変化させながら、少し背伸びした大人の世界に足を踏み入れていく。しかし、憧れの都会的な世界は思っていたほど自由でも輝いてもおらず、次第に自分の未熟さや地元への複雑な愛着に気づき始める。

進学を巡る母親との衝突も激しさを増すが、やがて彼女は、母の不器用な愛情や家族の存在が自分の人生に深く根ざしていたことを理解していく。高校を卒業し、一人で東へ向かう決意を固めたレディ・バードは、サクラメントから離れて初めてその温かさに思いを馳せる。

ニューヨークで新たな生活を始めた彼女は、本名「クリスティン」として母に電話をかける。反抗ばかりしていた娘が、感謝と少しの後悔を込めて母に連絡するその瞬間、物語は静かに、しかし確かに幕を閉じる。

『レディ・バード』の見どころ

女優が初単独監督デビュー

本作は『20センチュリー・ウーマン (2016)』、『フランシス・ハ (2012)』などに出演している女優のグレタ・ガーウィグの単独監督デビュー作です。

監督に加え、脚本も自らの経験に基づきオリジナルで手掛けており、脚本を執筆するのに丸1年を費やしたそうです。

出来あがった脚本は350ページを超える長さのものに。自伝的映画とも言える作品ですが、グレタ・ガーウィグは「映画で起きたような出来事は私の人生で起きたことをそのまま表現しているわけではない」とする一方で、「映画の核心となる部分には、私が経験したことと重なる部分がある」とコメントしており、出演者やスタッフたちに自身の高校時代の日記や写真、ジョーン・ディディオンのエッセイの引用を資料として配布し、故郷へも連れて行ったそうです。

シアーシャ・ローナンとの出会い

グレタ・ガーウィグは自身が主演した映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ (2015)』のプロモーションでトロント国際映画祭の会場を訪れており、シアーシャ・ローナンに出会います。

グレタ・ガーウィグはホテルの1室でシアーシャ・ローナンと脚本の読み合わせをしたところ、2ページ目を読んでいる最中「ローナンこそレディ・バードを演じるのに相応しい女優だ」と確信したそうです。

偶然会ったシアーシャ・ローナンとの出会いですぐにイメージがわき、その約4か月後シアーシャ・ローナンは正式に起用されることに。

自然体でリアリティ溢れる作品

「青春あるある」がつまっているこの作品。主演のシアーシャ・ローナンの自然体な演技が、自由奔放で自尊心やコンプレックスの狭間にいるような高校生を描いています。

特に女性は彼女や彼女の母親に共感できるシーンやセリフが見つかるのでは?

母と娘の物語

高校生の主人公とその友達や恋人との人間関係が描かれていますが、物語の中心はお母さんとの関係。

ほとんどの青春映画では、主に男女の関係や友達との関係がフォーカスされがちですが、お母さんにフォーカスすることで一味違った青春映画になっています。

優しいサウンド

音楽を担当したのは、『エターナル・サンシャイン (2004)』、『マグノリア (1999)』なども手がけたジョン・ブライオンです。

ポップスなどのアップテンポなも出てくる一方で、聖歌など心が洗われるような曲も。レディ・バードの心境を上手く表現した音楽になっています。

『レディ・バード』のトリビア

  • シアーシャ・ローナンはこの映画の撮影前に舞台での経験があり、濃いメイクと熱い舞台照明のせいで、ニキビが自然と出来てしまいました。メイクアップアーティストのジャクリーン・ノウルトンとローナンは、完璧な肌のティーンエイジャーが多数登場する他の青春ドラマとは一線を画すため、ニキビを隠すのではなく、そのまま見せるよう脚本家兼監督のグレタ・ガーウィグを説得。ガーウィグも同意しました。

  • グレタ・ガーウィグは、自分が成長期の頃は主演の『レディ・バード』とは正反対だったと語っています。彼女は堅物で、反抗的なところは全くなかったと。

  • グレタ・ガーウィグによると、彼女の脚本の初稿は350ページあり、映画に換算するとほぼ6時間の長さになるとのこと。

  • グレタ・ガーウィグは、母親のクリスティン・ガーウィグにちなんで、主人公のクリスティンに「クリスティン」という名前を付けました。また、レディ・バードの母親マリオンは、実生活のクリスティンと同じく看護師です。

  • グレタ・ガーウィグはキャストとスタッフの準備として、高校時代の卒業アルバム、写真、日記、そしてサクラメント出身のジョーン・ディディオンが書いた文章などを彼らに渡しました。また、故郷のツアーにも案内しました。

  • 映画の舞台は2002年から2003年、グレタ・ガーウィグが故郷カリフォルニア州サクラメントのセント・フランシス・カトリック高校を卒業した頃です。ガーウィグは、スマートフォンに夢中なティーンエイジャーを描いた物語を描くことに自信が持てなかったため、現代的な映画を作ることを避けていました。

  • シアーシャ・ローナンは、幼い頃にシットコム『セイヴド・バイ・ザ・ベル (1989)』を観た思い出から、アメリカの高校のシーンのインスピレーションを得たそう。

  • クリスティン・“レディ・バード”・マクファーソン(シアーシャ・ローナン)と親友のジュリー・ステファンズ(ビーニー・フェルドスタイン)が同じ色のマニキュアを塗っているのは、全くの偶然です。撮影現場でのキャラクター設定を柔軟にするため、ある程度の即興性を持たせることができたため、映画を通して二人は同じ色のマニキュアを塗るという決定がなされました。

  • この映画の人気により、映画のロケ地となったカリフォルニア州サクラメントを巡るウォーキングやランニングのツアーが生まれました。

  • DVDの解説トラックで、グレタ・ガーウィグは、シアーシャ・ローナンはアイルランド系カトリック教徒として育ち、ビーニー・フェルドスタインはアメリカ人とユダヤ教徒として育ったため、この映画で彼らが暗唱するカトリックの祈りはローナンがフェルドスタインに教え、フェルドスタインはローナンに忠誠の誓いを教えた(ローナンはアメリカ国民であるにもかかわらず、それまで聞いたことがなかった)と語っています。

参考リンク

感想とまとめ

レディ・バード』について色々まとめてみました。シアーシャ・ローナンと言えばどうしても「ラブリー・ボーン」のイメージが強かったんですが、この作品を観て成長してることに驚かされたのは個人的な感想です。アカデミー主演女優賞にノミネートされるのも納得ですね。ただゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)はしっかり受賞しています。観る価値のある映画だと思います。

タテシマ
個人的な評価は…

4.0

です!

簡単ではありますが『レディ・バード』について色々まとめてみました。

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。

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この記事を書いた人

映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。

古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

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