- 時を超えて守られる“奇妙なこどもたち”との出会いが運命を変える!
- ティム・バートンが贈る、美しくも不気味な異世界ファンタジー!
- 空中浮遊・透明人間・怪力少女…個性豊かな“奇妙な能力”が目を奪う!
- 時間ループに隠された真実と、迫りくる怪物との壮絶バトル!
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(原題:Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children)』は2016年公開のダーク・ファンタジー映画。ランサム・リグズの小説『ハヤブサが守る家』を原作としてティム・バートンが監督を務めた作品です。
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の作品情報
原題 | Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children |
監督 | ティム・バートン Tim Burton |
脚本 | ジェーン・ゴールドマン Jane Goldman |
原作 | ランサム・リグズ Ransom Riggs 「Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children」 |
公開 | Fantastic Fest:2016/9/25 米:2016/9/30 日:2017/2/3 |
上映時間 | 127分 |
興行収入(世界) | 約2億96,48万ドル |
興行収入(日本) | 約12.1億円 |
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』のキャスト
The Peculiar Adults(奇妙な大人)
- アルマ・ルフェイ・ペレグリン Miss Alma LeFay Peregrine
- エヴァ・グリーン Eva Green
時間を操る能力を持ち、奇妙なこどもたちを保護するミステリアスな女性 - エイブラハム・”エイブ”・ポートマン Abe Portman
- テレンス・スタンプ Terence Stamp
主人公の祖父で、奇妙な子供たちの存在を孫に伝える重要人物 - エスメラルダ・アヴォセット Miss Esmeralda Avocet
- ジュディ・デンチ Judi Dench
別の時間ループを管理するイムブリンのひとりで、ミス・ペレグリンの同僚
The Peculiar Children(奇妙なこどもたち)
- ジェイコブ・”ジェイク”・ポートマン Jake Portman
- エイサ・バターフィールド Asa Butterfield
祖父の謎を追ううちに不思議な世界へ導かれる少年 - エマ・ブルーム Emma Bloom
- エラ・パーネル Ella Purnell
空気より軽く、空中に浮かぶ能力を持つ少女 - イーノック・オコナー Enoch O’Connor
- フィンレイ・マクミラン Finlay MacMillan
物体や死体に生命を吹き込む能力の持ち主 - オリーヴ・アブロホロス・エレファンタ Olive Abroholos Elephanta
- ローレン・マクロスティ Lauren McCrostie
火を自在に操る能力を持つ赤髪の少女 - ミラード・ナリングス Millard Nullings
- キャメロン・キング Cameron King
常に透明で姿が見えない少年 - ブロンウィン・ブラントリー Bronwyn Bruntley
- ピクシー・デイヴィーズ Pixie Davies
驚異的な怪力を持つ幼い少女 - フィオナ・フラウエンフェルト Fiona Frauenfeld
- ジョージア・ペンバートン Georgia Pemberton
植物を急成長させる力を持つ少女 - ヒュー・アピストン Hugh Apiston
- マイロ・パーカー Milo Parker
体内に蜂を飼う不思議な少年 - クレア・デンスモア Claire Densmore
- ラフィエラ・チャップマン Raffiella Chapman
後頭部にもう一つ口がある少女 - ホレース・ソムナッソン Horace Somnusson
- ヘイデン・キーラー=ストーン Hayden Keeler-Stone
予知夢を見ることができる少年 - 双子 Twins
- ジョゼフ&トーマス・オドウェル Joseph and Thomas Odwell
常に仮面を着け、不気味な力を秘めた双子 - ヴィクター・ブラントリー Victor Bruntley
- ルイス・デイヴィソン Louis Davison
ブロンウィンの兄で、かつての仲間のひとり
The Wights and Hollows(ワイトたちと奇妙でない人々)
- バロン Mr. Barron
- サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson
子どもたちを狙うホローガストの首領 - ナンシー・ゴラン Dr. Nancy Golan
- アリソン・ジャニー Allison Janney
ジェイクの精神状態を診るセラピスト - ジョン・ラモン John Lamont
- ルパート・エヴェレット Rupert Everett
物語のキーとなる教師 - グリーソン Mr. Gleeson
- スコット・ハンディ Scott Handy
ジェイクの通う学校の教師 - ミス・エドワーズ Miss Edwards
- ヘレン・デイ Helen Day
学校職員のひとり - クラーク Mr. Clark
- ジャック・ブレイディ Jack Brady
ジェイクの身近にいる大人の一人 - アーチャー Mr. Archer
- フィリップ・フィルマー Philip Philmar
ユニークな雰囲気を持つ教師 - フランクリン・”フランク”・ポートマン Franklin “Frank” Portman
- クリス・オダウド Chris O’Dowd
ジェイクの現実主義な父親 - マリアン・ポートマン Maryann Portman
- キム・ディケンズ Kim Dickens
ジェイクの心配性な母親 - シェリー Shelly
- オーラン・ジョーンズ O-Lan Jones
不思議な雰囲気をまとう脇役 - スージー・ポートマン Susie Portman
- ジェニファー・ジャラッカス Jennifer Jarackas
ジェイクの親戚のひとり - ボビー Bobby
- ジョージ・ヴリコス George Vricos
脇役として登場するキャラクター - ジュディ Judy
- ブルック・ジェイ・テイラー Brooke Jaye Taylor
小さな登場ながら物語を彩る人物
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』のあらすじ(ネタバレ)
フロリダで暮らす内気な少年ジェイクは、幼い頃から祖父エイブの語る「不思議な子どもたちのいる島」の話を聞いて育った。ある日、エイブが謎の死を遂げたことをきっかけに、彼は祖父の遺言に従い、かつて語られていたウェールズの島を訪れる。
島でジェイクが出会ったのは、かつてエイブが過ごしていた寄宿舎のような屋敷と、そこに住む個性豊かな“奇妙なこどもたち”。時を繰り返す“ループ”と呼ばれる世界で暮らす彼らを導くのは、鳥に変身できるミス・ペレグリン。空に浮かぶ少女や透明人間など、現実ではありえない力を持つ子どもたちに、ジェイクは次第に心を開いていく。
しかしその平和は、かつて人間だったが永遠の命を求めて異形となった“ホローガスト”たちによって脅かされる。リーダーであるバロンがループを破壊し、ミス・ペレグリンたちを捕らえようと画策していた。ジェイクは自らの中にも特別な力が眠っていることに気づき、子どもたちと力を合わせて立ち向かうことを決意する。
仲間との信頼と勇気を胸に、ジェイクは現実世界とループのはざまで戦い抜き、ミス・ペレグリンたちを救出。最後には自らの居場所を見つけ、新たな世界へと旅立っていく。現実と幻想が交錯する中で、少年の成長と選択が描かれるファンタジー冒険譚。
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の見どころ
豪華実力派キャスト勢ぞろい
アカデミー大物女優ジュディ・デンチをはじめ、サミュエル・L・ジャクソン、エヴァ・グリーンなど豪華キャストが集結。
それに加え様々な奇妙なキャラクターを演じる子役ですが、エイサ・バターフィールドをはじめとする今後が楽しみな子役が多数出演しています。
奇妙な子どもたちの活躍にワクワク
特殊能力を持った子供たちがたくさん登場・活躍する本作。
人とちょっと違う奇妙な彼らですが、特殊能力を使って危機を乗り越えていく姿は可愛く見えてくること間違いないしです。
観やすいティム・バートン作品
ダークファンタジーでティム・バートン作品ということもありクセはありますが、不気味だけど優しさのある世界観で、老若男女楽しめるような観やすい作品となっています。
注目の脚本家
原作は2011年にランサム・リグズは書いた同名小説。
この映画化の権利を20世紀フォックスが買い、ジェーン・ゴールドマンが脚本家として採用されました。
ジェーン・ゴールドマンは大ヒット作品『キック・アス (2010)』や『キングスマン (2014)』を手掛けており、アクションをはじめ、物語構成も凝っていて、ハラハラドキドキするシーン満載で、とっても見応えがあります。
心が温まる不思議なホラーファンタジー
世間に認められなくても、他人の目がきつくても、自分の居場所や理解のある仲間と出会い冒険するストーリーになっていて、ぞくっとするシーンもある反面、心が温かくなる映画です。
リチャード・ドレイファス、チェビー・チェイスの2人を知ってる方も知らない方も是非見て頂きたいおすすめ作品ですね。
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』のトリビア
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ティム・バートン監督は、デジタルエフェクトをできるだけ使わないように心がけました。本人曰く「全てをデジタルで撮影するよりも、ロケ地で撮影し、場所や地形と繋がりながら、登場人物を自由に動かせるのは楽しかったです。」とのこと。
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子供たちが住んでいる家は映画のセットではなく、実際にある家です。「ノッテボーム」という名前で、ベルギーのアントワープ近郊にあります。
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ランサム・リグズの小説は、表紙に写っている宙に浮く少女の写真など、異世界のヴィンテージ写真にインスピレーションを得たものが多く、著者はフリーマーケットで写真を集め、本に収録し、撮影開始前にティム・バートン監督にすべて見せたそう。
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エヴァ・グリーンはこのパイプを大変気に入っており、ミス・ペレグリンというキャラクターの女性的な側面と男性的な側面を融合させた美しい小道具だと評しました。エヴァはこのパイプをロンドンの自宅に保管していました。
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ジェイクが2度目の訪問の際、キッチンでミス・ペレグリンと手紙について話し合っている時、バックグラウンドで流れるラジオ放送は、ウィンストン・チャーチル元首相の演説です。チャーチルは、ロシアとの同盟関係における「重要な出来事」、同盟国によるヨーロッパ侵攻の可能性、カナダの戦争努力への賛辞、そしてイタリアの崩壊しつつある防衛力について語っています。この放送は1943年8月31日にカナダから放送され、3日後の正午にイギリス諸島向けに再放送されました。これは、映画の中でループする日付である1943年9月3日と一致しています。
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すべてのモンスターはポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキーの芸術にインスピレーションを受けています。
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原作では、オリーブは最年少の少女の1人で、浮くことができます。人知れず強いブロンウィンはジェイクとエマと同い年で、エマは火を操ることができます。この映画では、オリーブとブロンウィンの年齢、そしてオリーブとエマの能力が入れ替わっています。エマは空気を操る能力も獲得します。
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ミス・ペレグリンの蓄音機は、通常の蓄音機とは逆方向に動作します。
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ミス・ペレグリンの家の庭には恐竜のトピアリーがありますが、これはティム・バートン監督の初期の映画『シザーハンズ (1990)』を参考にしたもので、映画の中ではタイトルの登場人物が恐竜の形を低木に切り込んでいます。
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頭の後ろに口を持つ奇妙なクレアは、日本の妖怪の一種である二口女にインスピレーションを得ています。二口女は2つの口を持つのが特徴で、顔にある通常の口と、髪の下にある後頭部の口があります。クレアの頭蓋骨は裂けて唇、歯、舌を形成し、完全に機能する第2の口となっています。
参考リンク
- Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children (2016) – IMDb
- Miss Peregrine’s Home for Peculiar Children (film) – Wikipedia
- ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち (映画) – Wikipedia
感想とまとめ
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』はティム・バートンだからこそ表現できる内容の作品だと思いますし、それが映画としての楽しさ・おもしろさを増しています。登場人物に多さを感じるとうまく詰め込み過ぎてごちゃごちゃしちゃう場合があると思いますが、この映画はうまく散りばめられているので見やすかったですしあっという間です。

4.0
です!
簡単ではありますが『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
コメント