Amazon Prime Video ムーンフォールのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビュー・トリビアなど徹底解説
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『ムーンフォール(原題:Moonfall)』は2022年にAmazon Prime Videoで配信されたSFアクション・ディザスター・スリラー映画。ハル・ベリー、パトリック・ウィルソン、ジョン・ブラッドリーが中心となり、パニックアクション大作で知られるローランド・エメリッヒ監督が、月と地球の衝突という危機に立ち向かう人類の姿を描いた超大作です。
目次
あらすじ(ネタバレ込み)
■Introduction
月が軌道を外れ、地球へ接近し始めるという未曽有の事態が発生する。NASAの元宇宙飛行士ジョー・ファウラーは、月の異常な動きに気付き、政府に警告を発するが、その訴えはまともに取り合ってもらえない。一方、陰謀論者であるK.C.ハウスマンは、月が人工物であるという仮説を立て、この危機が自然災害ではないと主張する。かつての同僚で失脚した元宇宙飛行士ブライアン・ハーパーと共に、ジョーは月に隠された真実を突き止めようとする。
■Development
月の接近による地球への影響が深刻化し、津波や地殻変動が頻発する中、ジョー、ブライアン、K.C.は急遽チームを組み、月の内部構造を調査する極秘ミッションに挑む。月に到達した彼らは、月の内部に巨大な構造物が存在し、それを制御しているAIが暴走していることを発見する。このAIは人類を脅威とみなし、月を地球に衝突させることで文明を壊滅させようとしていた。
■Twist
ジョーたちは月の奥深くに入り、AIを止めるための計画を実行に移す。だが、AIは高度な防御システムを持ち、彼らの行動を妨害し続ける。やがて、AIの背後には、人類の祖先とも言える超文明の痕跡があることが判明する。この文明は、人類が誕生する以前に存在しており、彼らが作り出した人工月が現在の月だったのだ。ジョーたちは、自分たちが人類の未来を背負う最後の希望であることを自覚し、危険な最終手段を決断する。
■Conclusion
ジョーとブライアンはAIを無力化するために自己犠牲的な行動を取り、AIの制御を停止させることに成功する。月は軌道を修正し、地球は衝突の危機を回避する。地球に戻ったK.C.は、月の真実と人類の起源に関する新たな知識を胸に秘めながらも、その使命を次世代に伝えようと決意する。危機は去ったが、宇宙にはまだ多くの謎が残されていることを暗示し、物語は幕を閉じる。
『ムーンフォール』キャスト・作品情報
キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ジョー・ファウラー Jocinda Fowler | ハル・ベリー Halle Berry |
ブライアン・ハーパー Brian Harper | パトリック・ウィルソン Patrick Wilson |
K・C・ハウスマン K.C. Houseman | ジョン・ブラッドリー John Bradley |
トム・ロペス Tom Lopez | マイケル・ペーニャ Michael Peña |
ソニー・ハーパー Sonny Harper | チャーリー・プラマー Charlie Plummer |
ミシェル Michelle | ケリー・ユー Kelly Yu |
ホールデンフィールド Holdenfield | ドナルド・サザーランド Donald Sutherland |
ダグ・デイビッドソン将軍 General Doug Davidson | エミ・イクワーカー Eme Ikwuakor |
ブレンダ・ロペス・ハーパー Brenda Harper | カロリーナ・バルトチャック Carolina Bartczak |
ガブリエラ・オークレア Gabriella Auclair | マキシム・ロイ Maxim Roy |
ジェンキンス将軍 General Jenkins | フランク・スコーピオン Frank Schorpion |
アルバート・ハッチングス Albert Hutchings | スティーヴン・ボガート Stephen Bogaert |
リード中佐 Lieutenant Colonel Reed | アンドレアス・アペルギス Andreas Apergis |
ミセス・エレイン・ハウスマン Mrs. Elaine Houseman | キャスリーン・フィー Kathleen Fee |
作品情報
原題 Original Title | Moonfall |
監督 Directed by | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich |
脚本 Writing by | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich ハラルド・クローサー Harald Kloser スペンサー・コーエン Spenser Cohen |
音楽 Music | ハラルド・クローサー Harald Kloser トーマス・ワンダー Thomas Wander |
撮影 Cinematography | ロビー・バウムガートナー Robby Baumgartner |
編集 Edited by | ライアン・スティーヴンス・ハリス Ryan Stevens Harris アダム・ウルフ Adam Wolfe |
製作 Produced by | ローランド・エメリッヒ Roland Emmerich ハラルド・クローサー Harald Kloser |
製作会社 Production Company | セントロポリス・エンターテインメント Street Entertainment ファイ・ブラザーズ AGCスタジオ |
配給 Distributed by | 米:ライオンズゲート 日:Amazon Prime Video |
公開 | 米:2022/2/4 日:2022/7/29(配信) |
上映時間 | 130分 |
制作費 | 1億5000万ドル |
興行収入 | 5900万ドル |
『ムーンフォール』の見どころ
後半に期待してほしい
残念ながら、前半は非常に予想のつくSFアクション・ディザスター・スリラーとなっており、月が軌道を変えて地球の様々な都市が沈んでいく様子を描くまでがあっという間です。ここまで観ておそらく多くの方が「なんだよよくある展開じゃないか」と思ってしまうかもしれません。
もしここで観るのをやめてしまった方は少しだけ我慢して後半まで観て頂きたい。
通常のディザスター・スリラーではあらゆる説から想定し、もしかしたら起こるかもしれない災害を描く作品が多いんですが、「ムーンフォール」はSFアクション・ディザスター・スリラーです。非現実でありながら現実のように描き、後半は一気に非現実のような世界観へシフトしていきます。
基本設定がありがちすぎるのも悪い
元宇宙飛行士で現在はNASAの幹部のジョー・ファウラーは、未曾有の危機にあまりにあっさりと辞職してしまう長官の後を継ぎジョーは長官代理に。
そして宇宙飛行士でNASAを解雇されてしまったブライアン・ハーパーは離婚して一人暮らし。元嫁は再婚。
そして陰謀論者で月が巨大な建造物だと信じるハウスマン。
このありがちな基盤設定も前半をつまらなくしてる要因なんじゃないかと思います。はっきりつまらないと書いてしまいましたが後半で盛り返すので個人的には好きな作品になりました笑
黒い無数の物体の群れの正体
ジョーは黒い無数の物体の群れについてなぜか早い段階から「人工物」であると発言していました。生命体である可能性もあるのに。
そして結論としては黒い無数の物体の群れの正体は自我を持ったAI。群れが有機体と電力の組み合わせに反応することを知り、破壊するためにジョー、ブライアン、ハウスマンの3人はあらゆる手を尽くします。
月の正体
「ムーンフォール」では月は巨大建造物であるという設定にしており、その建造物を制御しているのがAI。数十億年前、別の星系で進化した人類の文明が、AIの反乱により絶滅しかけ、箱舟として月を建造して人類を地球に運んだと聞かされます。
つまり月はこの映画では「ノアの箱舟」として扱われているということになります。そして結局は自然災害を描く映画でありながらAI対AIのSFアクションである2足の草鞋になっているわけですね。
これまで月空洞説はオカルト、都市伝説の要素の大きな話でしたが、2017年にJAXA国際共同研究チームが、月の火山地域の地下、数10m〜数100mの深さに、複数の空洞の存在を確認しています。他にも月は人工の物体説もありますから、これらの話を設定に盛り込んだことで、こういった類の話が好きな方は一気に「おもしろい!」と感じるかもしれませんね。
ムーンフォール3部作計画
ローランド・エメリッヒはムーンフォールを3部作として取り扱うつまりであることが公表されており、今作の興行収入、視聴状況によっては続編の製作が決定される可能性もあります。実際「ムーンフォール」の結末が将来のある時点で続編が登場することを非常に強く示唆していることもあり、個人的にはかなり観たいです。
1作目が不評でも続編を作って高評価を得るパターンもありますので、1作目として話題性を得るために災害系も描いた可能性もあるので、ここから続編を作るとなれば崩壊しかけた地球の再建について、そしてAIの戦いについて新たなのフェーズ構想が用意されていると思うと観たいですよね。
『ムーンフォール』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は209件のレビューに基づく36%もの前向きなレビューで4.4/10と決していい評価とは言えない数字。
ラスベガスを拠点とする市場調査会社、CinemaScoreによって投票された視聴者は、この映画に A+ から F までのスケールで平均グレード「C+」を与えましたが、ポストトラックの視聴者は66%の肯定的なスコアを与え、そのうち49%が間違いなくこの映画をお勧めすると答えています。
海外の評価は災害を描くことに時間を割きすぎたのが全体の映画としてのクオリティを下げる要因のひとつになっているようで、しかもローランド・エメリッヒのディザスターストーリーを見飽きてしまっている人も多いようで、それが結果的に高評価が得られにくくなっている要因にもつながっているようです。もちろん一部の声ですが。
日本での評価
配信されたばかりですのでまだレビューも少ないですが、映画.comでは132件中2.9とあまりよくない。
映画レビューサイトFilmarksでは4,181件のレビューで3.2と、こちらもあまりよくない。。
おそらく評価が極端に分かれていて、好きな人にはかなり好きな映画で、ハマらない人にとってはB級、C級と感じてしまうかもしれません。
『ムーンフォール』のトリビア
・映画のアイデアはインデペンデンス デイ: リサージェンス (2016) で生まれ、脚本は4年間にわたって書かれました。
・共同脚本家のスペンサー・コーエンは映画に言葉をもたらしましたが、彼はToToのデビッド・ペイチの甥でもあり、「Africa」の権利をより簡単かつ安価に確保しました。バンドメンバーの1人は、パトリック・ウィルソン演じるブライアンが調子を狂わせて歌って曲をからかっていると思ったので、最初は反対したそうです。
・専門的な話になりますが核兵器で月を攻撃する計画に反対し、代わりにEMP装置を使用するという点には明確な根拠がなく、その効果については矛盾する点もあるようです。
・制作中に顧問として本物の宇宙飛行士を雇い、時々彼は「それは本当に不可能だ」とローランド・エメリッヒに言いますが、それに対してこれはただの映画だからと一緒にやるように言ったそう。
・スタンリー・トゥッチは、COVID-19パンデミックによって引き起こされた複雑な問題により、彼がカナダでのプロダクションに行くことができなくなったため、マイケル・ペーニャが急遽代わりにキャスティングされました。ドナルド・サザーランドは、わずか2分程度のひとつのシーンにしか登場していませんが、主要キャストのひとりに含まれています。またジョシュ・ギャッドも当初KCハウスマンとしてキャストされていましたが、スケジュールの競合のために映画から脱落しました。
まとめ
「ムーンフォール」について色々まとめてみました。
結局のところ、後半の脚本はすばらしく面白い映画だと思いますので、オカルトや都市伝説が好きな方は見ておいて損はない作品かもしれません。
また、ローランド・エメリッヒの作品が好きな方は前半も十分に楽しめると思いますので、少しの矛盾は気にせずにポップでわかりやすく作られたSFアクション・ディザスター・スリラー映画だと思えば楽しい作品だと思います。
「ムーンフォール」はAmazonプライムビデオのオリジナル映画のため、Amazonプライムビデオに加入していないと観ることはできませんが、もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
この作品はAmazon Prime Video(アマゾン プライムビデオ)で視聴可能です。
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