【映画】MCUキャプテン・アメリカ全3作のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
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キャプテン・アメリカはクリス・エヴァンスが主演を務めMCUシリーズとして全3作が公開されたマーベル映画。
マーベル映画・MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)では2008年公開からシリーズを牽引してきた「アイアンマン」や「ソー」と共に「キャプテン・アメリカ」は欠かせない存在です。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは、マーベル・スタジオが製作するスーパーヒーロー映画作品が共有している世界観の総称を現しています。
つまり、MCU上で公開されている映画はすべて同じ世界・同じ宇宙で起きている話なんです。
キャプテン・アメリカの実写化は1990年の映画「キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望」以来21年ぶり。
キャプテン・アメリカはアベンジャーズでもリーダー的存在で、全3作ではスティーブ・ロジャースという1人の人間をより深く表現しています。
アベンジャーズを見たことがあってキャプテン・アメリカが好きな方、興味がある方も、マーベル作品、MCU作品を観たことがない方も是非最後まで読んでもらいたいです。
そんなわけで今回は、全3作公開された「キャプテン・アメリカ」のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
- 1. MCUキャプテン・アメリカ全3作のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
- 2. まとめと感想
MCUキャプテン・アメリカ全3作のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
① 「MCUキャプテン・アメリカ全3作」のあらすじ
2011年公開 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーのあらすじ
第1作目の舞台は第二次世界大戦中の1942年、後にレッド・スカルとなるナチスの将校ヨハン・シュミットの部隊がノルウェーのトンスベルグを侵攻し、オーディンから由来する強大なパワーを持つ「コズミックキューブ」を奪取するところから始まります。
スティーブ・ロジャースは、戦争を終わらせたいという思いから、出身地を偽造して5回も軍への入隊を志願する青年。
しかし貧相な体格と生まれつき病弱な体質から、不合格ばかりが続いていました。
少年時代からの無二の親友であるバッキー・バーンズと共に共に未来技術の展覧会を訪れた際に、徴兵センターで兵士が募集されていることに気づき、最後の運試しとして入隊を申し込みます。
そこで偶然出会ったエイブラハム・アースキン博士に見出され、彼の計らいで「スーパーソルジャー計画」の被験者候補となって戦略科学予備軍SSRに徴兵されることに。
チェスター・フィリップス大佐は当初スティーブを使う事に反対していましたが、スティーブの勇気を知るとアースキンの主張に納得し「スーパーソルジャー計画」が実行されます。
スティーブは超人血清が打たれ、ハワード・スタークが“ヴァイタ・レイ”照射機で「ベータ線」をスティーブに浴びせると実験は成功、スティーブは超人兵士となります。
しかしその直後ヨハン・シュミットが送り込んだスパイによって実験場は爆破され、血清の入ったサンプルを持ち去られ、アースキン博士は撃たれて死んでしまいます。
超人的な身体能力を得たスティーブはスパイを追いかけ捕まえるも自決され、血清の入ったサンプルも逃走中に破損してしまいます。
血清の製造法を唯一知るアースキン博士が殺されてしまったため「スーパーソルジャー計画」は凍結、スティーブは唯一無二の超人兵士となってしまい、フィリップス大佐には1人だけ強くても意味がないとお役御免の通達を言い渡します。
米国上院議員ブラントの依頼で星条旗をモチーフにしたコスチュームを着て「キャプテン・アメリカ」というマスコットキャラクターとして活動していましたが、バッキーが所属する107部隊がヒドラによる襲撃を受け捕らわれたとの知らせを受けたスティーブは、ペギーとハワード・スタークに敵地上空まで輸送してもらい、単身でシュミット率いるヒドラの秘密基地へと乗り込みます。
2014年公開 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーのあらすじ
2作目はアベンジャーズ内で起きたニューヨーク決戦から2年後が舞台。
スティーブはワシントンD.C.で暮らし、諜報機関S.H.I.E.L.D.のニック・フューリーの下で働きつつ、現代社会への適応に苦労していました。
ある日、S.H.I.E.L.D.の船舶が海賊ジョルジュ・バトロックによって占拠されてしまい、スティーブとナターシャ・ロマノフは、エージェント・ラムロウが率いる対テロ作戦部隊S.T.R.I.K.E.と共に人質の救出へ向かいます。
一方でフューリーはS.H.I.E.L.D.が進める「インサイト計画」の説明を受けるも賛同しつつも違和感を持ったため、ナターシャに密かに救出作戦の際に計画のデータを持ち帰るよう指示します。
持ち帰ったデータが解析できないことを不審に思ったフューリーは、世界安全保障委員会のアレクサンダー・ピアースに計画の延期を要求し、マリア・ヒルとの待ち合わせ場所へ向かう途中、フューリーはウィンター・ソルジャーと呼ばれる謎の暗殺者率いる部隊の襲撃を受けます。
フューリーはスティーブのアパートに逃げ込み、戻ってきた彼にS.H.I.E.L.D.が危険であると警告。スティーブにUSBメモリを手渡した直後、フューリーはウィンター・ソルジャーの狙撃を受けて倒れ、手術中に死亡が確認されます。
後日、ピアースはスティーブをトリスケリオンに呼び出し、フューリーの情報を渡すよう促すもスティーブが拒否。すると、ピアースはスティーブをS.T.R.I.K.E.に襲撃させ、振り切ってなんとか脱出したスティーブを、ピアースは逃亡犯として手配し、スティーブは追われる身となってしまいます。
2016年公開 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのあらすじ
3作目の舞台はソコヴィアでのウルトロンとの戦いから約1年後。
ヒドラの残党にして元S.H.I.E.L.D.の特殊部隊隊長ブロック・ラムロウのテロ計画を阻止するため、スティーブ率いるアベンジャーズがナイジェリアの都市ラゴスに出撃。
計画を阻止されたラムロウはスティーブを道連れに自爆を図るも、それを阻止しようとしたワンダ・マキシモフの行動により一般市民に犠牲者が出てしまいます。
アベンジャーズはこの件で国際法違反の自警団ではないかと国際社会から批判を浴び、同じ頃、トニー・スタークも、ソコヴィアで犠牲となった青年の母親から叱責され、ウルトロンの一件を猛省していました。
そんな矢先、常人を超えた能力を持つヒーローやスパイたちによって構成されたアベンジャーズを、国際連合の管理下に置くことを規定とする「ソコヴィア協定」が、世界各国の支持を得ることに。
元米陸軍将軍にして現米国務長官サディアス・ロスは行方不明になっているソーとブルース・バナーを除くアベンジャーズのメンバーに協定への署名を求め、トニーは真っ先にこれに賛同。
ローディ、ヴィジョン、ナターシャも署名に賛同するも、スティーブは「自分たちで判断して行動する権利と責任が奪われる」という主張から、署名を拒否。サムとワンダはスティーブに同調する姿勢を示します。
その後オーストリアのウィーンにてソコヴィア協定の署名式が執り行われ、式典会場の外で爆破テロが発生し、演説中だった超文明国ワカンダ王国の国王のティ・チャカが死亡。
監視カメラの映像から、バッキー・バーンズが犯人として国際指名手配を受け、スティーブとサムは単独でブカレストに潜伏中のバッキーに接触するも、間もなくして隠れ家が警察特殊部隊に急襲されてしまい、スティーブ、サム、バッキーは特殊部隊を退け隠れ家を脱出するが、王子であるティ・チャラがブラックパンサーのスーツを着て現れ戦闘になる。そこにローディ(ウォーマシン)が飛来し、バッキーを含む4人を逮捕します。
トニーは4人が収容された対テロ共同対策本部を訪れ、ソコヴィア協定に署名するようスティーブを再度説得するも、スティーブは再び拒否。
洗脳から覚めたバッキーは、自分以外にもウィンター・ソルジャーが存在し、現在もシベリアの施設に冷凍保存されていることを明かすと3人は、精神鑑定医を装い施設に潜入したヘルムート・ジモの狙いが残りのウィンターソルジャーを復活させ更なるテロ攻撃を行うことだと推理。
シャロンの手引きで装備を取り戻した3人は、クリント・バートン(ホークアイ)、ワンダ、そしてスコット・ラング(アントマン)を仲間に引き入れ航空機を奪ってシベリアに飛ぶ計画を立てます。
② 「MCUキャプテン・アメリカ全3作」のキャスト・作品情報
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーのキャスト・作品情報
役名 | 俳優 |
---|---|
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) Steve Rogers (Captain America) | クリス・エヴァンス Chris Evans |
チェスター・フィリップス Chester Phillips | トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones |
ヨハン・シュミット(レッドスカル) Johann Schmidt (Red Skull) | ヒューゴ・ウィーヴィング Hugo Weaving |
マーガレット・エリザベス・“ペギー”・カーター Peggy Carter | ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell |
ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ James Buchanan "Bucky" Barnes | セバスチャン・スタン Sebastian Stan |
ハワード・スターク Howard Stark | ドミニク・クーパー Dominic Cooper |
ティモシー・“ダム・ダム”・デューガン Timothy "Dum Dum" Dugan | ニール・マクドノー Neal McDonough |
ゲイブ・ジョーンズ Gabe Jones | デレク・ルーク Derek Luke |
エイブラハム・アースキン Abraham Erskine | スタンリー・トゥッチ Stanley Tucci |
ニック・フューリー Nick Fury | サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson |
ジム・モリタ Jim Morita | ケネス・チョイ Kenneth Choi |
アーニム・ゾラ Arnim Zola | トビー・ジョーンズ Toby Jones |
ジャック・デルニエ Jacques Dernier | ブルーノ・リッチ Bruno Ricci |
ジェームズ・モントゴメリー・ファルスワース James Montgomery Falsworth | JJ・フィールド JJ Feild |
ハインツ・クルーガー Heinz Kruger | リチャード・アーミティッジ Richard Armitage |
ギルモア・ホッジ Gilmore Hodge | レックス・シャープネル Lex Shrapnel |
ブラント Brandt | マイケル・ブランドン Michael Brandon |
タワー・キーパー the church keeper | デイビッド・ブラッドリー David Bradley |
プライベート・ロレイン Lorraine | ナタリー・ドーマー Natalie Dormer |
コニー Connie | ジェナ・ルイーズ・コールマン Jenna Coleman |
将軍(カメオ出演) General (Cameo) | スタン・リー Stan Lee |
原題 Original Title | Captain America: The First Avenger |
監督 Directed by | ジョー・ジョンストン Joe Johnston |
脚本 Writing Credits (Screenplay by) | クリストファー・マルクス Christopher Markus スティーヴン・マクフィーリー Stephen McFeely |
原作 Writing Credits (Based on) | ジョー・サイモン Joe Simon ジャック・カービー Jack Kirby キャプテン・アメリカ Captain America |
音楽 Music | アラン・シルヴェストリ Alan Silvestri |
撮影 Cinematography | シェリー・ジョンソン Shelly Johnson |
編集 Edited by | ジェフリー・フォード Jeffrey Ford ロバート・ダルヴァ Robert Dalva |
製作 Produced by | ケヴィン・ファイギ Kevin Feige |
製作会社 Production Company | マーベル・スタジオ |
配給 Distributed by | パラマウント映画 |
公開 | 米:2011/7/22 日:2011/10/14 |
上映時間 | 124分 |
制作費 | 1億4000万ドル |
興行収入(世界) | 3億7056万ドル |
興行収入(日本) | 3億1000万円 |
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーのキャスト・作品情報
役名 | 俳優 |
---|---|
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) Steve Rogers (Captain America) | クリス・エヴァンス Chris Evans |
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) Natasha Romanoff (Black Widow) | スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson |
ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ(ウィンター・ソルジャー) James Buchanan "Bucky" Barnes (Winter Soldier) | セバスチャン・スタン Sebastian Stan |
サム・ウィルソン(ファルコン) Sam Wilson (Falcon) | アンソニー・マッキー Anthony Mackie |
マリア・ヒル Maria Hill | コビー・スマルダーズ Cobie Smulders |
ブロック・ラムロウ Brock Rumlow | フランク・グリロ Frank Grillo |
シャロン・カーター(エージェント13) Sharon Carter (Agent 13) | エミリー・ヴァンキャンプ Emily VanCamp |
マーガレット・エリザベス・“ペギー”・カーター Peggy Carter | ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell |
アレクサンダー・ピアース Alexander Pierce | ロバート・レッドフォード Robert Redford |
ニック・フューリー Nick Fury | サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson |
アーニム・ゾラ Arnim Zola | トビー・ジョーンズ Toby Jones |
ジャスパー・シットウェル Jasper Sitwell | マキシミリアーノ・ヘルナンデス Maximiliano Hernández |
スターン Senator Stern | ギャリー・シャンドリング Garry Shandling |
ジョルジュ・バトロック | ジョルジュ・サンピエール |
ジャック・ロリンズ Jack Rollins | カラン・マルヴェイ Callan Mulvey |
キャメロン・クライン Cameron Klein | アーロン・ヒムルスタイン Aaron Himelstein |
ホーリー Councilwoman Hawley | ジェニー・アガター Jenny Agutter |
ロックウェル Councilman Rockwell | アラン・デイル Alan Dale |
イェン Councilman Yen | チン・ハン Chin Han |
スィン Councilman Singh | バーナード・ホワイト Bernard White |
ワンダ・マキシモフ(カメオ出演) Wanda Maximoff (Cameo) | エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen |
ピエトロ・マキシモフ(カメオ出演) Pietro Maximoff (Cameo) | アーロン・テイラー=ジョンソン Aaron Taylor-Johnson |
ファイン(カメオ出演) Dr. Fine | ジョー・ルッソ Joe Russo |
ドクター・リスト(カメオ出演) Dr. List | ヘンリー・グッドマン Henry Goodman |
ヴォルフ・ガング・フォン・ストラッカー(カメオ出演) Baron Wolfgang von Strucker | トーマス・クレッチマン Thomas Kretschmann |
警備員(カメオ出演) Security Guard (Cameo) | スタン・リー Stan Lee |
原題 Original Title | Captain America: The Winter Soldier |
監督 Directed by | アンソニー・ルッソ Anthony Russo ジョー・ルッソ Joe Russo |
脚本 Writing Credits (Screenplay by) | クリストファー・マルクス Christopher Markus スティーヴン・マクフィーリー Stephen McFeely |
原作 Writing Credits (Based on) | ジョー・サイモン Joe Simon ジャック・カービー Jack Kirby キャプテン・アメリカ Captain America |
音楽 Music | ヘンリー・ジャックマン Henry Jackman |
撮影 Cinematography | トレント・オパロック Trent Opaloch |
編集 Edited by | ジェフリー・フォード Jeffrey Ford |
製作 Produced by | ケヴィン・ファイギ Kevin Feige |
製作会社 Production Company | マーベル・スタジオ |
配給 Distributed by | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 | 米:2014/4/4 日:2014/4/19 |
上映時間 | 136分 |
制作費 | 1億7000万ドル |
興行収入(世界) | 7億1426万ドル |
興行収入(日本) | 7億円 |
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのキャスト・作品情報
役名 | 俳優 |
---|---|
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) Steve Rogers (Captain America) | クリス・エヴァンス Chris Evans |
トニー・スターク(アイアンマン) Tony Stark (Iron Man) | ロバート・ダウニー・Jr Robert Downey Jr. |
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) Natasha Romanoff (Black Widow) | スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson |
ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ(ウィンター・ソルジャー) James Buchanan "Bucky" Barnes (Winter Soldier) | セバスチャン・スタン Sebastian Stan |
サム・ウィルソン(ファルコン) Sam Wilson (Falcon) | アンソニー・マッキー Anthony Mackie |
ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ウォーマシン) James "Rhodey" Rhodes (War Machine) | ドン・チードル Don Cheadle |
クリント・バートン (ホークアイ) Clint Barton (Hawkeye) | ジェレミー・レナー Jeremy Renner |
ティ・チャラ(ブラックパンサー) T'Challa (Black Panther) | チャドウィック・ボーズマン Chadwick Boseman |
ヴィジョン Vision | ポール・ベタニー Paul Bettany |
ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ) Wanda Maximoff (Scarlet Witch) | エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen |
スコット・ラング(アントマン) Scott Lang (Ant-Man) | ポール・ラッド Paul Rudd |
シャロン・カーター Sharon Carter | エミリー・ヴァンキャンプ Emily VanCamp |
ピーター・パーカー(スパイダーマン) Peter Parker (Spider-Man) | トム・ホランド Tom Holland |
ブロック・ラムロウ Brock Rumlow | フランク・グリロ Frank Grillo |
サディアス・“サンダーボルト”・ロス Thaddeus Ross | ウィリアム・ハート William Hurt |
ヘルムート・ジモ Helmut Zemo | ダニエル・ブリュール Daniel Brühl |
メイ・パーカー(ピーターの叔母) May Parker | マリサ・トメイ Marisa Tomei |
ティ・チャカ T'Chaka | ジョン・カニ John Kani |
ハワード・スターク(トニーの父親) Howard Stark | ジョン・スラッテリー John Slattery |
マリア・スターク Maria Stark | ホープ・デイヴィス Hope Davis |
ミリアム・シャープ Miriam Sharpe | アルフレ・ウッダード Alfre Woodard |
ヴァシリー・カルポフ Vasily Karpov | ジーン・ファーバー Gene Farber |
フライデー(声) F.R.I.D.A.Y. (Voice) | ケリー・コンドン Kerry Condon |
エヴェレット・K・ロス Everett K. Ross | マーティン・フリーマン Martin Freeman |
配送員(カメオ出演) FedEx deliveryman (Cameo) | スタン・リー Stan Lee |
原題 Original Title | Captain America: Civil War |
監督 Directed by | アンソニー・ルッソ Anthony Russo ジョー・ルッソ Joe Russo |
脚本 Writing Credits (Screenplay by) | クリストファー・マルクス Christopher Markus スティーヴン・マクフィーリー Stephen McFeely |
原案 Writing Credits (Story by) | マーク・ミラー Mark Millar スティーブ・マクニーブン Steve McNiven Civil War シビル・ウォー |
原作 Writing Credits (Based on) | ジョー・サイモン Joe Simon ジャック・カービー Jack Kirby キャプテン・アメリカ Captain America |
音楽 Music | ヘンリー・ジャックマン Henry Jackman |
撮影 Cinematography | トレント・オパロック Trent Opaloch |
編集 Edited by | ジェフリー・フォード Jeffrey Ford |
製作 Produced by | ケヴィン・ファイギ Kevin Feige |
製作会社 Production Company | マーベル・スタジオ |
配給 Distributed by | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 | 米:2016/5/6 日:2016/4/29 |
上映時間 | 148分 |
制作費 | 2億5000万ドル |
興行収入(世界) | 11億5330万ドル |
興行収入(日本) | 26億3000万円 |
③ クリス・エヴァンス=スティーブ・ロジャース
MCU作品のキャプテン・アメリカで初めてクリス・エヴァンスを知った方もいるでしょう。
しかしクリス・エヴァンスがブレイクするきっかけとなったのはなんと2005年に公開された映画「ファンタスティック・フォー」なんです。
「ファンタスティック・フォー」ではマーベル初のヒーロー「ヒューマン・トーチ」を演じています。
クリス・エヴァンスはつまりマーベル作品において「ヒューマン・トーチ」と「キャプテン・アメリカ」の2役を演じたことに。
そんなクリス・エヴァンスですがアベンジャーズ/エンドゲームをもってMCUを引退しています。
スティーブ・ロジャースはMCUの世界において、1918年7月4日生まれで2018年時点で100歳という設定。
偶然出会ったエイブラハム・アースキン博士に見出されたスティーブは、スーパーソルジャー計画の被験者候補となり、超人血清が打たれることでヒーローの力を手にしたスティーブ。
しかしチェスター・フィリップス大佐は「群として強い軍隊」を必要としていたため、スティーブがどれだけ超人となっても軍としては機能しないと考えお役御免の通達を言い渡してしまいます。
そのためスティーブは米国上院議員ブラントの依頼で星条旗をモチーフにしたコスチュームを着て「キャプテン・アメリカ」というマスコットキャラクターとして活動し、国内の戦意高揚に貢献するも戦場へは一切出ない戦士として軍人からは笑いもの扱いされていました。
戦士として戦いたくても戦えないもどかしさや、強くなっても戦地へ行けない切なさなどヒーロー映画としてはなかなか無いシチュエーションもおすすめしたい部分です。
マスコットキャラクターを経験しなければコスチュームも名前も全然違うものになってたかもしれないと考えると少し複雑ではありますが…。
バッキーが所属する107部隊がヒドラによる襲撃を受け捕らわれたとの知らせを受けたスティーブは、単身でシュミット率いるヒドラの秘密基地へと乗り込み、救出を成功させて自軍へと帰還したスティーブは兵士達の信頼を勝ち取り仲間として認められたことで部隊を結成することができ、ヒドラと対峙します。
ヒドラと対峙し爆弾を載せた飛行機ワルキューレごと北極に沈んだのが1945年。S.H.I.E.L.D.に発見されたのが70年後(2015年)。
つまり100歳でも肉体は30歳ということになりますね。
超人兵士となる前は小柄で喧嘩も強くなく、女性との付き合いも上手くなく、誰もが認めるほど品行方正で、本物の愛国心と如何なる状況でも決して諦めない芯の強さをキャプテンとなる前から持つ一方で、どこか自分は時代遅れだと考える節があり、現代に馴染めていない印象をクリス・エヴァンスがうまく演じています。
この「決して諦めない芯の強さ」が混乱をチームの招いているようにも見えますが、団結する必要がある場面においてのスティーブはキャプテンに相応しい対応力があると思います。
④ スティーブ最愛の人ペギー・カーター
ペギー・カーターはスティーブの「スーパーソルジャー計画」にも立ち会ったSSRの女性士官。
制圧したヒドラ本部基地の管制室でワルキューレを着水させる決意をしたスティーブと通信し、「土曜にクラブで会いましょう」と約束をするも、ワルキューレごと北極に沈んでしまいます。
ペギーはSSRのエージェントとして多くのミッションに携わり、SSRがS.H.I.E.L.D.に発展した際の創設メンバーの一員となりますが、70年後に全く老いていないスティーブと再会する事に。
ペギーはシビル・ウォーの時に亡くなってしまいますが、スティーブが困った時には相談に乗るなど常にスティーブを影で支える存在であり続けています。
全ての年代でペギーはヘイリー・アトウェルが演じています。
⑤ スティーブの大親友バッキー・バーンズ
バッキー・バーンズはスティーブの少年時代からの無二の親友。「ザ・ファースト・アベンジャー」では列車の壁面に大穴が開いた拍子に車外へ吹き飛び、列車から谷底へと転落し消息不明となり、戦死扱いに。
そんなバッキーはウィンター・ソルジャーとして復活し、スティーブと70年ぶりに再会します。
ヒドラによって施された改造手術に加え、薬物やヒドラ製の超人血清を投与されたことで肉体を強化・洗脳されて以前の記憶を失い、ヒドラの手先となり、任務時にのみ外界に解放され、それ以外の多くの時間を冷凍保存されて過ごす半生を送っていたため、戦時中と大差ない若々しい容姿を保っています。
スティーブとの戦いで少しずつ記憶が戻り、スミソニアン博物館にて自身に関するブースを目の当たりにします。
洗脳され、記憶がないとは言えトニー・スタークの両親や、ワカンダ国王ティ・チャカとなかなかの重要人物を殺害しています。
最終的にはティ・チャラの手引きを受けワカンダへ行き、自身の洗脳を解く方法が見つかるまで冷凍睡眠へ戻ることを自ら選択、インフィニティ・ウォーでは見事復活を遂げています。
⑥ 根が途絶えないヒドラと最大の敵レッド・スカル
ナチスの極秘科学部門「ヒドラ」創設者にして将校のヨハン・シュミット。
超人血清を投与するも頭頂部から首の皮膚が禿げて赤くなり、赤いドクロのような顔に。
原作のヨハン・シュミットはシャロン・カーターを洗脳し、そのシャロン・カーターによってついにスティーブの殺害を成功する強敵です。
「ザ・ファースト・アベンジャー」で死んだと思われていましたが、実は惑星ヴォーミラへ転送されただけで生きていた事実がインフィニティ・ウォーで判明しています。
そしてヒドラとは、シュミット率いる秘密結社で倒しても倒してもまた現れる集団でもあります。
サノスの登場で舞台は宇宙へと移りつつありますが、今のところ地球上でのアベンジャーズ最大の敵と言ってもいいでしょう。
特にキャプテン・アメリカではシュミットがいなくなってもヒドラの残党キャラクターが次々登場するので、これらの敵も映画を面白くさせるきっかけにもなっています。
⑦ 常にアベンジャーズと並行している
「ザ・ファースト・アベンジャー」ではS.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーが、「ウィンター・ソルジャー」にはフューリー、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ、ファルコンことサム・ウィルソンが出演。
そして「シビル・ウォー」はソーとハルク以外のアベンジャーズが総出演し「アベンジャーズ2.5」とも言われた大規模な作品となりました。
また同じ世界を共有しているためアメリカ大統領のマシュー・エリスも海外ドラマ「エージェント・オブ・シールド」に出演するなどして常に並行した世界を共有しるのも、MCUそのものを楽しむ要素になっています。
「ザ・ファースト・アベンジャー」ではトニーの父親ハワード・スタークが登場したり、「ウィンター・ソルジャー」と「シビル・ウォー」ではアベンジャーズとしての任務活動も行われているため、常に並行した世界を辿っていますのでMCUそのものを楽しむ要素になっています。
キャプテン・アメリカは3部作とするには他の作品との複雑な絡みが多すぎて、単体シリーズとしては非常に観にくい稀な3部作でもあり、映画として考えると「ザ・ファースト・アベンジャー」の単体作品のみが直接的なスティーブを描く作品なんじゃないかと思います。キャラクターが多いとフィーチャーすべき対象がどうしても増えてしまうので、そのせいかヴィラン的な立ち位置が2作目では「ウィンター・ソルジャー」、そして3作目ではトニー・スタークがその立ち位置についているようにも感じます。ヴィランというより「対峙する相手」という表現の方が正しいかもしれません。
「シビル・ウォー」では洗脳されていたとは言え、バッキーはトニー・スタークの両親を殺害していたことが発覚。
ラストではその事実をトニーが知ってしまい、さらにスティーブも知っていたことでトニーの怒りが爆発してしまいます。
トニーに言わない選択は正しかったのでしょうか?
スティーブはバッキーを守り、協力してくれたソコヴィア協定反対派を助け、トニーを裏切る形となってしまいました。
スティーブの行動には賛否が起こりましたが、これは観た人によって意見も変わってくることでしょう。
そしてシビル・ウォーはキャプテン・アメリカの完結編として相応しかったのでしょうか?
そのようなことを考えながら見るのも楽しみ方のひとつと言えると思います。
対立のきっかけとなった「ソコヴィア協定」を生んだ「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」。
大きな犠牲を回避するために小さな犠牲は見逃すしかないのか。
個人的には賛成か反対かだけではない結論の取り方をするのが現代的なんじゃないかとも思います。
ただスティーブの「自分たちで判断して行動する権利と責任が奪われる」という主張は、元軍人とは思えない主張ですよね。
実は映画のシビル・ウォーにおいてソコヴィア協定は重要なようで重要ではなく、ソコヴィア協定の裏で、ソコヴィアで家族を失いアベンジャーズへの復讐を誓ったヘルムート・ジモが暗躍する姿やバッキーの事実などになるべくシフトさせようとしたのかもしれませんね。
ソコヴィア協定を掘り下げなかったのもその辺りが関連しているのかもしれません。
⑧ 「MCUキャプテン・アメリカ全3作」海外での評価
映画として見るには非常に不思議な3部作。
MCUという大きな括りがあるため、3作それぞれが直接の続編でありながらも単発の話なので、この3作を観るだけではキャプテン・アメリカのすべてを語れないというのが特徴的です。
海外での評価としては、映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)の結果がこちら。
批評家 レビュー | レート | 一般 レビュー | レート | |
---|---|---|---|---|
1 | 268 | 7.00/10 | 189,460 | 3.75/5 |
2 | 300 | 7.60/10 | 282,300 | 4.33/5 |
3 | 414 | 7.7/10 | 180,120 | 4.27/5 |
Metacritic(メタクリティック)での評価がこちら。
批評家 レビュー | スコア | 一般 レビュー | スコア | |
---|---|---|---|---|
1 | 43 | 66/100 | 1733 | 7.2/10 |
2 | 48 | 70/100 | 2334 | 8.5/10 |
3 | 53 | 75/100 | 3650 | 8.3/10 |
若干のズレは有りますが「ウィンター・ソルジャー」が一番評価が高いような結果になっています。
⑨ 「MCUキャプテン・アメリカ全3作」日本での評価
続いて日本での評価。
Yahoo!映画
レビュー | 評価 | |
---|---|---|
1 | 2,050 | 3.7/5 |
2 | 2,401 | 4.2/5 |
3 | 6,067 | 4.1/5 |
映画.com
レビュー | 評価 | |
---|---|---|
1 | 121 | 3.5/5 |
2 | 226 | 4.0/5 |
3 | 453 | 3.9/5 |
映画レビューサイトFilmarks
レビュー | 評価 | |
---|---|---|
1 | 6,780 | 3.7/5 |
2 | 6,465 | 4.0/5 |
3 | 11,678 | 4.0/5 |
日本においても若干のズレは有りますが「ウィンター・ソルジャー」が一番評価が高いような結果になっていますが、シビル・ウォーのレビュー数がかなり多く、視聴者数だけで言えばシビル・ウォーがダントツかもしれません。
※
1…The First Avenger
2…The Winter Soldier
3…Civil War
⑩ 「MCUキャプテン・アメリカ全3作」のトリビア
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーのトリビア
・スティーブがキャプテン・アメリカに変身してポッドから出てきたとき、ペギー・カーターの胸に触れるシーンはヘイリー・アトウェルのアドリブで彼女がインタビューで認めたように、彼女の顔の驚きは本物でした。
・クリス・エヴァンスは、その役割を受け入れる前に、その役割を3回辞退しました。その役が嫌だったからではなく、急激な名声の高まりが自分の私生活に与える影響を恐れていたからでした。参加を決めるうえではロバート・ダウニー・Jr.の説得が大きく、その後、監督のジョー・ジョンストンとプロデューサーと面会し、プロデューサーは彼にその役割を引き受けるよう説得したそうです。
・もともと、第二次世界大戦中にいたジェームズ "ローガン" ハウレット(ウルヴァリン)とエリック・レーンシャー(マグニート)のカメオ出演が映画に予定されていましたが、権利の問題により廃棄されました。
・スタンリー・トゥッチがアースキン博士の役を演じたのは、彼がずっとやりたかったドイツ訛りを使うことができたからだそう。
・ペギー・カーターの役作りは、ジンジャー・ロジャースがインスピレーションを受けて構築されました。
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーのトリビア
・アンソニー・マッキーはマーベル映画に出演することが夢だったそうで、嘆願のメールを送っていたそう。マッキーのメールはプロデューサーのケヴィン・ファイギの注意を引き、彼は後にサム・ウィルソン、別名ファルコンの役をオファーしました。
・ブラック・ウィドウとキャプテン・アメリカが暗号化されたUSBスティックの出所を見つけるために訪れるモール(ショッピングセンター)は、オハイオ州クリーブランドのタワー・シティ・センター。建物の正面とそのコンコースは、アベンジャーズ (2012) で、ロキがドイツのオペラ パトロンと対決するオペラ・ホールとして使用されました。
・脚本を書いている間、ホークアイが映画に出演する可能性がありました。しかし、作家たちは登場人物が多すぎると感じており、ホークアイを深みのないものにしたくありませんでした。彼らは代わりに、ホークアイと彼の居場所が言及されている小さなシーンを書くことに決め、それは撮影されましたが、最終的には映画に含まれませんでした。
・ネタバレを防ぎ、秘密を守るために、撮影中のこの映画の仮題は「Freezer Burn」とされていました。
・2016年に亡くなったギャリー・シャンドリングにとっては最後の実写出演となりました。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカのトリビア
・セバスチャン・スタンは、予告編でバッキーが着ているバックパックには、彼の散らばった思い出をまとめた日記が含まれていることを明らかにしました。
・この映画では、バッキー・バーンズがルーマニアの首都であるブカレストに隠れていたことを明らかにしました。セバスチャン・スタンはルーマニア系アメリカ人の俳優で、ルーマニアのコンスタンツァで生まれ、8歳までそこで育ちました。ブカレストを舞台にした最初のシーンでは、バッキーはストリートマーケットで果物を購入しています。スタンの母国語はルーマニア語なので、完璧に話せました。
・ティ・チャラは当初の案では小さな役割しか持たず、衣装を着ることさえしないものでした。これはスパイダーマンにもっと焦点を合わせ、ブラックパンサーの起源を彼自身の映画のために保存することを意図していたためなんですが、マーベルがスパイダーマンの使用許諾が進んでないと感じた作家は、ブラックパンサーの役割は大幅に強化しました。後にスパイダーマンを使用が可能となりましたが、ティ・チャラはすでにプロットに不可欠になっていたため、彼の役割をそのままにして、スパイダーマンに小さな部分を与えることにしました。
・ロバート・ダウニー・Jr.とメイ・パーカー役のマリサ・トメイは90年代に交際しており、映画でも久々の共演となりました。
・脚本家のクリストファー・マーカスとスティーブン・マクフィーリーの3作目としての当初のアイデアは、他のアベンジャーズのメンバーが出演しない小規模の構想でしたが、プロデューサーのケヴィン・ファイギは代わりにコミックの「シビル・ウォー」を適応させることを提案。大幅に改変しつつも、スティーブとバッキーの関係を強調したり、バロン・ジーモを悪役として使用したりするなど、彼らの当初のアイデアの特定の部分はまだ映画に組み込まれています。
まとめと感想
シビル・ウォーにて亀裂が生じたままサノスが襲来する「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に突入するわけですが、キャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスはアベンジャーズ/エンド・ゲームにて出演契約が満了となり、キャプテン・アメリカは勇退。
ファルコンがキャプテンの盾を引き継ぎました。
キャプテン・アメリカ単体シリーズとしては終始ヒドラが絡む展開でしたが、時代が違うという観点から見ると実質の単独映画としては「ザ・ファースト・アベンジャー」だけのようにも感じるスティーブの人生を、MCUの中で存分に体感させてくれた貴重な存在だと思います。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンやここに書いていない好きなエピソードなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。