【映画】ベスト・キッド3/最後の挑戦:のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説
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1989年に公開されたアメリカの格闘技ドラマ映画「ベスト・キッド」の続編、『ベスト・キッド3/最後の挑戦』。
原題は「The Karate Kid Part III」。文字通り空手のアクション作品で、シリーズを通して少年が日系人に教えてもらった空手を通して成長していく作品ですが、パート3では1作目で敗れたコブラ会の復讐を中心に描かれた作品です。
「ベスト・キッド」はシリーズ化され、ラルフ・マッチオ演じる主人公、ダニエル・ラルーソーが主演の3作とヒラリー・スワンク演じる4作目、そして2018年より続編として描かれる海外ドラマ「コブラ会 Cobra Kai」も配信されています。
ご存知の方も多いとは思いますが今回は『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。
① 『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のあらすじ
前回の空手選手権の後、コブラ会の「先生」ことクリースは、ダニエルに敗れたジョニーを破門したことから、仲間たちが一斉にコブラ会から離反。9ヵ月間も生徒無しの状態が続いていた。困窮したクリースは、ベトナム時代の戦友である産業廃棄物処理業者の社長テリー・シルバーを頼ることに。シルバーは親友のクリースを破滅へと追い込んだミヤギとダニエルに復讐することを決意。ダニエルを次の空手選手権で倒そうと、カラテの反逆児と異名を持つマイク・バーンズを呼び寄せる。
沖縄から帰ってきたミヤギとダニエルがアパートに戻ると、アパートが売却されミヤギが管理人の職を失うことに。見兼ねたダニエルは自身の大学へ通うための費用を使い、盆栽店を開業するための資金に当て、お店をプレゼントした。
② 『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のキャスト・作品情報
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のキャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ダニエル・ラルーソー Daniel LaRusso | ラルフ・マッチオ Ralph Macchio |
宮城成義 Mr. Miyagi | ノリユキ・パット・モリタ Noriyuki "Pat" Morita |
ジェシカ・アンドリュース Jessica Andrews | ロビン・ライヴリー Robyn Lively |
ジョン・クリース John Kreese | マーティン・コーヴ Martin Kove |
テリー・シルバー Terry Silver | トーマス・イアン・グリフィス Thomas Ian Griffith |
マイク・バーンズ Mike Barnes | ショーン・キャナン Sean Kanan |
スネーク Snake | ジョナサン・アヴィルドセン Jonathan Avildsen |
ルシール・ラルーソー(ダニエルの母) Lucille LaRusso | ランディ・ヘラー Randee Heller |
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』の作品情報
原題 Original Title | The Karate Kid Part III |
監督 Directed by | ジョン・G・アヴィルドセン John G. Avildsen |
脚本 Written by | ロバート・マーク・ケイメン Robert Mark Kamen |
音楽 Music | ビル・コンティ Bill Conti |
撮影 Cinematography | スティーブ・ヤコネリ Steve Yaconelli |
編集 Edited by | ジョン・G・アヴィルドセン John G. Avildsen ジョン・カーター John Carter |
製作 Produced by | ジェリー・ワイントローブ Jerry Weintraub |
製作会社 Production Company | Delphi II Productions Jerry Weintraub Productions |
配給 Distributed by | コロンビア ピクチャーズ |
公開 | 米:1989/6/30 日:1989/10/14 |
上映時間 | 111分 |
製作費 | 1,250万ドル |
興行収入(世界) | 3,890万ドル |
③ パート2の製作当初から決まっていた作品
脚本家たちは「ベスト・キッド2」を製作するにあたり、そのストーリーについてミヤギの故郷での展開か、クリーズの復讐かで意見が分かれており、妥協案として、キャラクターにもっと焦点を与えるためにミヤギのストーリーで2作目を行い、クリースの復讐で3作目を行うことを決定したそうです。
④ 脚本はかなり変更されていた
ダニエルは18歳という設定でしたが、撮影時のラルフ・マッチオの年齢は27歳。そしてヒロインに起用されたジェシカ役のロビン・ライヴリーは当時16歳。
ダニエルの恋愛も当初描かれていましたが、ロビン・ライヴリーが未成年だったため、友情を育む方向に脚本が書き直されたそうです。
またコブラ会の復讐劇も当初はクリースを中心に描かれていましたが、クリース役のマーティン・コーヴは当時他の作品と同時進行で撮影していたためスケジュールが合わず、急遽テリー・シルバーと新キャラクターが用意されたそうです。
もしマーティン・コーヴのスケジュールが開いていて、ジェシカ役が成人していた女性がキャスティングされていたら全然違う内容になっていたかもしれませんね。
⑤ シリーズ中最大の亀裂
大会に出たがるダニエルと、それをひたすら拒否するミヤギさんとのあいだに徐々に亀裂が走ってしまいます。
ただミヤギさんは一貫してるのでダニエルが短気でお調子者な性格が全面に出ちゃっているだけなんですけどね。
大会で優勝したことで自信がつき過ぎてしまい、さらにテリーなどのコブラ会の面々が過剰に焚きつけてしまったが故に見事に策略にはまってしまいます。
ミヤギ道が「静」なのに対してコブラ会は圧倒的な「動」。
ダニエルも「動」へ傾きやすい性格なのが良く描かれている作品だと思います。
⑥ パート3のカギは「型」
モデルとなってるのは征遠鎮と言う型。
あくまでモデルだと思うのでちょっと動きが違う気も。
結局「型」で集中したことで勝利してるので、冷静になれば試合ならダニエルは強いっていうことが証明されてるのかもしれません。
⑦ 最後の挑戦
これは脚本上こうなってしまったのかもしれませんが、パート1は母親も彼女も応援に来ていたのに、今回の大会はダニエルとミヤギさんの2人だけで挑みます。
余計なものをすべてはぎ取って2人のストーリーが全て集約されてるようにも見え、勝利に対しての盛り上がり感の厚みに欠けるものの、内なる感動みたいなものを感じる最後ですね。
⑧ 『ベスト・キッド3/最後の挑戦』海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は33件のレビューに基づく15%もの前向きなレビューで3.97/10とかなり悪い評価。
Metacriticでは12件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中36点こちらはほぼ平均。
パート1からパート3までストーリー上は1年しか経過しておらず、ダニエルの成長があまり見られないという意見もあり、コブラ会の暴力的な描写だけが強く残り、暖かさが足りないといった指摘も見られました。
⑨ 『ベスト・キッド3/最後の挑戦』日本での評価
映画.comは11件中2.7とこちらは良くない評価と言えます。
映画レビューサイトFilmarksでは403件のレビューで3.2と、こちらも悪いですね。
残念ながら、ダニエルをダメ人間に描き過ぎてる点がマイナス要因と言えるかもしれません。
ドラマであればそういった描写があってもいいと思いますが、映画と言う短い枠の中で描くには端的すぎて説明不足なのかもしれませんね。
ただ僕みたいにシリーズそのものが好きな方には面白い作品だと思います。
⑩ 『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のトリビア
・18歳のダニエルを演じたラルフ・マッチオと、明らかに年上のテリー・シルバー役を演じたトーマス・イアン・グリフィスは同じ歳。
・元の脚本では、ダニエルの母親は出演する予定はありませんでしたが、ラルフ・マッチオの提案でランディ・ヘラーはわずかなシーンで出演しています。
・マイク・バーンズとの試合でサドンデスに持ち込まれた際にダニエルを焚きつけるセリフはすべてショーン・キャナンによるアドリブだったそうです。
・テリー・シルバーの豪邸は1924年に建築家のフランク・ロイド・ライトが設計したエニスハウスで撮影されました。
・ミヤギさんの盆栽屋はカリフォルニア州ハイランドパークの古い建物で撮影され、現在は別の建物になっているそうです。
・脚本が何度も書き直されるため、ラルフ・マッチオは撮影時に台本が無くていい撮影ではなかったと後に述べています。
まとめ
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』について色々まとめてみました。
一度も観たことがないには是非観てほしい作品ですし、つまらないと感じている方にはC級映画を楽しむ感覚で観てもらいたい作品です。
『ベスト・キッド3/最後の挑戦』は、Amazonプライムビデオで視聴可能なので、是非観て頂きたい作品です。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。