ベスト・キッド3/最後の挑戦はどんな映画?ネタバレありのあらすじやキャスト・見どころを解説

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  • 邪悪な陰謀に巻き込まれるダニエルとミヤギの新たな闘い!
  • 仲間の裏切りと新たな敵…試される師弟の信念と絆!
  • 全米空手大会ふたたび!究極の選択を迫られるラストバトル!
  • 闘う理由とは何か──成長と葛藤を描くシリーズ集大成!

ベスト・キッド3/最後の挑戦(原題:The Karate Kid Part II)』は1989年公開の格闘技ドラマ映画。1984年から始まった『ベスト・キッド』シリーズの3作目で、1作目で敗れたコブラ会の復讐を中心に描いた作品です。

目次

『ベスト・キッド3/最後の挑戦』の作品情報

原題 The Karate Kid Part III
監督 ジョン・G・アヴィルドセン
John G. Avildsen
脚本 ロバート・マーク・ケイメン
Robert Mark Kamen
公開 米:1989/6/30
日:1989/10/14
上映時間 111分
製作費 1,250万ドル
興行収入(世界) 3,890万ドル

『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のキャスト

ダニエル・ラルーソー Daniel LaRusso
ラルフ・マッチオ Ralph Macchio
心優しき青年。新たな敵に苦しみながらも空手の精神を貫く。
宮城成義 Mr. Miyagi
ノリユキ・パット・モリタ Noriyuki “Pat” Morita
ダニエルの師匠。暴力ではなく心の強さを教える名指導者。
ジェシカ・アンドリュース Jessica Andrews
ロビン・ライヴリー Robyn Lively
ダニエルの新たな友人。陶芸店で出会い支え合う存在に。
ジョン・クリース John Kreese
マーティン・コーヴ Martin Kove
コブラ会の創設者。復讐を目論み再びダニエルを追い詰める。
テリー・シルバー Terry Silver
トーマス・イアン・グリフィス Thomas Ian Griffith
クリースの戦友で実業家。陰険な策略家として暗躍する。
マイク・バーンズ Mike Barnes
ショーン・キャナン Sean Kanan
テリーに雇われた格闘家。ダニエルを大会で倒すために挑戦状を叩きつける。
スネーク Snake
ジョナサン・アヴィルドセン Jonathan Avildsen
テリーの手下。マイクと共にダニエルに嫌がらせを繰り返す。
ルシール・ラルーソー Lucille LaRusso
ランディ・ヘラー Randee Heller
ダニエルの母親。今回は手紙でのみ登場。

『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のあらすじ(ネタバレ)

空手トーナメントでの優勝からしばらく経ち、ダニエルとミヤギは平穏な生活を送っていた。しかし、コブラ会の創設者ジョン・クリースが再び復讐を企む。クリースは戦友で実業家のテリー・シルバーに協力を依頼。シルバーはダニエルを精神的に追い詰める計画を立てる一方で、ミヤギの道場をも潰そうと画策する。シルバーは表向き親切に接しながらも、ダニエルを巧妙に罠に誘い込む。

シルバーはダニエルをコブラ会に引き込もうとし、攻撃的な指導法で彼を鍛える。一方、ミヤギは平和的な空手の哲学を守るため、ダニエルの参加を拒む。シルバーの影響を受けたダニエルはミヤギとの関係を一時的に疎遠にし、シルバーの過酷な訓練に従う。しかし、その過程で自身の身体的・精神的な限界に直面し、シルバーの本性にも気づき始める。

ダニエルはシルバーの策略を知り、再びミヤギの元へ戻ることを決意。ミヤギはダニエルを受け入れ、再び彼を正しい空手の道へと導く。そんな中、クリースとシルバーは新たな挑戦者マイク・バーンズを送り込み、ダニエルをトーナメントで打ち負かす計画を立てる。トーナメントを前に、ダニエルは恐怖と自信喪失に苦しむが、ミヤギの支えで自分を取り戻す。

トーナメントの決勝戦で、ダニエルはマイク・バーンズと激突。クリースやシルバーの卑劣な策略にも屈せず、ミヤギから教わった精神と技術で応戦する。激しい戦いの末、ダニエルは勝利を収め、再び正義と誇りを取り戻す。コブラ会の悪事も暴かれ、ダニエルとミヤギは師弟の絆を再確認しながら物語は幕を閉じる。

『ベスト・キッド3/最後の挑戦』の見どころ

パート2の製作当初から決まっていた作品

脚本家たちは『ベスト・キッド2 (1989)』を製作するにあたり、そのストーリーについてミヤギの故郷での展開か、クリーズの復讐かで意見が分かれており、妥協案として、キャラクターにもっと焦点を与えるためにミヤギのストーリーで2作目を行い、クリースの復讐で3作目を行うことを決定したそうです。

脚本はかなり変更されていた

ダニエルは18歳という設定でしたが、撮影時のラルフ・マッチオの年齢は27歳。そしてヒロインに起用されたジェシカ役のロビン・ライヴリーは当時16歳。

ダニエルの恋愛も当初描かれていましたが、ロビン・ライヴリーが未成年だったため、友情を育む方向に脚本が書き直されたそうです。

またコブラ会の復讐劇も当初はクリースを中心に描かれていましたが、クリース役のマーティン・コーヴは当時他の作品と同時進行で撮影していたためスケジュールが合わず、急遽テリー・シルバーと新キャラクターが用意されたそうです。

もしマーティン・コーヴのスケジュールが開いていて、ジェシカ役が成人していた女性がキャスティングされていたら全然違う内容になっていたかもしれませんね。

シリーズ中最大の亀裂

大会に出たがるダニエルと、それをひたすら拒否するミヤギさんとのあいだに徐々に亀裂が走ってしまいます。

ただミヤギさんは一貫してるのでダニエルが短気でお調子者な性格が全面に出ちゃっているだけなんですけどね。

大会で優勝したことで自信がつき過ぎてしまい、さらにテリーなどのコブラ会の面々が過剰に焚きつけてしまったが故に見事に策略にはまってしまいます。

ミヤギ道が「」なのに対してコブラ会は圧倒的な「」。

ダニエルも「動」へ傾きやすい性格なのが良く描かれている作品だと思います。

パート3のカギは「型」

モデルとなってるのは征遠鎮と言う型。

あくまでモデルだと思うのでちょっと動きが違う気も。

結局「」で集中したことで勝利してるので、冷静になれば試合ならダニエルは強いっていうことが証明されてるのかもしれません。

おもしろいのが、後に配信されるドラマ『コブラ会』で再び「型」を披露してるのですが、あきらかにこの時の動きとは異なり、よりモデルに近い動きになっているように見えます。

最後の挑戦

これは脚本上こうなってしまったのかもしれませんが、パート1は母親も彼女も応援に来ていたのに、今回の大会はダニエルとミヤギさんの2人だけで挑みます。

余計なものをすべてはぎ取って2人のストーリーが全て集約されてるようにも見え、勝利に対しての盛り上がり感の厚みに欠けるものの、内なる感動みたいなものを感じる最後ですね。

『ベスト・キッド3/最後の挑戦』のトリビア

  • 18歳のダニエルを演じたラルフ・マッチオと、明らかに年上のテリー・シルバー役を演じたトーマス・イアン・グリフィスは同じ歳。

  • 元の脚本では、ダニエルの母親は出演する予定はありませんでしたが、ラルフ・マッチオの提案でランディ・ヘラーはわずかなシーンで出演しています。

  • マイク・バーンズとの試合でサドンデスに持ち込まれた際にダニエルを焚きつけるセリフはすべてショーン・キャナンによるアドリブだったそうです。

  • テリー・シルバーの豪邸は1924年に建築家のフランク・ロイド・ライトが設計したエニスハウスで撮影されました。

  • ミヤギさんの盆栽屋はカリフォルニア州ハイランドパークの古い建物で撮影され、現在は別の建物になっているそうです。

  • 脚本が何度も書き直されるため、ラルフ・マッチオは撮影時に台本が無くていい撮影ではなかったと後に述べています。それが態度に出てたようで現場に遅刻したり、映画の特定の側面について文句を言ったりしていたとジェシカ役のロビン・ライヴリーが語っています。

  • ショーン・キャナンは、他の2,000人の格闘技志願者を破ってマイク・バーンズ役を獲得しましたが、インタビューの中で、撮影中に負傷したため、ブランドン・リーに代役を頼むところだったと明かしています。

  • テリーの手下スネーク役のジョナサン・アヴィルドセンは監督ジョン・G・アヴィルドセンの息子で、マイク・バーンズ役のスクリーンテストを受けていました。バーンズ役は得られませんでしたが演技力を評価されスネーク役は彼のために特別に用意されました。

  • 当初ジョン・クリースはこの映画でより大きな役割を担う予定でしたが、マーティン・コーヴの撮影スケジュールが日本未放送のドラマ『Hard Time on Planet Earth (1989)』と重なったため、脚本ではジョン・クリースよりもさらにクレイジーな敵役としてテリー・シルバーのキャラクターが書かれることとなりました。

  • ウィリアム・ザブカは、この映画でジョニー・ロレンス役を再び演じる可能性があったもののさまざまな理由でそれが実現せず、代わりにマイク・バーンズが作られたと後に述べています。

参考リンク

感想とまとめ

ベスト・キッド3/最後の挑戦』はシリーズの中でも本作は特に復讐劇の色が濃くて、ダニエルを陥れるために仕組まれた陰謀があまりにもダーク。ミヤギとの関係が壊れかける展開も切なくて、見ていて胸が痛くなりました。でも、それだけに絆の再確認やラストの決意にはグッとくるものがありました。シリーズ全体の雰囲気が好きだからこそ、どんなに辛い展開でも目が離せず、今回も面白く観られました。

タテシマ
個人的な評価は…

3.0

です!

簡単ではありますが『ベスト・キッド3/最後の挑戦』について色々まとめてみました。

過去に観たことがある方も、一度も観たことがない方も、今一度見るべきかもしれない作品だと思います。

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。

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この記事を書いた人

映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。

古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

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