- トム・クルーズ主演、さらにパワーアップしたイーサン・ハントが帰ってくる!
- 不可能任務が舞台を世界へ──美しき怪盗と謎のウイルスを巡るスリル満点の駆け引き!
- バイクチェイス、スローモーション、そして肉弾戦!ジョン・ウー監督が魅せる究極のアクション美学!
- 裏切りと愛が交錯する中、時限ウイルスの脅威に立ち向かうスパイ・サスペンス超大作!
『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)(原題:Mission: Impossible 2)』は2000年公開のアクションスパイ映画。監督にジョン・ウーを起用し、前作評価を大きく覆す大ヒットを記録した作品です。シリーズで唯一トム・クルーズの髪が長めな作品でもあってアクションシーンでいちいち髪が靡く作品です。
『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)』の作品情報
原題 | Mission: Impossible 2 |
監督 Directed by |
ジョン・ウー John Woo |
脚本 Writing Credits (Screenplay by) |
ロバート・タウン Robert Towne |
原作 Writing Credits (Story by) |
ロナルド・D・ムーア Ronald D. Moore ブラノン・ブラーガ Brannon Braga |
原案 Writing Credits (Based on) |
ブルース・ゲラー(スパイ大作戦) Bruce Geller (Mission: Impossible) |
公開 | 米:2000/5/24 日:2000/7/8 |
上映時間 | 123分 |
制作費 | 1億2500万ドル |
興行収入(世界) | 5億4638万ドル |
興行収入(日本) | 97億円 |
『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)』のキャスト
- イーサン・ハント Ethan Hunt
- トム・クルーズ Tom Cruise
IMFのエージェントで、不可能任務を遂行する主人公 - ショーン・アンブローズ Sean Ambrose
- ダグレイ・スコット Dougray Scott
元IMFエージェントで、裏切り者となり致死性ウイルスを奪おうとする - ナイア・ノードフ=ホール Nyah Nordoff-Hall
- タンディ・ニュートン Thandie Newton
美しき怪盗で、イーサンと共にアンブローズの元へ潜入する - ルーサー・スティッケル Luther Stickell
- ヴィング・レイムス Ving Rhames
IMFの凄腕ハッカーで、イーサンの頼れる相棒 - ヒュー・スタンプ Hugh Stamp
- リチャード・ロクスバーグ Richard Roxburgh
アンブローズの腹心で冷酷な右腕 - ビリー・ベアード Billy Baird
- ジョン・ポルソン John Polson
IMFのパイロットでイーサンをサポートする - ジョン・C・マックロイ John C. McCloy
- ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson
製薬会社バイオサイト社のCEO - ウラジミール・ネコルヴィッチ Dr. Vladimir Nekhorvich
- ラデ・シェルベッジア Radé Sherbedgia
致死性ウイルス「キメラ」を開発した科学者 - ウォリス Wallis
- ウィリアム・メイポーザー William Mapother
アンブローズの部下の一人 - ウルリック Ulrich
- ドミニク・パーセル Dominic Purcell
アンブローズの手下の一人 - セニョール デ・ラレーナ Senor De L’Arena
- アントニオ・バルガス Antonio Vargas
スペインでの競馬場シーンに登場する人物 - スワンベック Mission Commander Swanbeck
- アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins
IMFの上官で、イーサンに任務を与える
『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)』のあらすじ(ネタバレ)
IMFエージェントのイーサン・ハントは、上官スワンベックから新たな任務を受ける。内容は、致死性の高い人工ウイルス「キメラ」と、そのワクチン「ベレロフォン」を回収することだった。ウイルスを開発した科学者ネコルヴィッチは、旧友でもある元IMFエージェントのショーン・アンブローズに暗殺され、ウイルスが奪われてしまう。イーサンは、アンブローズの元恋人で腕利きの怪盗ナイアを仲間に加え、彼の組織に潜入させる作戦を立てる。
ナイアはアンブローズの信用を取り戻すふりをしながら情報を探るが、次第に危険が増していく。一方イーサンは、相棒ルーサーやパイロットのビリーと連携し、アンブローズがウイルスを利用して製薬会社バイオサイト社を支配し、巨額の利益を得ようとしていることを突き止める。
しかし作戦中にナイアがアンブローズに捕まり、彼女は自らに「キメラ」を感染させることで、ウイルスを完全な状態で売らせないよう命懸けの選択をする。感染から20時間以内にワクチンを投与しなければ死に至るため、イーサンは限られた時間の中で奪還を決意する。
最終的にイーサンはバイクチェイスや肉弾戦を経てアンブローズを倒し、ナイアにワクチンを投与して救出に成功する。任務を終えた2人は、オーストラリアの海岸で新たな未来を歩み出すのだった。
『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)』の見どころ
ジョン・ウーを監督に起用
トム・クルーズ、ヴィング・レイムス以外のキャスト・スタッフは前作から一新され、今作では監督にジョン・ウーを起用しています。
力の入った作品となった結果完成した時点では3時間半もある超大作になっていましたが、パラマウント・ピクチャーズに長さを指摘され2時間に凝縮したため、よく観ると辻褄の合わない点もあるそう。全然気づきませんでしたが笑
ジョン・ウー監督が撮りたいアクションシーンの構想を元に脚本が書かれたそうなので、超大作になってしまうのも無理はありません。
序盤のロック・クライミングはトム・クルーズ本人
序盤のロック・クライミングで休暇を満喫しているシーンは、アメリカはユタ州西端にあるデッドホースポイント州立公園で撮影されました。
スタントマンも準備していましたが、実際はトム・クルーズ自らが命綱をつけて撮影、あとで命綱をデジタル加工で消す作業をしています。
『ミッション:インポッシブル』シリーズは、本来ならストップがかかりそうなスタント撮影においても、自分の製作会社で作ってる映画なのでトム・クルーズ本人も止められることなく自ら挑戦し続けている事もこのシリーズの魅力のひとつです。
ただジョン・ウー監督はスタンドダブル(ビルから飛び降りたり、車から車に乗り移ったりするような危険なシーンや、その他の高度なスタント(特に格闘シーン)に使用される熟練した代役をたてること)を望んでいたようで、トム・クルーズとは何度か衝突する場面のあったようです。
リアレンジされたテーマ曲
前作では元となっている海外ドラマ「スパイ大作戦」を彷彿とさせるテーマ曲で復活を思わせるような音楽でしたが、今作は一転してロック全開のテイストにリアレンジされています。
更にサウンドトラックにはロック・バンドLimp Bizkit(リンプ・ビズキット)がテーマ曲をサンプリングした歌詞付きの楽曲を制作、またヘヴィメタル・バンドMetallica(メタリカ)も楽曲を提供するなどロック・テイストが映画そのものを前作とは全く異なる作品にしています。
ルーサーが前作を皮肉ったセリフ
人類を滅亡させる危険のあるウイルス「キメラ」を敵から奪還するというイーサン・ハントの作戦を聞いた際、ルーサーが「It’s that simple, huh?(そんなに簡単なものかい?)」と言い返すシーンがあります
これは前作が複雑なプロットだったことへの批判が多かったため皮肉ったセリフになっています。
評価の割には大ヒット
この映画の有名なシーンと言えば、NOCリストを盗み出すため、ワイヤーに吊るされたイーサンが天井から侵入するシーンです。
評価が良くないように見えますが、その反面全世界での興行収入は5億ドルを超え公開された2000年の興行収入年間1位を記録しています。
日本でも前作36億円を大きく超える97億円とシリーズ1位の興行収入を記録しています。
『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)』のトリビア
-
タンディ・ニュートンは、トム・クルーズの当時の妻であるニコール・キッドマンが1991年に出演していた映画『ニコール・キッドマンの恋愛天国』で共演しており、ニコール・キッドマンの紹介でキャスティングされました。
-
スワンベックの役は、もともとイアン・マッケランにオファーをかけていましたが、ロンドンでの劇場公演に関わっていたため役割を受け入れることができず、アンソニー・ホプキンスが出演。イアン・マッケランのエージェントはのちに、映画の撮影が押していたためもしこの役を受けていたらその後の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに出演できなかったかもしれないと述べています。
-
スワンベックを演じたアンソニー・ホプキンスは、当初オファーをかけていたイアン・マッケランに出演を断られたためキャスティングされていますが、ノンクレジット扱いになっています。
-
ダグレイ・スコットは『X-MEN』シリーズのウルヴァリンを演じるキャストの候補に上がっていましたが、『ミッション:インポッシブル2』の撮影が長引き、さらに撮影中にケガをしてしまったため断念せざるを得なく、代わりにヒュー・ジャックマンがウルヴァリン役を獲得したと言われています。
-
ショーン・アンブローズの海辺の家はポリスチレンで作られており、撮影後は取り壊されました。
-
当初は1997年半ばに撮影を開始する予定でしたが、当時撮影していた映画『アイズ ワイド シャット (1999)』の撮影に1年以上を費やしていたため、最終的には1999年に撮影されることになりました。
-
タンディ・ニュートンは当初『チャーリーズ・エンジェル (2000)』でキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモアと共に出演する予定でしたが、撮影が押したため代わりにルーシー・リューがキャスティングされています。
-
撮影が押した要因のひとつに、1999年にオーストラリアのシドニーで起きたで前例のない雹被害がありました。当時の災害では直径13センチの雹が報告されるなど、国家史上最悪の自然災害として記録されており、この影響で40日近く遅れが発生しました。
-
トム・クルーズがスタンリー・キューブリック監督の『アイズ ワイド シャット (1999)』を1年以上撮影していたため、製作は大幅に遅れました。当初は1997年半ばに撮影開始が予定されていましたが、クルーズが1997年全体と1998年の大部分を『アイズ ワイド シャット』の撮影に費やしたため、最終的には1999年に撮影されることになりました。『アイズ ワイド シャット』は当初、1996年11月から6ヶ月かけて撮影される予定でした。
-
トム・クルーズは映画の保険代理店に対し、主要なアクションシーンはすべてスタントクルーに任せると嘘をつき、実際には約95%のスタントを自らこなしました。
参考リンク
感想とまとめ
『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)』は、トム・クルーズが再びIMFエージェント、イーサン・ハントとして圧倒的な存在感を放つ作品です。
タンディ・ニュートンやダグレイ・スコット、ヴィング・レイムスら個性豊かなキャストが集結し、物語に厚みを与えています。
華麗なアクションとスローモーションを駆使したジョン・ウー監督ならではの演出が随所に光り、バイクチェイスや肉弾戦は息をのむ迫力。スパイ要素と人間関係の駆け引きが絡み合い、緊張感あふれる展開が最後まで続く1作です。

4.5
です!
簡単ではありますが『M:I-2(ミッション:インポッシブル2)』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。












コメント