- 引退間近のイーサン・ハントが、最凶の武器商人と命懸けの対決へ!
- 恋人を守るため、限界を超えたスパイアクションが炸裂!
- ド派手なガジェットと極限の潜入ミッションが連続!
- 衝撃のオープニングから一気に引き込む、手に汗握るスパイスリラー!
『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)(原題:Mission: Impossible III)』は2006年公開のアクションスパイ映画。監督にJ・J・エイブラムスを起用し、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントをはじめ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ミシェル・モナハン、ヴィング・レイムスなど豪華キャストが集結しています。
『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』の作品情報
原題 | Mission: Impossible III |
監督 Directed by |
J・J・エイブラムス J. J. Abrams |
脚本 Writing Credits |
アレックス・カーツマン Alex Kurtzman ロベルト・オーチー Roberto Orci J・J・エイブラムス J. J. Abrams |
原案 Writing Credits (Based on) |
ブルース・ゲラー(スパイ大作戦) Bruce Geller (Mission: Impossible) |
公開 | 米:2006/5/5 日:2006/7/8 |
上映時間 | 126分 |
制作費 | 1億5000万ドル |
興行収入(世界) | 3億9785万ドル |
興行収入(日本) | 51億円 |
『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』のキャスト
- イーサン・ハント Ethan Hunt
- トム・クルーズ Tom Cruise
IMFの敏腕エージェントで、本作では婚約者を守るため命懸けの任務に挑む主人公 - オーウェン・デイヴィアン Owen Davian
- フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman
冷酷非情な国際的武器商人で、イーサンの最大の敵となる - ルーサー・スティッケル Luther Stickell
- ヴィング・レイムス Ving Rhames
IMFのベテランハッカーで、イーサンの信頼厚い相棒 - ジュリア・ミード Julia Meade-Hunt
- ミシェル・モナハン Michelle Monaghan
イーサンの婚約者で、任務を知らない一般人ながら事件に巻き込まれる - ゼーン・リー Zhen
- マギー・Q Maggie Q
IMFの女性エージェントで、潜入工作や戦闘に長けたメンバー - デクラン・ゴームリー Declan
- ジョナサン・リース=マイヤーズ Jonathan Rhys Meyers
IMFのフィールドエージェントで、チームのサポートを担当 - ジョン・マスグレイブ Musgrave
- ビリー・クラダップ Billy Crudup
IMF幹部でイーサンに指令を与えるが、裏に思惑を秘めている - リンジー・ファリス Lindsey Farris
- ケリー・ラッセル Keri Russell
イーサンの教え子で優秀なエージェントだが、任務中に危機に陥る - ベンジー・ダン Benji Dunn
- サイモン・ペッグ Simon Pegg
IMFの分析官で技術サポートを担当するコンピューターの達人 - セオドア・ブラッセル局長 Theodore Brassel
- ローレンス・フィッシュバーン Laurence Fishburne
IMF局長で、厳格かつ冷静に任務を指揮する - ブラウンウェイ Brownway
- エディ・マーサン Eddie Marsan
IMFのメンバーで、任務の一部を補佐する - デイヴィアンのボディーガード Davian’s bodyguard
- ジェフ・チェイス Jeff Chase
オーウェン・デイヴィアンに仕える屈強な護衛
『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』のあらすじ(ネタバレ)
IMFを離れ静かな生活を送っていたイーサン・ハントは、婚約者ジュリアとの結婚を控えていた。そんな中、かつての教え子リンジーが任務中に危機に陥り、救出のため再び現場に復帰する。イーサンはチームを率いて作戦を決行するが、リンジーは救出直後に命を落とし、死の直前にある陰謀を示唆する。
調査を進める中で、黒幕として浮かび上がったのは冷酷な武器商人オーウェン・デイヴィアンだった。イーサンたちはバチカンでの潜入作戦に成功し、デイヴィアンを拘束するが、彼は報復としてジュリアを狙うと脅迫する。移送中、デイヴィアンは仲間の手引きで脱走し、イーサンは追撃に向かう。
やがてイーサンは、IMF幹部のマスグレイブが裏でデイヴィアンと通じていたことを知る。目的は「ラビットフット」と呼ばれる正体不明の兵器であり、その取引のためにジュリアが人質に取られていた。イーサンは単独で上海へ乗り込み、危険なアクションを駆使して兵器を入手し、ジュリア救出へと向かう。
最終的にイーサンはマスグレイブを倒し、ジュリアを救出。彼女に簡易的な銃の扱いを教え共闘することで敵を制圧する。全てが終わった後、ジュリアには真実が明かされ、イーサンは再び日常へと戻るが、IMFでの彼の戦いは終わらないことを示唆して物語は幕を閉じる。
『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』の見どころ
J・J・エイブラムス初の長編監督作品
2005年にジョー・カーナハンが監督を務め公開される予定でした。
しかし製作陣と意見が合わず撮影前に降板してしまい、ずれ込んでしまいました。
ジョー・カーナハンが降板し、トム・クルーズはJ・J・エイブラムスを監督として招きました。
エイブラムスは2001年から2006年の全5シーズンにわたって放送されたスパイアクションドラマ『エイリアス』の原案、制作総指揮を担当しており、シーズン1のDVDを進呈して売り込んだことが成功。トム・クルーズはドラマの大ファンだったこともあり、J・J・エイブラムスにとっては初の長編監督作品となりました。
ただJ・J・エイブラムスは監督に就任したものの、『エイリアス』と『LOST』の製作に関わっていたため、製作は2005年夏まで少なくとも1年間延期に。
このため、トム・クルーズとスティーヴン・スピルバーグが共同制作する『宇宙戦争 (2005)』は突如ゴーサインが出て、『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』は2006年に公開されることとなりました。
J・J・エイブラムスは過去2作よりもチームを意識して製作しました。
スパイ要素が一番少ない作品
イーサン・ハントは当初、裏社会の大物を捕らえる任務には直接関わっておらず、物語は一種の復讐劇として展開します。
また、IMF本部など政府機関内での場面も多く、シリーズの中でもイーサンが最も表舞台に立つ印象の強い作品といえるでしょう。
新レギュラー陣の確立
後に欠かせない存在となるベンジーことサイモン・ペッグが初登場しました。
そしてイーサン・ハントの妻ジュリアことミシェル・モナハンも初登場。ジュリアも後のシリーズに出演しています。
今までイーサン・ハント以外ではルーサーしかレギュラー出演してませんでしたから、イーサン・ハントにとっての新たな関係者がレギュラー化していったのはこの作品からでしょうね。
ちなみにベンジー役は当初リッキー・ジャーヴェイスが予定されていたそうですが、スケジュールの都合で降りたそうなのでサイモン・ペッグは非常に幸運を掴んだ形です。
おそらく今までで一番のピンチに
最愛の妻ジュリアを救えたのは偶然に過ぎず、イーサン・ハントの目の前で殺された人物が本物のジュリアだった可能性も十分に考えられます。
そしてそのシーンからスタートするという並びは抜群ですね。
ラビットフット
今作は生物兵器と見られる「ラビットフット」がカギとなりますが、結局作中では何なのかあかされていません。
一見デイヴィアンが今回のヴィランのような立ち位置に見えますが、あくまでデイヴィアンはただの商人であり、イーサンの上司ジョン・マスグレイブが首謀者でした。
ここまでの展開が少しあっさりしすぎているようにも感じたのがもったいなく、そこから解決までの展開も早すぎだと感じてしまうのは、冒頭に時間をかけすぎてしまったからかもしれませんね。
『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』のトリビア
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プロダクションは、ローマでの撮影中に彼らを見ている好奇心旺盛な群衆、いわゆる野次馬について何もできなかったため、実際には少し離れた場所に偽の2番目のユニットを設置し、ビキニを着た数人の女の子と修道女に扮した数人の年配の女性を雇い、テイクを撮影しているふりをしました。
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トム・クルーズは、この映画で彼自身のスタントの大部分を行いました。ほとんどは、大きな怪我をすることなく行われましたが、上半身を素早く回転させすぎて、肋骨を数本折ったことがあるそうです。
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当初はイーサンの味方としてリッキー・ジャーヴェイスがキャスティングされていましたが、スケジュールの都合で撤退しなければならず、代わりにサイモン・ペッグが出演しました。
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スカーレット・ヨハンソンは早い段階でキャスティングされていましたが、最終的にはプロジェクトから撤退し、彼女の役割は最終的にケリー・ラッセルに移りました。ケリー・ラッセルは、彼女の大きなアクションシーンに備えて3か月間トレーニングを受けたそうです。
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『ラスト サムライ (2003)』の撮影中に訪れたニュージーランドの南島にあるワナカ湖が気に入っていたため、今作でも言及する形で取り入れています。
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ニューヨーク市での3つの市全体での初演では、トム・クルーズは消防車、ヘリコプター、バイク、車、そして地下鉄システムを使って場所から場所へと移動し、地下鉄の列車全体を独り占めしました。これらは推定12,000ドルでレンタルされました。
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2作目に出演したタンディ・ニュートンにも再びオファーをかけましたが、家族との時間を優先するために断り、物語での彼女の役割は、後にキャリー・アン・モスが演じるリア・クイントという名前の新しいキャラクターに変更されました。ただ脚本の都合もあり最終的にはキャラクターはストーリーから完全に削除されました。
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ケネス・ブラナーが悪役にキャスティングされていましたが、撮影が遅れたため、『お気に召すまま (2006)』の撮影を開始するために脱落しなければならなかったそうです。
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マギー・Qは運転したことがなかったため、この映画のために運転の仕方を習わなければなりませんでした。DVDの特典映像では、撮影中に運転中に靴のかかとがアクセルに引っかかり、駐車中の別の車に(軽く)衝突したことが明かされています。
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映画の終盤近くの屋外シーンは、実際の中国の村で撮影され、住民がエキストラとして出演しました。バイリンガルのスタッフが、各シーンの撮影前に拡声器を使って指示を出していました。
参考リンク
- Mission: Impossible III (2006) – IMDb
- Mission: Impossible III – Wikipedia
- ミッション:インポッシブル3 – Wikipedia
感想とまとめ
『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』は、シリーズの中でもスリリングな展開と感情の深みが際立つ作品です。
トム・クルーズ演じるイーサン・ハントをはじめ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ミシェル・モナハン、ヴィング・レイムスなど豪華キャストが集結。
冷酷な武器商人との対決や、婚約者を人質に取られる緊迫感あふれるシーンが連続し、息をつく暇もありません。バチカン潜入や上海でのアクションなど、国際色豊かな舞台設定も魅力で、個人的なドラマとスパイアクションが見事に融合しています。シリーズを初めて観る人でも入りやすい1本です。

4.0
です!
簡単ではありますが『M:i:III(ミッション:インポッシブル3)』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。












コメント