- イーサン・ハント、全人類の運命を左右する危険なAIとの頭脳戦に挑む!
- ヨーロッパから中東まで駆け抜ける、シリーズ屈指のスケールとアクション!
- 伝説のバイクスタント&列車上バトル、息を呑む実写アクションの連続!
- 裏切りと駆け引きが交錯する、極限のスパイ・サスペンス超大作!
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング(原題:Mission: Impossible – Dead Reckoning)』は2023年公開のアクションスパイ映画。3作連続で脚本と監督をクリストファー・マッカリーが担当しています。
トム・クルーズがAI「エンティティ」に挑む壮大なストーリーとなっており、2部作構想で公開当時のタイトルは『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(原題:Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One)』となっていました。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』の作品情報
原題 | Mission: Impossible – Dead Reckoning |
監督 Directed by |
クリストファー・マッカリー Christopher McQuarrie |
脚本 Writing Credits |
クリストファー・マッカリー Christopher McQuarrie |
原作 Writing Credits (Based on) |
ブルース・ゲラー(スパイ大作戦) Bruce Geller (Mission: Impossible) |
公開 | 米:2023/7/12 日:2023/7/21 |
上映時間 | 163分 |
制作費 | 2億9,100万ドル |
興行収入(世界) | 5億7,110万ドル |
興行収入(日本) | 54.3億円 |
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』のキャスト
- イーサン・ハント Ethan Hunt
- トム・クルーズ Tom Cruise
IMFのエージェントであり、世界を救うため危険な任務に挑み続ける主人公 - グレース Grace
- ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell
高度なスリの技術を持つ謎多き女性で、イーサンと行動を共にする - ルーサー・スティッケル Luther Stickell
- ヴィング・レイムス Ving Rhames
IMFのベテラン工作員で、イーサンの長年の仲間 - ベンジー・ダン Benji Dunn
- サイモン・ペッグ Simon Pegg
IMFの技術担当エージェントで、ハッキングや電子機器操作のエキスパート - イルサ・ファウスト Ilsa Faust
- レベッカ・ファーガソン Rebecca Ferguson
元MI6の諜報員で、イーサンの任務を幾度も助ける熟練のスパイ - アラナ・ミツソポリス Alanna Mitsopolis
- ヴァネッサ・カービー Vanessa Kirby
通称“ホワイト・ウィドウ”、裏社会で暗躍するブローカー - ガブリエル Gabriel
- イーサイ・モラレス Esai Morales
イーサンの過去と深く関わる宿敵で、危険な計画を進める黒幕 - パリス Paris
- ポム・クレメンティエフ Pom Klementieff
ガブリエルに仕える冷酷で残忍な暗殺者 - マリー Marie
- マリエラ・ガリガ Mariela Garriga
ガブリエルの過去と関わる女性で、物語の鍵を握る存在 - ユージーン・キトリッジ Eugene Kittridge
- ヘンリー・ツェニー Henry Czerny
IMFを統括する政府高官で、イーサンの行動を監視する立場にある - ジャスパー・ブリッグス Jasper Briggs
- シェー・ウィガム Shea Whigham
イーサンを追跡する政府の捜査官 - デンリンガー Denlinger
- ケイリー・エルウィス Cary Elwes
国家情報長官で、国際的な情報網を統括する要職に就く - ドガ Theo Degas
- グレッグ・ターザン・デイヴィス Greg Tarzan Davis
ブリッグスと共にイーサンを追う若き捜査官 - ゾラ・ミツソポリス Zola Mitsopolis
- フレデリック・シュミット Frederick Schmidt
アラナの兄で、裏社会の取引に関与する人物
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』のあらすじ(ネタバレ)
IMFのエージェント、イーサン・ハントは、世界の安全を脅かす高度な人工知能「エンティティ」が暴走し、各国の権力構造を揺るがす危険な存在となっていることを知る。イーサンはこの制御不能な存在を止めるため、行動を開始する。鍵となるのは、エンティティの中枢にアクセスできる二分割された特殊な鍵で、各国や裏社会の勢力もこれを狙って動き出していた。
イーサンは旧知の仲間ルーサー、ベンジー、そしてイルサと合流し、鍵の行方を追う中で、敏腕のスリ師グレースと出会う。彼女は自分の意思とは無関係に、巨大な陰謀に巻き込まれていく。一方、イーサンの前に過去の因縁を持つガブリエルが立ちはだかり、エンティティを利用して世界の秩序を操ろうとしていた。
鍵の争奪戦はベニスやオリエント急行の列車内へと舞台を移し、幾度も裏切りや駆け引きが繰り広げられる。ガブリエルはイーサンの仲間を狙い、彼を精神的にも追い詰めるが、イーサンは必死に追跡を続ける。列車上での激しい戦闘の末、鍵の片方を手にすることに成功するが、もう一方は依然として敵の手中にあった。
全てを終わらせるためには、残る鍵を奪い、エンティティの正体と弱点を突き止めなければならない。イーサンは仲間たちと再び合流し、決着の時に向けて動き出すが、エンティティとガブリエルの脅威は依然として影を落としており、物語は次章へと続く。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』の見どころ
予定通り行かなかった映画
当初はそれぞれシリーズの7作目、8作目を同時に撮影し、2021年・2022年に連続公開する予定でした。この予定を発表した2019年の時点でまさかこの予定が覆されることになるとは思ってなかったと思います。
結果的にCOVID-19パンデミックの影響で延期・中断の繰り返しで2年も遅れ、SAG-AFTRAストライキの影響も受け、2作目のタイトルも当初の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO』から『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』に変更されました。
走る、飛ぶ、飛び降りるトム・クルーズ
今作でもトム・クルーズは限界突破のスタントに挑戦。特にバイクで断崖絶壁から飛び降りるシーンは、数か月にわたる準備と繰り返しのジャンプ訓練を経て実現しました。
CGやスタントダブルを使わず自ら挑むことで生まれるリアルな映像は、スクリーンから迫り来る迫力そのもの。観客の心拍数を一気に引き上げます。
旧友と新顔の入り混じるキャスト
ルーサー・スティッケル役のヴィング・レイムス、ベンジー・ダン役のサイモン・ペッグ、イルサ・ファウスト役のレベッカ・ファーガソンといったおなじみのメンバーが続投。
一方で、グレース役のヘイリー・アトウェルや謎めいた敵ガブリエル役のイーサイ・モラレス、強烈な存在感を放つパリス役のポム・クレメンティエフといった新キャラクターが物語に新風を吹き込みます。
クリストファー・マッカリーとシリーズの深化
『ローグ・ネイション』『フォールアウト』に続き、クリストファー・マッカリーが監督を務めることで、ストーリーの緻密さとアクションの壮大さがさらに融合。
トム・クルーズとの長年の信頼関係から生まれるテンポの良さや、連続性のある演出がシリーズ全体の魅力を底上げしています。
過去と現在が交錯する因縁の物語
イーサン・ハントの過去に深く関わる存在として登場するガブリエルは、彼の行動原理を揺さぶる強敵。
任務の成否だけでなく、仲間や無関係な人々の命をも脅かすことで、物語は一層切迫感を増します。
前作までの伏線を拾いながら、過去の因縁と未来の選択が交錯する構成が見応えを生み出しています。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』のトリビア
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COVID-19による度重なる延期により、製作費は2億9100万ドルに膨れ上がり、本作は『ミッション:インポッシブル』シリーズ史上最高額(『フォールアウト』の1億7800万ドルを上回る)、トム・クルーズのキャリアにおける最高額(再び『フォールアウト』を上回る)、そしてパラマウント製作史上最高額(『トランスフォーマー/最後の騎士王 (2017)』の2億1700万ドルを上回る)となりました。
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イーサンとグレースが空港で初めて出会うシーンで、トム・クルーズは鍵の半分を使ったマジックを実際に演じようと強く主張しました。何度もテイクが失敗に終わったにもかかわらず、最終的には視覚効果をほとんど、あるいは全く使わずに、カメラ内で目的の効果を実現しました。
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撮影が終わると、ポム・クレメンティエフはトム・クルーズからスカイダイビングを体験させられ、初級ジャンプで一緒にダイビングをしました。
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監督のクリストファー・マッカリーは、撮影現場でのポム・クレメンティエフがまるで自力で進むような自然の力を持っていると感じ、彼女の体操のスキルから「ポム・クルーズ」というあだ名をつけました。
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イタリアでの撮影中、撮影現場で12人がCOVID-19の陽性反応を示しました。そのため、イギリスでの撮影再開後、トム・クルーズはキャストとクルーの隔離場所として、50万ポンド(約6,000万円)を個人的に支払って古いクルーズ船を購入しました。
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撮影は、北イタリアがCOVID-19の影響でロックダウンされたその日にヴェネツィアで開始されました。撮影は急遽ローマに移されましたが、再び中断されました。
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映画はロシアの潜水艦から始まり、セリフはロシア語で英語の字幕が付きますが、「セヴァスタポリ」という単語が出てくると英語に切り替わり、その後すぐに字幕が止まります。これは、『レッド・オクトーバーを追え (1990)』で「アルマゲドン」という単語のところでセリフが切り替わるのと似ています。同じ仕掛けは、トム・クルーズ主演、クリストファー・マッカリー脚本の『ワルキューレ (2008)』でも使われており、クルーズは冒頭ドイツ語で話しますが、徐々に英語にフェードアウトしていきます。
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当初悪役としてキャスティングされていたニコラス・ホルトは、COVID-19のパンデミックとそれに伴う制作の遅延により、Huluのドラマ『ザ・グレート』シーズン2の撮影スケジュールが重なり、降板を余儀なくされ、代わりにエサイ・モラレスが出演することになりました。
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砂丘の背後に横たわるハントとその馬の横を、馬に乗った武装した男たちが通り過ぎるシーンの撮影には4日間を要したそう。太陽を背にこのシーンを撮影するため、撮影時間は毎日わずか1時間しか与えられなかったことや、馬を過度に疲れさせないよう、馬に近づく時間も制限されていたことが影響しています。
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ハントとグレースが図書館で撮影するシーンは、それぞれが全く違う場所で取材をしており、数か月の間隔をあけて撮影されました。
参考リンク
- Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One (2023) – IMDb
- Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One – Wikipedia
- ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE – Wikipedia
感想とまとめ
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』は、息をのむアクションと緻密なスパイサスペンスが融合したシリーズ最新作です。
トム・クルーズをはじめ、ヘイリー・アトウェル、レベッカ・ファーガソン、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムスなど豪華なキャストが集結し、それぞれが鮮烈な存在感を放ちます。
世界各地を舞台に繰り広げられる迫力満点のチェイスやスタント、巧妙な駆け引きが連続し、観る者を物語へ引き込みます。
シリーズを知らない人でも、緊張感あふれる展開と個性豊かなキャラクターたちの活躍で存分に楽しめる一作です。

4.0
です!
簡単ではありますが『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』について色々まとめてみました。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。












コメント