【映画】「her/世界でひとつの彼女」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】「her/世界でひとつの彼女」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

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今回ご紹介するのは、2013年に公開されたフランス映画「her/世界でひとつの彼女」

コンピュータのオペレーティングシステム(人格を持つ最新の人工知能型OS)に恋をする男を描いた物語として、スパイク・ジョーンズが監督・脚本を務めた同作。

ご存知の方も多いとは思いますが「her/世界でひとつの彼女」のあらすじやキャスト、トリビアやおすすめしたいポイントなど、その概要をネタバレ満載でご紹介したいと思います。

「her/世界でひとつの彼女」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

① 「her/世界でひとつの彼女」のあらすじ

映画『her/世界でひとつの彼女』予告編

舞台は、近未来のロサンゼルス。妻・キャサリンと別れて悲嘆に暮れていたセオドア・トゥオンブリーは、相手に代わって想いを手紙に書く代筆ライターをしていた。

彼はある日、人工知能型OS・サマンサを手に入れ、生身の女性よりも、魅力的で人間らしいサマンサに、セオドアは惹かれていく。

② 「her/世界でひとつの彼女」のキャスト・作品情報

「her/世界でひとつの彼女」のキャスト・作品情報
出典:Her (2013) - IMDb

「her/世界でひとつの彼女」のキャスト

役名 俳優
セオドア・トゥオンブリー
Theodore Twombly
ホアキン・フェニックス
Joaquin Phoenix
サマンサ(声)
Samantha (voice)
スカーレット・ヨハンソン
Scarlett Johansson
エイミー
Amy
エイミー・アダムス
Amy Adams
キャサリン
Catherine Klausen
ルーニー・マーラ
Rooney Mara
ブラインド・デート
Blind Date
オリヴィア・ワイルド
Olivia Wilde
ポール
Paul
クリス・プラット
Chris Pratt
チャールズ
Charles
マット・レッシャー
Matt Letscher
マーク・ルーマン
Mark Lewman
ルカ・ジョーンズ
Luka Jones
イサベラ
Isabella
ポーシャ・ダブルデイ
Portia Doubleday
代筆係1
Letter Writer #1
リン・アドリアナ
Lynn Adrianna
代筆係2
Letter Writer #2
リサ・レニー・ピッツ
Lisa Renee Pitts
代筆係3
Letter Writer #3
ゲイブ・ゴメス
Gabe Gomez
セクシー・キトゥン(声)
Sexy Kitten
クリステン・ウィグ
Kristen Wiig
テキスト音声
Text Voice (voice)
アート・バトラー
Artt Butler
エイリアン・チャイルド(声)
Alien Child (voice)
スパイク・ジョーンズ
Spike Jonze
アラン・ワッツ(声)
Alan Watts (voice)
ブライアン・コックス
Brian Cox

「her/世界でひとつの彼女」の作品情報

原題
Original Title
her
監督
Directed by
スパイク・ジョーンズ
Spike Jonze
脚本
Written by
スパイク・ジョーンズ
Spike Jonze
音楽
Music
アーケイド・ファイア
Arcade Fire
撮影
Cinematography
ホイテ・ヴァン・ホイテマ
Hoyte van Hoytema
編集
Edited by
エリック・ザンブランネン
Eric Zumbrunnen
ジェフ・ブキャナン
Jeff Buchanan
製作
Produced by
ミーガン・エリソン
Megan Ellison
スパイク・ジョーンズ
Spike Jonze
ヴィンセント・ランディ
Vincent Landay
製作会社
Production Company
アンナプルナ・ピクチャーズ
配給
Distributed by
米:ワーナー・ブラザース
日:アスミック・エース
公開 米:2013/10/12
日:2014/6/28
上映時間 120分
制作費 2300万ドル
興行収入(世界) 4735万ドル
興行収入(日本) 1億4540万円

③ あり得そうな近未来

あり得そうな近未来
出典:Her (2013) - IMDb

舞台は近未来。耳につけた小さなAIスピーカーとタブレット端末を持ち歩き、声で操作するため皆独り言を言っているように見えるような、違和感のある世界。そんな世界で、主人公セオドアはヴァーチャルキャラクターであるサマンサに恋に落ちます。

彼女の妙な人間ぽさ、その一方でやはり機械であるという彼女の具体性のなさに、葛藤を覚えるセオドアにスマホ時代の私たちもどこか共感を感じられるような舞台背景となっています。

④ 数々の賞を受賞

「her/世界でひとつの彼女」はアカデミー賞で作品賞、脚本賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞の5部門でノミネートされ、作品賞を獲得しました。

またゴールデングローブ賞の脚本賞や全米脚本家組合賞の脚本賞など、脚本が高く評価されているところにも注目です。

テクノロジーの発展も描かれてはいますが、それよりも二人が築いていく関係性や愛の結びつきを重視して描かれているストーリーが評価されています。

⑤ 監督は多彩なスパイク・ジョーンズ

監督は多彩なスパイク・ジョーンズ
出典:Her (2013) - IMDb

スパイク・ジョーンズは監督はもちろん、脚本家やプロデューサー、俳優としても活躍しており、TVCMのディレクターを務めたり、ミュージックビデオも制作していました。

「かいじゅうたちのいるところ(2009)」「マルコヴィッチの穴(1999)」など一風変わった作品を得意としています。

⑥ スカーレット・ヨハンソンの声が圧巻

スカーレット・ヨハンソンの声が圧巻
出典:Her (2013) - IMDb

人口知能OSのサマンサの声を担当するのは、大女優スカーレット・ヨハンソンです。

姿は一度も出てきませんが、彼女のハスキーボイスは愛情がこもっていてあたかかく、不思議な感覚になります。

実はもともとサマンサ・モートンという別の女優さんが収録を全て終えていたようなのですが、どうしてもしっくりこないという監督のこだわりでスカーレット・ヨハンソンを配役し、収録し直したそうです。

⑦ 今後ありうる愛の形

今後ありうる愛の形
出典:Her (2013) - IMDb

人間と人工知能の恋なんて…と思っている方にこそみていただきたい作品です。

孤独を埋めてくれる以上の愛が芽生え、生きる支えになるような関係を作り上げていくセオドア。

セオドアの言葉に傷ついたり、嫉妬をしたり、言い争いをしたり。恋に落ちてしまうセオドアに徐々に共感できるようなストーリーになっています。

⑧ 「her/世界でひとつの彼女」海外での評価

映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は269件のレビューに基づく94%もの前向きなレビューで8.5/10と非常に高評価。

Metacriticでは47件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中90点とこちらも高評価。

Rolling Stoneで映画評論家のピーター・トラヴァース氏は4つ星中3つ星の評価をしており、特にスカーレット・ヨハンソンのパフォーマンスを称賛、彼女は「サマンサを甘い、セクシー、思いやりがあり、操作的で怖い」と声高に語り、ふさわしい」。彼はまたスパイク・ジョーンズに対して「先見の明のある人」と呼ぶようになったそう。

⑨ 「her/世界でひとつの彼女」日本での評価

Yahoo!映画での評価は1,794件のレビューで平均評価は3.4と平均的な評価。

映画.comも同様で206件中3.6は平均よりも少し高い評価になっています。

映画レビューサイトFilmarksでは10,963件のレビューで3.6と、平均よりも少し高い評価になっていますが、レビューが1万件を超えており多くの方が観られたのがわかりますね。

⑩ 「her/世界でひとつの彼女」のトリビア

「her/世界でひとつの彼女」のトリビア
出典:Her (2013) - IMDb

・サマンサ・モートンはもともとサマンサの声でした。彼女は毎日ホアキン・フェニックスと一緒にセットにいました。 撮影が終わり、スパイク・ジョーンズが映画の編集を始めた後、彼は何かがおかしいと感じました。モートンの承認を得て、彼はその役割を再キャストすることを決定し、スカーレット・ヨハンソンが連れてこられ、モートンに取って代わり、すべての会話を再録音しました。

・エイミー・アダムスは、脚本家兼監督のスパイク・ジョーンズは基本的に、俳優同士がお互いをよりよく知ることができるように彼女とホアキン・フェニックスを1日おきに1時間か2時間一緒に部屋に閉じ込め、お互いに話をさせていると語りました。エイミー・アダムスは、これが彼女とフェニックスの親密な友情のおかげだと考えています。

・都市の背景のほとんど、特に高層ビルを特徴とするものは、実際には上海で撮影されています。上海ワールド フィナンシャル センターなど、非常に特徴的な高層ビルが数多く見られます。よく見ると中国の看板まであります。

・アパートのシーンはすべてロケで撮影されています。可能な限り最高の照明条件を得るために、オランダの撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマは、34階のアパートを囲むすべての窓を変更することにしました。さらに、彼は通りの向かいにある超高層ビルのヘリコプター プラットフォームに大きな鏡を設置することにしました。これにより、彼は日光をアパートに跳ね返すことができました。

・スパイク・ジョーンズは、150分の前半のカットで編集プロセスに行き詰まり、スティーブン・ソダーバーグに直感で編集するように依頼しました。スティーブン・ソダーバーグは24時間以内に90分のカットで戻してきたため、126分の最終バージョンを作成することができたそうです。

・映画で結婚/離婚したカップルを演じるルーニー・マーラとホアキン・フェニックスは結婚し、一緒に息子のリバーをもうけています。

・パシフィック・デザイン・センターの外の広場に展示されている飛行機の彫刻は、すべてCGで作成されました。ウェスト・ハリウッドの実際の場所には、そのような彫刻はありません。

・ソフィア・コッポラは、当時の夫であるスパイク・ジョーンズとの関係に大まかに着想を得た『ロスト・イン・トランスレーション (2003)』で、2003年の最優秀脚本賞を受賞しました。10年後、ジョーンズは今作で同じ賞を受賞しました。 どちらの映画もスカーレット・ヨハンソンが出演しています。

・サマンサ・パーソナル・アシスタントOSのセットアップルーチン中に、主人公は母親について尋ねられます。彼の試みた答えは途切れ、合成音声はプロセスが終了したことを伝え、プログラムは突然終了します。これは、1960年代半ばに作成された先駆的なAIプロジェクト「ELIZA」を思い起こさせます。ELIZAは、人間の会話における特定の口頭の合図に応答することで、意味のある自由形式のコミュニケーションを偽装していました。ELIZAは当初、この幻想をどのように引き離したかについて科学界を困惑させましたが、挑戦者が比喩を提案し、ELIZAが不正確に答えたときに打ちのめされました。

・クリス・クーパーはいくつかのシーンを撮影しましたが、彼の役割は最終的な映画から完全にカットされました。

・キャリー・マリガンは当初キャストされていたが、スケジュールの都合で降板。彼女はルーニー・マーラに取って代わられました。

まとめ

「her/世界でひとつの彼女」について色々まとめてみました。

公開されたのは2013年ですが、たった5年程度で音声入力でスマホに話しかけているような行動を取っている人たちも増え、リアルとの境目が絶妙な世界でもあります。

舞台設定というのは改めて重要な要素だと思える作品でもあります。

先ほど書いた「リアルとの境目が絶妙な世界」において結局フィクションであるというところがちょうどいいんですよね。リアルすぎるのも違うしファンタジーすぎても違う。

ただスカーレット・ヨハンソンはやっぱりいいですね。

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この記事を書いた人
映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。 古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

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