【映画】MCUを牽引してきた「アイアンマン」全3部作のあらすじとおすすめ10選を徹底解説
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アイアンマンはロバート・ダウニー・Jrが主演を務める2008年から始まったMCU第一弾のマーベル映画。
マーベル映画と言えば2008年公開からMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を牽引してきた「アイアンマン」は欠かせない存在です。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは、マーベル・スタジオが製作するスーパーヒーロー映画作品が共有している世界観の総称を現しています。
つまり、MCU上で公開されている映画はすべて同じ世界・同じ宇宙で起きている話なんです。
その第一弾として公開されたのが「アイアンマン」というわけですね。
まだマーベル映画を見たことがないという方、まずは「アイアンマン」から見始めてみてはいかがでしょうか。
そんなわけで今回は、全3作公開された「アイアンマン」のあらすじや魅力についておすすめ10選としてご紹介したいと思います。
- 1. アイアンマン全3部作のあらすじ
- 2. アイアンマン全3部作のおすすめ10選を徹底解説
- 3. まとめと感想
アイアンマン全3部作のあらすじ
2008年公開 アイアンマンのあらすじ
第1作目は、巨大軍需産業「スターク・インダストリーズ」の社長であるトニー・スタークが、アイアンマンになるまでのストーリー。
自身が開発したクラスターミサイル「ジェリコ」のプレゼンテーションのために、アフガニスタンにいる親友の「ローディ」ことジェームズ・ローズ率いるアメリカ空軍を訪問します。
その時、テロリスト「テン・リングス」がトニーの視察現場を襲撃し、爆風で吹き飛ばされたトニーは意識を失ってしまいます。
気がつくとトニーはゲリラの本拠地である洞窟に拉致されていました。
テロリストは「ジェリコ」の組み立てを強要するために拉致したものの、爆発の際飛び散ったミサイルの破片がトニーの心臓周辺に突き刺さり、緊急で手術を行ったため胸には車載用バッテリーに繋がった電磁石が取り付けられていました。
やむなく「ジェリコ」製造に取り掛かったトニーは、同じく捕虜で彼に電磁石を取り付けて救命措置を施したインセン博士と一緒にエネルギーを生み出す熱プラズマ反応炉「アーク・リアクター」の小型版をゲリラの目を欺きながら開発します。
「アーク・リアクター」が完成すると、その後アイアンマンとなるきっかけにもなったパワードスーツ「マーク1」を開発し、ゲリラを退けて脱出。
しかし、順調に飛び立ったマーク1でしたが、途中で壊れてしまいアフガニスタン辺境の砂漠に墜落したトニーは、米軍の捜索隊に保護されてアメリカに帰還しました。
帰還したトニーは自社製品がゲリラの手に渡り、それが人命を目の前で奪った事から記者会見で軍需産業からの撤退を宣言し、犯罪者やテロリストと戦うために私費を投じて新たなアーマーの開発に着手しました。
2010年公開 アイアンマン2のあらすじ
2作目は、トニーにしか作れないと思われていたアーク・リアクターを用いた武器でトニー復讐を果たそうとするヴィラン、イワン・ヴァンコが登場します。
前作から半年後、アイアンマンの公表に至ったトニーは政府からアーマーを兵器として見なされアーマーの引き渡しを要求されてしまいます。
一方でトニーはアーク・リアクターの動力源「パラジウム」が放出する毒素によって体が蝕まれる問題にぶち当たり、トニーは命あるうちに使命を全うするため、スターク・インダストリーズ社長の座を秘書のペッパーに譲り、新たな秘書として法務部にいたナタリー・ラッシュマンをヘッドハンティング。そして、後世に自身のテクノロジーを伝える博覧会「スターク・エキスポ」を盛大に開催します。
そんな中、かつてアメリカに亡命し、トニーの父親であるハワード・スタークの共同研究者を務めた事もあるロシアの元物理学者、アントン・ヴァンコが他界します。
アントン・ヴァンコはかつてハワードともにアーク・リアクターの研究に携わっていた優秀な化学者でしたが、スパイ容疑で逮捕され、強制送還された後シベリアに送られて貧しい生活を余儀なくされていました。
アントンの息子、イワン・ヴァンコはスターク家を逆恨みし、父が残していた設計図から独学で小型アーク・リアクターを作り上げ、それを動力源として動く武器「エレクトリカル・デス・ウィップ」を開発。
アイアンマンであると公表したトニーの前に突如として現れます。
2013年公開 アイアンマン3のあらすじ
3作目の舞台は1999年から。大晦日にスイスのパーティーに訪れていたトニーは、パーティーで知り合った植物学者のマヤ・ハンセンに興味を持って彼女の部屋に向かう途中のエレベーターで、若き科学者アルドリッチ・キリアンの熱烈な交渉を受けます。
トニーはキリアンに屋上で商談するから待っていてくれと約束し、寒空の下で一晩中トニーを待ち続けますが結局現れず、キリアンは屈辱を与えられます。
舞台は変わり、アベンジャーズでのニューヨーク決戦から7カ月経った2012年12月。
トニーはひたすらアーマーを開発する日々を送っていました。遠隔操作と自動装着を可能にする新型「マーク42」まで開発したものの、かつての戦いで不眠症やパニック障害を患ったトニーは、悪夢や発作に悩まされ、どこに行くにもアーマーを持ち歩く「アーマー依存症」とも言うべき状態に陥っていました。
一方で電波ジャックによる犯行声明「マンダリン」が率いるテロリスト組織「テン・リングス」の活動が問題視されており、トニーの親友であるジェームズ・“ローディ”・ローズ大佐は大統領の命を受け、「ウォーマシン」を改良した新型スーツ「アイアン・パトリオット」を着て捜査を行っていましたが、周囲に全く爆弾の痕跡を残さないことから、実行犯を特定できずにいました。
そんな中、政府に認可されるほどの大きな研究機関となっていたA.I.Mの創設者キリアンがペッパーのもとに訪れます。
警備主任となっていたハッピーはキリアンとその同行者を不審に思い、帰った彼らを尾行し、チャイニーズ・シアターで同行者が謎のスーツケースを浮浪者に渡す現場を押さえます。
すると、スーツケースに入っていた薬品を浮浪者が摂取した直後、高熱を発しながら爆発を起こし、ハッピーは重傷を負って昏睡状態に。
事件を知ったトニーは、マスコミを通じて「お前の命はここまでと思え。いつでも受けて立つ」と、自宅の住所を公表してマンダリンに宣戦布告します。
簡単ではありますが、計3作のあらすじを説明させて頂きました。
それでは続いて、アイアンマン全3部作の中から、おすすめ10選を徹底解説していきたいと思います。
※一部ネタバレを含みますので、知っていても見たい方、既に見たことのある方のみご覧ください。
アイアンマン全3部作のおすすめ10選を徹底解説
おすすめ① ロバート・ダウニー・Jrの演技
ロバート・ダウニー・Jrは「彼の波瀾万丈のキャリアがキャラクターに深みを与える」としてジョン・ファヴロー監督が推薦しオーディションに参加、他の参加者を圧倒した演技を披露し、トニー・スターク役を勝ち取っています。
ロバート・ダウニー・Jrは5歳から役者の仕事をしていて、若くして数々の賞を受賞している俳優。
しかしその一方で父親に与えられたマリファナを8歳当時で既に常用していたなど、子供の頃からドラッグの問題を抱えていました。
薬物問題での逮捕歴は7回。1996年から2001年にかけ薬物依存の克服に苦しみ、特にゲスト出演していた「アリー my Love」の全米放送中にコカイン所持で再逮捕されるなど本当に波乱万丈の人生を送っています。
2002年にクリーンと認められ保護観察処分を終えるも完全に薬物を断てませんでしたが、2003年以後ドラッグには手を出していないようです。
その間も毎年のように映画には出演していましたが、アイアンマンのヒットが世界的知名度を押し上げたと言っても過言ではないでしょう。
自然体でトニー・スタークを演じ、アイアンマンでロバート・ダウニー・Jrの演技を初めて見た方は他の映画を見てもトニー・スタークが出ていると思ってしまうかもしれません。
おすすめ② トニー・スタークというキャラクター
ロバート・ダウニー・Jrはトニー・スタークというキャラクターをリアリティ溢れる人間に表現しています。
トニー・スタークはアイアンマンである前にアメリカの産業資本家・億万長者・軍事契約業者というやり手。
しかし一方でメンタル面が強いわけではなく、アイアンマン2ではマリブにある自宅で開催した自らの誕生会にアーマーを着て現れ、泥酔して大騒ぎするなど醜態を晒し、アイアンマン3ではパニック障害になってしまったりアーマー依存症になってしまう側面を見せたりと、ヒーローでありながら弱い部分を見せまくっています。
原作のトニー・スタークはここまで弱い部分は表現されてきたのでしょうか。
これがロバート・ダウニー・Jrの演技力なのかもしれません。
おすすめ③ トニーとペッパーのやり取り
アイアンマン、アイアンマン2、そしてアイアンマン3と、トニーとペッパーの関係性が徐々に変わっていくのがリアリティがあっておもしろいです。
社長と秘書という関係性からいつの間にか恋人同士となり、3の最後には一層仲を深めています。
この進展具合3部作通してみどころのひとつと言えるでしょう。
おすすめ④ アーマー装着シーンの完成度
アイアンマンでは自宅でスーツを装着し、アイアンマン2ではスーツケース型の携帯用パワードスーツを装着、アイアンマン3ではトニーに埋め込まれたセンサーに反応して、自動で装着ができる自動キャッチ型パワードスーツを装着。
このパワードスーツの進化と装着シーンの圧倒的なカッコ良さは最大の魅力かもしれません。
アイアンマン マーク3
アイアンマン2 マーク5
アイアンマン2ではマーク5の装着シーンに誰もが思わず「かっこいい!」と思った事でしょう。
私もその一人です。
アイアンマン2 マーク6
新型アーク・リアクター、リパルサー・トランスミッターに合わせて作られたスーツ。胸の熱可塑性レンズが逆三角形になっているのが大きな特徴です。
アイアンマン3 マーク42
「自動キャッチ型スーツ」とも呼ばれトニーに埋め込まれたセンサーに反応して、自動で装着などが可能。
おすすめ⑤ 常にアベンジャーズと並行している
アイアンマン2にはS.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリー、フィル・コールソン、そしてブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフが出演。
また同じ世界を共有しているためアメリカ大統領のマシュー・エリスも海外ドラマ「エージェント・オブ・シールド」に出演するなどして常に並行した世界を共有しるのも、MCUそのものを楽しむ要素になっています。
またアイアンマン2ではキャプテン・アメリカのシールドが登場したり、ソーの武器「ムジョルニア」が登場したり、2と3のあいだにアベンジャーズが公開されているため、アイアンマン3が2の続編とも言いにくいストーリーになっているのも特徴ですね。
おすすめ⑥ イワン・ヴァンコの存在感
イワン・ヴァンコの存在感はミッキー・ロークだからこそでしょうね。
映画のウィップラッシュはロシア人ヴィランのクリムゾン・ダイナモの要素が組み込まれたオリジナル。
原作のウィップラッシュは元スターク・インターナショナルズ・シンシナティ支店の天才的な電気技術者で、贅沢な生活を望んでプロの犯罪者になったのがきっかけ。
スターク家への復讐の要素はオリジナルのようですが、この辺りのキャラクターの使い方が上手ですし、ミッキー・ロークのヴィランに相応しい存在感がより面白くさせていると思います。
おすすめ⑦ マンダリンは原作のキャラクターを期待してはいけない
原作でのマンダリンは最強ヴィランの一人。
1作目にも登場したテロリスト、テン・リングスは、マンダリンの10個の指輪が由来だと思われているため、そのうちマンダリンが登場するのではないだろうかと話題になっていました。
そしてアイアンマン3で満を持して登場、大々的にポスターにもなったわけですが…
おそらく原作を知っているファンの方々はマンダリンをあんな扱いにしてしまって激しいツッコミを入れたと思います。
アイアンマン3のメインヴィランがキリアンだったため、マンダリンはマンダリンではなく、テロリスト「マンダリン」を「演じていた」ただの舞台俳優という設定でした。
ただのひょうきんなおじいちゃんです。
ファンの中ではショックを受けた方も多くいますし、少し期待していた分拍子抜けしてしまいますが、アイアンマン初心者の方にはおもしろく映るかもしれません。
おすすめ⑧ エクストリミスの無敵感
エクストリミスは原作でも2005年から2006年にかけて6号にわたって展開されたストーリー。
アイアンマンの中でも人気・評価の高い話になっていて、アイアンマン3ではエクストリミスが主軸となっています。
エクストリミスとは人間の脳の未使用領域を利用して人の能力を向上させる細胞のことで、投与され適応すると人間の生体電位をコントロールできるようになり、人間の脳の未覚醒部分を活性化させ、免疫強化、病気予防、欠損部位の超速再生などの驚異的な回復能力や、腕1本で巨漢を投げ飛ばし、アイアンマン・アーマーも容易く破壊できる怪力を発揮するなど常人を遥かに上回る身体能力と、高熱を発し操る能力を得られます。
トニーはエクストリミスを投与したヴィラン、アルドリッチ・キリアンに立ち向かい、自らのアーマーをキリアンに装着させて爆発させるも結局倒すことはできませんでした。
キリアンを倒したのはエクストリミスを投与されてしまったペッパー。
アイアンマン3最後のペッパーの無敵感は必見です。
おすすめ⑨ 大量のアイアンマン
アイアンマン3では、ペッパーと大統領が囚われてしまい、エクストリミスを投与されたテン・リングスが待ち構える巨大タンカーへ潜入するんですが、その際にトニーは今まで作ってきたアーマーを自動操縦し総動員させます。
このシーンはアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンにも通じる要素となっていて、自動でテン・リングスに立ちむかうアーマーの姿はもはやロボット。
トニーは色々なアーマーを装着してペッパーを救出しようと奮闘するシーンは最高です。
おすすめ⑩ アイアンマン3のラスト
キリアンを倒した後、トニーはアーマー依存症の克服を宣言し、ペッパーに花火でも見せるかのようにアーマーを全て自爆させます。
ペッパーはトニーの開発した解毒剤で常人に戻り、トニーもアーク・リアクターを胸から外して心臓手術を受け、ミサイルの破片を胸から除去されて普通の人間に戻って終わるんですが、その後も結局エイジ・オブ・ウルトロン、シビル・ウォー、そしてインフィニティ・ウォーへと話は続いていきます。
結局新たにスーツを作ってしまうわけですね。
そう考えながら見直すとラストは感慨深いものがあります。
まとめと感想
アイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jrはアベンジャーズ/エンド・ゲームにて出演契約が満了になります。
多くのファンは契約更新を期待していますがどういう決断を下すかにも注目したいところです。
アベンジャーズの主軸を移行していったとしてもアイアンマンが登場する場面があるのならトニー・スターク役はロバート・ダウニー・Jr以外には考えられないですからね。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンやここに書いていない好きなエピソードなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
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