【映画】「TENET/テネット」はコケていないと言い切れる3つの理由

【映画】「TENET/テネット」はコケていないと言い切れる3つの理由

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クリストファー・ノーラン監督の超大作「TENET/テネット」がアメリカでコケた予想外の事情という記事、ご覧になりましたか?

今回はこのタイトルについて、「TENET/テネット」はコケていないと言い切れる3つの理由をご紹介したいと思います。

たまにブログカテゴリーでこのような記事も書いておりますので、よかったら最後までご覧ください。

「TENET/テネット」はコケた?コケてない?

まずはこちらの記事をご覧ください。

クリストファー・ノーラン監督の超大作『TENET テネット』が、日本であいかわらず好調のようだ。難解だということからリピーターもいるようで、公開から3週経つ今も、メディアやSNSで話題になっている。

そんな日本の観客には意外かもしれないが、日本より2週間先に公開されたアメリカで、今作はすっかりコケてしまった。ほかに新作がないため、一応ランキングでは1位だが、先週末の興行成績はわずか270万ドルで、2位の再上映作『ホーカス ポーカス』(1993)の190万ドルと、大して差はない。

経済サイトが釣りのようなタイトルを採用するのもいかがなものかと思いますが、この記事では「コケた」という言葉を多用しています。

この定義については賛否あると思いますが、新型コロナウイルスによるパンデミックの中で公開されている以上、この言葉がふさわしいとは思えません。

記事では「TENET/テネット」を具体例として「アメリカの映画館の未来は先行き不透明」だという内容で締められており、根本的にはこちらの内容を伝えたかったことは理解できますし、共感もできます。

記事で伝えている通り、「アメリカの映画館の未来は先行き不透明」なのは今のところ事実と言えます。

おそらくこの現状を伝える手段として「TENET/テネット」がコケた、という表現をなされているのかと推測できますし、興行収入という数字だけで言えばある意味コケているのも事実です。

そんな中で私がコケていないと言い切れる3つの理由をご紹介したいと思います。

「TENET/テネット」はコケていないと言い切れる3つの理由

① パンデミックの最中では大健闘している点

記事にもある通り、アメリカではまだまだ映画館は100%再稼働しているとは言えません。さらに言えばパンデミックの影響で先週アメリカで2番目に大きい映画館チェーンであるリーガル・シネマズが一部の劇場の閉館を決めるなど、映画業界においてはかなりの打撃が続いています。

また日本と大きく違うのは、ソーシャルディスタンスを保てる環境を映画館が確保したとしても、人が映画館に行きたがらないという点です。

新型コロナウイルスによる意識の問題、また感染してしまった際の医療費など、様々な問題を考慮して接触を避けたがる人が多いのが現状。

先週末、公開以降6回目の週末に270万ドルの興行成績を獲得し、全米興収が合計4510万ドルとなりましたが、この状況でこの興行収入は大ヒットと言えるのではないでしょうか。

今のところアメリカでの2020年の興行収入1位は、アメリカで2月に公開された「ソニック・ザ・ムービー」で、これはまだパンデミック直後だったこともあり1億ドル以上のヒットになっています。

② ロングヒットする可能性がある点

映画は基本的に公開後3日間の興行収入で全てが決まると言っても大げさではないんですが、このような状況下で、多くの話題作が次々と公開延期になっている以上、公開終了しない限り年末までアメリカで1位、もしくは上位をキープし続けられる可能性があります。

パンデミックによって映画への関わり方が変化している以上、超大作であってもロングヒットしやすくなるのではないでしょうか。

③ クリストファー・ノーランの戦略

秘密主義で知られるクリストファー・ノーランの作品としては初めて、公開中に映画の一部シーンの映像がワーナーの公式チャンネルで公開されました。

隠された謎を解け!映画『TENET テネット』特別映像(最重要シーン編) 大ヒット上映中

これはクリストファー・ノーランもワーナーも、単に今の状況を見ているわけではないということです。

少しでも映画館に足を運んでもらおうと戦略を立てている限り、アメリカでコケたとは言えません。

アメリカの映画業界の事情

上記にあげた通り、記事で伝えている「TENET/テネット」がコケた、という意見について私はコケていないと思う3つの理由をまとめました。

しかし「アメリカの映画館の未来は先行き不透明」なのは同意せざるを得ません。

安易に配信に頼るのではなく「映画は映画館で楽しむもの」と考える人も多いので、なんとか映画業界の復活を考慮していくものと思います。

しかし日本よりも死亡率の高いアメリカではそんな甘い話ではなく、感染リスクそのものを避けている人が大多数である限り、映画館の復活は難しいかもしれません。

ワクチンができたとしても、すばやく多くの人にいきわたるかどうかは不透明、そう考えると来年に延期されている超大作も再び延期せざるを得ない、そんな作品が出てくるかもしれないですね。

この記事を書いた人
映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。 古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。