バトルランナーのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビュー・トリビアなど徹底解説

MOVIE

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

バトルランナーのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビュー・トリビアなど徹底解説
引用:バトルランナー(洋画 / 1987) - 動画配信 | U-NEXT 31日間無料トライアル

バトルランナー(原題:The Running Man)』は1987年公開のアクション映画。アーノルド・シュワルツェネッガー主演、未来を舞台に囚人たちは「ランニング・マン」と呼ばれるTVショーに参加させられ生死を賭けたゲームを行うSFアクション映画です。

あらすじ(ネタバレ込み)

The Running Man Theatrical Trailer #1 (1987) [4K] [FTD-1173]

■Introduction
2017年、独裁政権が支配する未来社会。テレビが強力なプロパガンダの手段となり、視聴率を稼ぐための暴力的な番組が大人気だ。その中でも最も過激なのが、生存者がほとんど出ないデスゲーム番組「バトルランナー」だった。主人公の元警官ベン・リチャーズは、食料暴動で無実の市民への攻撃命令を拒否したことで罪を着せられ、投獄される。脱獄を試みるも捕まり、政府の陰謀により「バトルランナー」に強制的に参加させられる。

■Development
ベンは巨大な競技エリアに放り込まれ、命を狙う「ストーカー」と呼ばれる凶暴な殺し屋たちと戦う羽目になる。彼に課されたのは、制限時間内にエリアを突破すること。ゲームに巻き込まれた仲間たちと協力しながらも、次々と襲い来るストーカーたちとの命懸けの戦いが繰り広げられる。戦いを通じて、政府の腐敗と番組の残酷さが徐々に明らかになっていく。

■Twist
ベンは仲間とともにストーカーたちを撃破し、視聴者に番組の裏側を暴露しようと試みる。一方、番組のプロデューサーであるキリアンは、視聴率を上げるためにベンを悪者として宣伝し続ける。しかし、ベンは抵抗勢力と連携し、放送局を乗っ取る計画を実行する。彼らは放送を使って、政府の嘘や番組の操作を国民に公開する。

■Conclusion
キリアンを追い詰めたベンは、彼をゲームエリアに送り込み、視聴者に真実を見せることで反撃を完了する。視聴者たちは真実に目覚め、政府と番組への怒りを爆発させる。独裁体制の崩壊を予感させる中、ベンは自らの戦いを終え、希望の兆しを残して物語は幕を閉じる。

『バトルランナー』キャスト・作品情報

『バトルランナー』のキャスト(出演者)
出典:The Running Man (1987) - IMDb

キャスト

役名俳優
ベン・リチャーズ
Ben Richards
アーノルド・シュワルツェネッガー
Arnold Schwarzenegger
アンバー・メンデス
Amber Mendez
マリア・コンチータ・アロンゾ
Maria Conchita Alonso
デーモン・キリアン
Damon Killian
リチャード・ドーソン
Richard Dawson
ウィリアム・ラフリン
William Laughlin
ヤフェット・コットー
Yaphet Kotto
ハロルド・ワイス
Harold Weiss
マーヴィン・J・マッキンタイア
Marvin J. McIntyre
キャプテン・フリーダム
Captain Freedom
ジェシー・ベンチュラ
Jesse Ventura
ファイアーボール
Fireball
ジム・ブラウン
Jim Brown
ダイナモ
Dynamo
アーランド・ヴァン・リドス
Erland van Lidth
バズソー
Buzzsaw
ガス・レスウィッシュ
Gus Rethwisch
サブゼロ
Subzero
プロフェッサー・トオル・タナカ
Professor Toru Tanaka
フィル
Phil Hilton
ロジャー・バンパス
Rodger Bumpass
ミック
Mic
ミック・フリートウッド
Mick Fleetwood
スティーヴィー
Stevie
ドゥイージル・ ザッパ
Dweezil Zappa
ブレンダ
Brenda
カレン・リー・ホプキンス
Karen Leigh Hopkins
スヴェン
Sven
スヴェン=オーレ・トールセン
Sven-Ole Thorsen
トニー
Tony
カート・フラー
Kurt Fuller
エージェント
Agent
ケン・ラーナー
Ken Lerner
エイミー
Amy
デイ・ヤング
Dey Young
アグネス・マッカードル夫人
Mrs. McArdle
ドナ・ハーディ
Dona Hardy
レオン
Leon
ビル・マーゴリン
Bill Margolin

作品情報

原題
Original Title
The Running Man
監督
Directed by
ポール・マイケル・グレイザー
Paul Michael Glaser
脚本
Screenplay by
スティーヴン・E・デ・スーザ
Steven E. de Souza
原作
Based on
スティーヴン・キング
Stephen King
「The Running Man」
音楽
Music
ハロルド・フォルターメイヤー
Harold Faltermeyer
撮影
Cinematography
トーマス・デル・ルース
Thomas Del Ruth
編集
Edited by
マーク・ロイ・ワーナー
Mark Warner
エドワード・ウォースチカ
Edward A. Warschilka
ジョン・ライト
John Wright
製作
Produced by
ジョージ・リンダー
George Linder
ティム・ジンネマン
Tim Zinnemann
製作会社
Production Company
Braveworld Productions
Taft Entertainment Pictures
配給
Distributed by
米:トライスター ピクチャーズ
日:日本ヘラルド映画
公開米:1987/11/13
日:1987/12/12
上映時間101分
製作費2,700万ドル
興行収入(世界)3,812万ドル

『バトルランナー』の見どころ

殺人ゲームがテレビ放映される奇妙な未来設定

殺人ゲームがテレビ放映される奇妙な未来設定
出典:The Running Man (1987) - IMDb

バトルランナーは1987年に製作され、2017年のロサンゼルスを舞台としているので30年後の未来を描いているわけですが、風景は未来っぽいですが、細かい描写に80年代なものを感じるので、そこがまた面白いポイントだと思います。

システムのモニターほとんどがブラウン管だったり、ランニング・マンのスタジオ観覧者への商品がボードゲームだったり、もみあげがテクノカットだったり。インターネットがなかったり。

やはり1980年代から2000年代にかけての技術の発展というのはものすごいスピードなんだなと。

昔の映画で未来を描いているもののほとんどは、インターネットの普及を予想できなかったでしょうね。

ランニング・マン
出典:The Running Man (1987) - IMDb

設定としては人気司会者デーモン・キリアンが率いる「凶悪犯と正義の戦士との戦い」を放映するテレビ番組「ランニング・マン」は、観覧客を入れて番組が進行されるスタイル。

番組が用意したストーカーと呼ばれるハンターに立ち向かい、勝ち進んでいく設定ですが、観覧客は凶悪犯がストーカーに殺されていくシーンがテレビ番組として放映されている社会。

社会経済が混乱した2017年のアメリカが舞台という設定ですが、アニメなら有り得そうですが実写で見るには少し複雑な気持ちになります。こういう社会は来てほしくないものです…。

BBCのジャーナリストによる指摘

In a world beset by a collapsing economy, the US media conspires with the government to keep the population in check with a combination of heavy-handed policing and a steady stream of vapid reality TV shows. Meanwhile, one of the most powerful men in the world is the host of a reality TV show.

BBCのジャーナリストは本作で言及された経済崩壊や対象への批判を繰り返す「アメリカのテレビ文化」が、現代のアメリカを正確に予測していたと指摘しています。

実際に嘘のニュースが蔓延しているという設定が、現在の社会を映してるようにも思いますが、嘘のニュースは正直今に始まった話だとは思えません。

ネットなどの影響から嘘のニュースが蔓延していると実感できる社会になっているという意味では予測が正解しているとは言えないでしょうね。

ちなみに原作の設定は2025年です。なぜ2017年に変更したのでしょうか。

弟はどこにいった?

施設で知り合った反政府組織のラフリンやワイスらと結託して脱獄を果たしたベン・リチャーズは、弟のアパートに侵入しますが、既に連行されていました。

デーモン・キリアンを倒してバトルランナーのエンディングと共に映画も幕を閉じましたが、弟の話は一切出てきませんでした。

独裁政権が支配した社会ではベン・リチャーズがその後も生き抜けるとは思えません。

なので弟も生存してるのかどうか。

この映画の闇は恐ろしいほど深く描く事もできるかと思うので、もし今後リブート作品や続編などが製作されることがある場合は、その辺りも描いてほしいものです。

ランニング・マンに登場するストーカー

サブゼロ

サブゼロ
出典:The Running Man (1987) - IMDb

サブゼロ役にはプロレスラーのプロフェッサー・タナカが起用されましたが、アイスホッケーの格好をさせられ、ほとんど格闘シーンがないまま首を絞められて死んでしまうという、ゲスト出演レベルの役回りでした。

過去に30人以上のランナーを処刑してきたストーカーなのにあんな数分で終わってしまうのはあまりにもあっけないですよね。

もう少し格闘があってもよかったのではないでしょうか。

バズソー

バズソー
出典:The Running Man (1987) - IMDb

バズソーは昨年度チャンピオンをいう設定でした。

鉄パイプすら簡単に切断する特殊スチールで出来たチェーンソーでラフリンが負傷しやられてしまいましたが、ベン・リチャーズは怪力でチェーンソーを押し返しました。

ダイナモ

ダイナモ
出典:The Running Man (1987) - IMDb

そしてアクシデントで自分の乗ったバギーに閉じ込め自滅に近いダイナモ。

この辺りから放送乗っ取り用の暗号コードを取得することに焦点が向けられたため、2人も出てきたのに格闘という格闘はあまりなく、その代わり強さを出すためなのか、ここでラフリンとワイスもやられてしまいました。

ファイアーボール

ファイアーボール
出典:Killer Rob: Favorite Schwarzenegger - Action Flick

ファイアーボールは火炎放射器のパイプを抜かれた上に発炎筒を投げつけられ爆死します。

ロケットベルトを装着して飛行移動するなんていう未来的な演出ができるキャラクターなのにあっけなく死んでしまいました。

そしてここまでラフリンとワイスはやられましたが、ストーカーも4人倒してるのにもかかわらず、ベン・リチャーズはほぼ無傷です。

キャプテン・フリーダム

キャプテン・フリーダム
出典:The Running Man (1987) - IMDb

キャプテン・フリーダム身につけたものはどうやら、殺傷用の兵器らしいのですが、どう見てもただのガラクタでとても兵器には見えません。

結局出演は拒否したので死んではいないと思いますが、前半の方でテレビ番組でエアロビの指導をしている場面が映し出されている割には伏線回収しきれていないとも思いました。

主役ありきの映画はこういったサブキャラクターについての細かい設定がないのもよくある話ですね。

デーモン・キリアン殺しちゃって平気なの?

デーモン・キリアン殺しちゃって平気なの?
出典:The Running Man (1987) - IMDb

公共の電波でプロデューサー兼司会者を殺してしまうのは一見壮快にも思えますが、よく考えると「あ、殺しちゃっていいんだ(笑)」と思ってしまいました。

独裁政権が支配し社会にはデーモン・キリアンの上がいるはずで、実際司法省から許可を得てベン・リチャーズの出演をこぎ着けてる事を考えると、デーモン・キリアンが死んで終わり。でも完結しますが続編も作れそうな余韻が残っている印象です。

『バトルランナー』レビュー・評価

海外での評価

映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は42件のレビューに基づく64%もの前向きなレビューで5.57/10とちょっと悪いとも言える評価。

「ランニングマンはばかげた服と職人のような指示でSF風刺をまばたきしている」と厳しいコメントも。

Metacriticでは12件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中45点とこちらも悪いですね。

日本での評価

映画.comも同様で14件中2.5とこちらでは完全にダメ映画の烙印を押されています。

映画レビューサイトFilmarksでは465件のレビューで3.2とこちらも悪いですね。

リアリティのない何でもありのアクションなので、倫理的なものが何もないのが難点と言えます。

『バトルランナー』のトリビア

・製作総指揮のロブ・コーエンがリチャード・バックマンの小説「ランニング・マン」の権利を購入したとき、彼はバックマンが実際にスティーブン・キングの偽名であることを知りませんでした。

・1989年から放送されていたアメリカのテレビ番組「激突!アメリカン筋肉バトル」はこの映画にインスパイアされて構想が練られたそうです。

・ダイナモ役のアーランド・ヴァン・リドスは撮影が終わった数可決後、心不全で亡くなっています。またデーモン・キリアン役のリチャード・ドーソンも2012年に亡くなるまで他の作品に出演していないため、この映画が最後の作品となりました。

・「The Running Man」ショーの最初のビッグダンス番号は、ポーラ・アブドゥルによって振り付けられました。

アーノルド・シュワルツェネッガーは、ポール・マイケル・グレイザーが監督を務めるにあたり「ひどい選択」だと思ったそうです。ポール・マイケル・グレイザーはテレビ出身で映画監督の経験がなかったためだと言われています。実際、テレビ番組のように撮影し、脚本のより深いテーマをすべて失ったと思ったそうです。

まとめ

『バトルランナー』について色々まとめてみました。

単純明快だからでしょうか、どんなにツッコミ所があってもおもしろいんですよね。

時代設定や敵キャラの服装なんかも、80年代では最新をイメージしていても今見るとダサおもしろいと言うか。

古いものはそう見えてくるものなので、それもまた楽しみ方のひとつになります。

ツッコミどころも多いバトルランナーですが、おもしろさは多くの人が認めてるアクション映画。

U-NEXTでも見る事が出来ますし、DVDやブルーレイをお持ちの方はそろそろ見たい時期なのでは(笑)?!

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。

この記事を書いた人

映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

RELATE

【映画】「マイ・インターン」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】「マイ・インターン」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】MCU「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】MCU「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】おすすめ「アントマン&ワスプ」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】おすすめ「アントマン&ワスプ」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】TIME/タイムのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説

【映画】TIME/タイムのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説

【映画】「赤ずきん Red Riding Hood」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】「赤ずきん Red Riding Hood」のあらすじ・キャスト・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】「M:i:III(ミッション:インポッシブル3)」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】「M:i:III(ミッション:インポッシブル3)」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】おすすめ「セッション」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】おすすめ「セッション」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】MCU「ブラックパンサー」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】MCU「ブラックパンサー」のあらすじ・キャスト・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【映画】管理人が選ぶ「日曜洋画劇場と言えばこの映画!」名作10作品と全放送リスト一覧を一挙ご紹介

【映画】管理人が選ぶ「日曜洋画劇場と言えばこの映画!」名作10作品と全放送リスト一覧を一挙ご紹介

【おすすめ映画】1回見ただけで鮮明に記憶に残る「ヒドゥン」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説

【おすすめ映画】1回見ただけで鮮明に記憶に残る「ヒドゥン」のあらすじ・キャスト・ネタバレ・トリビア・感想・評価・レビューなど徹底解説